大須は萌えているか?

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『Gのレコンギスタ』はよく分からん所が面白い

以前、どこぞの2chまとめだかなんだかで「2014年の秋アニメが豊作すぎるwwwww」みたいな話題を見かけたよーな気がしないでもないんですが、ざっと目に付いたものを録画して1~2話を観た限りでは個人的にティンと来るモノが思いの外少なく、これは自分が年を取ったというコトなのかなぁと思わざるを得ない状況であります。

そんな中、今期最大のおっさんホイホイアニメといえば富野由悠季監督が久々に手がけるガンダム、『ガンダム Gのレコンギスタ』であるのは疑いようの無いところであり、こればっかりは私も観ざるを得ないワケであります。

で、この『Gのレコンギスタ』、4話まで観たんですが、この段階で面白いか面白くないかと問われるってーとちょいと返答に困るような状態になっておりまして、というのもこの作品の世界がまだちゃんと頭の中に入ってきていないからなんであります。

ただ、だからといって「よくわからんから観るのやーめた」とも言えないのです。そこがこの作品の面白いところである、とも言えます。いやつまり、富野監督の作品てどれもそんな感じがするんですけど、作品世界のわかりやすい解説みたいなのが無いじゃないですか。この作品、一応「ガンダム」の名を冠してはいるものの、やはり富野監督ってば宇宙世紀の話を作るつもりはさらさら無いようで、「リギルド・センチュリー」なる新たな時代の物語となっているワケで。

で、ミノフスキー粒子とかって馴染みのある概念も登場するものの、世界観の多くは宇宙世紀のそれとはかけ離れているワケですよね。なので視聴者としては、まずこの世界がどういう風に成り立っているのか、どういった勢力が存在して、どういう風に対立しているのか、といった辺りを学んでいかなくてはならない……んですが、なんかほけーっと観てしまうと、サッパリ分からないんですよね、この作品。

ただ、よくよく各キャラのセリフなんかを丁寧に聴いていくと、少しずつそれが分かっていくような仕掛けになっている。これは既存の「富野ガンダム」でも言えるコトで、Zガンダムなんかも子供の頃はただモビルスーツの格好良さに惹かれて観ているだけでしたが、大人になって見返してみると「こんな物語だったのか!」という発見があったりして。

近年のアニメは1クール主体になっているせいもあってか、とにかくわかりやすい作品が多い。現実世界をベースにしたり、テンプレ的なシチュエーションやキャラ設定を利用して、何も考えなくても理解できるようになってたり。そういうアニメも頭空っぽにしてほけーっと観るには良いんですが、そればかりでは物足りないのも事実。

そこに、久々の富野監督による「めんどくさい作品」がやってきたワケですよ。ひとつひとつのセリフを吟味して、ちゃんと対峙しないといけない作品が。しかも「ガンダム」の名前を冠して。そりゃ、「ちゃんと観ないと」って気になるってなもんです。

なので、ここからどのようにパズルのピースがはまっていくか、でこの作品の評価が決まっていくんだろうなー、と思っています。今はこの作品の世界観を理解するので精一杯かなぁ。ていうか、イマイチ主人公のベルリ君のノリが掴みづらいです。