大須は萌えているか?

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F1[14]イタリアGP 決勝

F1も日本人ドライバーがモナコGP優勝くらいすれば、テニスくらい話題になるのかなぁ……。F1イタリアGP決勝。

決勝結果:
The Official F1 Website - FORMULA 1 GRAN PREMIO D'ITALIA 2014

決勝後ドライバーコメント:
The Official F1 Website - Headlines - Race - selected team and driver quotes

決勝後記者会見:
The Official F1 Website - Headlines - FIA post-race press conference - Italy

トップ争いはイマイチな結末

予選の勢いからハミルトン有利だろな、と思っていたらまさかのスタートミス。これによりロズベルグが先行し、少しはトップ争いが盛り上がるかと思ったんですが……ロズベルグが2度にわたり1コーナーのブレーキングをミスってオーバーラン、これによりハミルトンは労せずしてトップを奪還。

その後はロズベルグに付け入る隙を与えず、そのままトップチェッカー。なんかね、もうちょっとガチなブレーキングバトルを期待していた身としては、拍子抜けというかロズベルグのタワケと言わざるを得ません。毎周じりじりと差を詰めてくるハミルトンに対して完全に気迫で負けてしまいました。もうちょっと頑張って欲しかったなぁ。

このようなレースを見てしまうと、ロズベルグはまだチャンピオンの器じゃないなぁ、なんて思っちゃうのですが。ただ、ハミルトンはハミルトンでどうも運に恵まれとらんのですよねぇ。まだ今年あと6戦残っている上に、最終戦は昔のクイズ番組のごとくポイント2倍ですからね、まだどう転ぶかわかりません。

今回、勝ったハミルトンはもちろん機嫌良さげでしたが、ロズベルグも記者会見で「ミスっちゃったの?」と質問された際に「いや、あれは僕のミスじゃなくて他のヤツの過失だ……冗談だよ!」と生暖かいジョークで場を和ませようとしていたようです。

No, it wasn't my mistake, it was the other guys' fault… I'm just kidding! It was just Lewis was quick, coming from behind. I needed to up my pace and then as a result just went into the mistake.

via: The Official F1 Website - Headlines - FIA post-race press conference - Italy

なんとなくなんですが、メルセデスとしても両ドライバーがギスギスしているのは企業イメージ的にも受け入れがたいと思われ、いざこざはもう過去の話だと必死にアピールしているよーな気が。ハミルトンが優勝してロズベルグが2位の1-2フィニッシュ、そして両ドライバーが健闘を称え合うというのは今のメルセデスが一番欲しかった結果でもあったでしょう。

(絶対ロズベルグとハミルトン、メディア向けのコメントについては入念にクギ刺されてるよな……)

そういや、表彰台ではハミルトンとマッサに対してはティフォシから声援が上がった一方、ロズベルグに対してはブーイングも飛んでいたようで。それに対し、メルセデスのトト・ヴォルフが苦言を呈しているみたいですね。

表彰台のドライバーに対するブーイングは「間違い」 - AUTOSPORT web(オートスポーツweb)

ヨーロッパなんかだとこの手のブーイングは割と日常茶飯事みたいですが、そこいくと鈴鹿のファンはブーイングみたいなのホント無いですよねぇ。それどころか、例え下位チームでもドライバー見つければ皆大喜びだし。そりゃドライバーも鈴鹿好きになるワケだ。

メルセデスの優位性

メルセデスGPの2台に続いたのはウイリアムズの2台で、これでメルセデスPUが1-2-3-4フィニッシュ。モンツァというパワーサーキットでその優位性を存分に見せつける格好となりました。今回はボタスがスタートで大きく出遅れたコトもあって、堅実にポジションを守ったマッサがようやくの3位表彰台。レース前からモンツァの表彰台に登りたがっていただけに、これは嬉しかったでしょうねぇ。

イリアムズは来季もマッサ&ボタスのコンビ続投を発表しており、マッサもこれでもう少し伸び伸び走れるでしょうか。……でもまぁ、今回のレースの巻き返し方を見ても、やはり勢いはボタスの方があるんですけどね?でもマッサの経験だって必要なんですよ、ええ。

5位と6位になんとかレッドブルが入ったものの、7位にフォースインディアのペレス、8位と10位にマクラーレンの2台と、トップ10のうち7台がメルセデスPUが占めるという結果になりました。ドイツの科学力が世界一ィィィィ過ぎて困りますねまったく。

鳴かず飛ばずフェラーリ

今まで予選ではイマイチでも、イタリアGPの決勝はアロンソがそれなりに見せ場を作るのがパターンになっていたんですが……今回はそのアロンソがまさかのリタイヤ。ERSのトラブルみたいですね。今までなんやかんやで全戦しぶとくポイントゲットしていたアロンソ、今季初のリタイヤがモンツァというのはあまりに不運でした。

残ったライコネンも予選から流れが悪かったコトもあり、9位フィニッシュがやっと。ダブルワールドチャンピオンを擁して盤石だったハズの今年のフェラーリ、このイタリアGPの有様はさすがにお寒いと言うしかありません。上昇の機運はいつごろ見えてくるんですかねぇ……。

なんだかスゴイことになってるケーターハム

今回可夢偉は決勝でも奮闘してみせ、ビアンキを押さえての17位フィニッシュ。現状のケーターハムで望みうる最上位でしょう。まー次のシンガポールではまた降ろされるという専らの噂ですが。

しかしそのケーターハム、ドライバーどころかチーム代表のクビまであっさりすげ替えるのには驚きました。新体制になった歳に代表の座に就いたクリスチャン・アルバースがレース後、突然の辞任劇。

The Official F1 Website - Headlines - Albers departs role as Caterham team principal

辞任の理由は「私的な理由」としていますが、こんなあっという間に辞めるような状況、どう考えても普通じゃありません。もうどうにもならないレベルで末期症状ですね、このチームは。可夢偉の走りを見て、起用を検討するチームが他に出てくれるコトを祈りたいですが……中堅以下のチームだと、スポンサー無いのは厳しいよなぁ、やっぱり。

これがF1の身も蓋もない現実だと分かっていても、やはり実力のある日本人ドライバーがこういう形でシートを失うのはイヤなもんですね。鈴鹿の表彰台の感動が忘れられないだけに尚更ね……。鈴鹿はケーターハムでドライブする可能性が残っているみたいですが、このチーム状態だとどうなるんだか。ていうか、ちゃんと最終戦まで参戦継続できるんですかねぇ……。