大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

F1[14]アメリカGP 予選

参戦台数もダウンサイジングの時代。F1アメリカGP予選。

予選結果:
The Official F1 Website - 2014 FORMULA 1 UNITED STATES GRAND PRIX

予選後ドライバーコメント:
The Official F1 Website - Headlines - Qualifying - selected team and driver quotes

予選後記者会見:
The Official F1 Website - Headlines - FIA post-qualifying press conference - United States

流れは変わるのか

目下ハミルトンが4連勝中であり、そうでなくともぶっちぎりでコンストラクターズタイトルを確定させてしまったメルセデスGPのチームメイト同士によるドライバーズタイトル争いもなんかもーハミルトンで決まりじゃね?的な気怠げな空気が漂いつつあるF1ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

しかし、今回の予選はロズベルグが意地を見せましたね。フリー走行ではずっとハミルトンが好調だったみたいなので、こりゃ今回もハミルトンで決まりだろう……と思っていたら、ロズベルグがまさかのポール。しかも、ハミルトンにコンマ4秒近い差をつけての見事なラップを刻んで見せました。

ロズベルグ曰く、Q1で少しフロントウイングのセッティングをイジったらこれが大当たりだったらしく、コーナーでガンガン踏んでいけるようになったんだとか。

At the beginning of Q1 I had a lot of understeer but we had different opportunities to explore in terms of changing that. We decided to change the front wing flap angle which worked out perfectly, so I was really able to push a lot through the corners.

via: The Official F1 Website - Headlines - Qualifying - selected team and driver quotes : Nico Rosberg

一方のハミルトンはブレーキに不満を抱えていたようで、Q3も納得できる走りではなかったみたいです。まーハミルトンは2番手からでも割と余裕で勝っちゃうドライバーなので決勝はまだどう転ぶか分かりませんが、ここで流れは変わるのか。ていうか、ロズベルグにしてみれば変えなきゃダメなんですけど。

ここまで来たら、ロズベルグには良い意味で開き直って欲しいですね。

意外な躍進

上位陣の顔ぶれは特にいつもと変化無い感じではありますが、意外だったのは10番手に食い込んだザウバースーティルと11番手のマルドナドでしょうか。どちらも今季ベスト。ザウバーも「撤退しても不思議じゃ無いチーム」としてずっと名前が挙がっているだけに、ここに来てのQ3進出は結構驚き。

そういや、ザウバーは来季エリクソンと契約を結んだコトも明らかにしましたが、とりあえずエリクソンの持ち込むスポンサーでなんとかなりそうな感じなんでしょうか。

ザウバー、マーカス・エリクソンと2015年契約結ぶ: FMotorsports F1

これで可夢偉ザウバーと契約しました、とかいう話になったらウケるんですが、今のザウバーはそれなりのスポンサーを連れてくるペイドライバーじゃないとダメだろうからそれは無いな。

F1はどうなる?

結局事前に噂されていた通り、ケーターハムはおろかマルシャも参戦継続不可となってしまい、20台を割り込む18台となってしまったアメリカGP。一応ケーターハムは最終戦アブダビGPには復帰することを目標としているみたいですが、現状では厳しいでしょうねぇ。管財人は買い手として名乗りを上げているところが複数ある、みたいなコメントしてましたけど、また怪しいファンドやらじゃ困るワケで。

今までチームの運営コスト削減のための提言はいろいろ為されてきたものの、予算に余裕のあるチームにしてみれば変な制限掛けられるのはむしろ鬱陶しいだけなので、結局効果的な施策は打てないままずるずると来ているのが現状。そこにパワーユニットの大改訂を含むレギュレーション変更により、下位チームが耐えきれなくなっているのが実情なんでしょう。

短期的な目線で言えば、テールエンドを争っているチームが消えるだけでチャンピオン争いに影響は無い、とも言えてしまうんですが、少し長いスパンで考えるとこの状況はかなりヤバイ。

まず言えるのは、F1のシートの数が減ってしまうとそれだけ乗れるドライバーの数が少なくなってしまうワケで、そうなれば実績の無い若手ドライバーがF1の実戦を経験する機会が奪われていってしまいます。マグヌッセンみたいにいきなり有力チームからデビューできるドライバーはほんの一握りなワケで、アロンソだってデビューチームはミナルディだったコトを忘れちゃいけません。

ドライバーだけでなく、チームの運営スタッフやエンジニアだってそのパイが減ってしまうワケで、そうなるとF1の世界に新しい「血」が流れなくなっていってしまいます。そうなってしまうと、F1の世界はどんどんタコツボ化していってしまい、そのうち消滅してしまうんではないかと思っちゃうんですよね。

1チーム3カー体制の可能性も議論されていますが、これも急場しのぎにはなるのかも知れませんけど、その分1チームずつの負担がどれくらい増えるのか、という点は慎重に見極めるべきかと。3カー体制にするコトによって余裕が無くなり、さらに撤退するチームが増えちゃいました、では目も当てられない。