いつものメルセデスが戻ってきたようです。F1中国GP予選。
予選結果: Qualifying
予選後ドライバーコメント: In quotes - Saturday in Shanghai
予選後記者会見: FIA post-qualifying press conference - China
速いメルセデスが帰ってきた
まさかのフェラーリ優勝から2週間、やっぱりメルセデスが速いですね。フリー走行から予選まで、ハミルトンがとにかく速かった、ついでにロズベルグもそれに次ぐ程度には速かった、という従来通りの結果に。Q3のタイムはベッテルがなんとかメルセデスの1秒以内に入れてきましたが、それでもロズベルグからコンマ8秒落ちがやっと。4番手のマッサ以下は皆1秒以上遅いタイムです。
決勝ではまたタイヤのデグラデーションがカギになってきそうですが、このタイム差を見る限りはマレーシアのようにフェラーリが真っ向勝負を挑める展開は望めそうにありません。あとはせいぜい、ロズベルグがどこまでハミルトンに絡んでいけるのかを生暖かく見守るくらいでしょう。一応、Q3のタイムではかなりハミルトンに肉薄してみせましたしね。
とはいえ、予選後のコメントで「ルイスにプレッシャーかけまくってやんよ」と息巻くロズベルグに対し、ハミルトンは「ここでもフェラーリが速そうだね」とロズベルグのコトは華麗にスルーしているあたり、なんだかなぁという感じでもあります。とりあえず、そろそろなんか良いところ見せようかロズベルグ。
悩める人たち
メルセデス、ウイリアムズ、ザウバーといったあたりはチームメイト同士でマシンを並べる格好となっていますが、フェラーリのライコネンはベッテルからコンマ6秒近く離されての6番手。「マシンは良かったのに最後のアタックでまとまらなかった」と言い、原因もよくわからない様子。前戦で優勝を果たしたベッテルに早くもチームの主導権を握られた形になったライコネン、あるいは焦りのようなモノがあるんでしょうか。
誰がチームメイトだろうと飄々と自分のスタイルで走るのがライコネンというドライバーですが、ベッテルとは仲が良いと言われているからこそ、他のドライバーより意識しちゃう……ってコトは無いですかね?
あと、レッドブルのクビアトもQ2ノックアウトとなってしまい、7番手のリカルドに水をあけられてしまう格好に。ブレーキの不調にPUの不調まで加わった結果というコトみたいですが、さぞ本人にとってはフラストレーションの溜まる状況でしょうね。せっかくレッドブルに昇格できたのに、トロロッソのルーキーコンビよりポイントが少ない有様ですし。ひょっとしてリカルドって、チームメイトの幸運を吸い取る特殊能力を持ってたりするんでしょうか。
あと気になるのはマクラーレンの2人。金曜のフリー走行はバトンが10番手タイムを記録したりと、なかなか良いスタートを切れたように見えたんですけどねー。土曜に思いの外伸びませんでした。それでも、マレーシアに比べても外チームとのタイム差はじわじわ縮まってきているので、進化しているのは間違いないんですが。
バトンも予選でなんでここまで苦戦しちゃったのかわからない、みたいなコメントをしていますが、まーしかしこれは「ポジティブな悩み」と言える、かな?