大須は萌えているか?

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F1[15] バーレーンGP 決勝

フェラーリ大善戦、のF1バーレーンGP決勝。

ようやくライコネンのターン

予選の接戦ぶりから見ても、決勝でどこまでフェラーリメルセデスに絡めるかが注目のレースだったんですが……ハミルトンはなんとか1位を守り切ったものの、ロズベルグベッテルに2度のアンダーカットを決められた挙げ句、最後は猛追してきたライコネンに2位の座を明け渡すコトに。メルセデスが強いと思っていたコースで、ここまでフェラーリが暴れ回るとは。ハミルトンとライコネンの差も3.3秒と、あと数周あったらもしかして……という差でしたし。

今回、プライム側、つまりミディアムタイヤはタイム的に不利と見なされていたため、メルセデスの2台とベッテルはソフト⇒ソフト⇒ミディアムというタイヤ戦略を取ったのに対し、ライコネンは第2スティントでミディアムを履く作戦に。結果としてこれが幸いし、ソフト勢に遜色無いタイムでロングランをこなすコトに成功。これが最後の猛追に繋がった格好ですね。ライコネンは最終スティントもミディアムで行きたがっていたくらい、そのフィーリングは良かったようで。

しかし、最終スティントでミディアムを履いたメルセデス勢やベッテルはあまりタイムが伸びなかったというのも面白いところで。ナイトレースの特性上、最終スティントでは路面温度が下がりすぎてミディアムでは少々辛くなってしまったのか、はたまたライコネンのドライビングとセットアップにミディアムタイヤがベストマッチした結果だったのか。

フェラーリに復帰してからパッとしない状態が続いていたライコネンですが、今回のレースで久しぶりに主役になった感じしましたね。優勝したのはハミルトンですが、最も印象に残ったという点ではライコネンがトップじゃないかと。

噂レベルではあるものの、フェラーリが来季ハミルトンとベッテルを組ませようと画策しているという話もあり、ライコネンが来年もフェラーリに留まれるのかどうかがイマイチ不透明な状態。アリバベーネもライコネンに対しとにかく結果を出すよう求めているようで、ライコネンにしてみたら「そろそろ本気出す」みたいな状態なのかもしれません。

フェラーリがここまで戦えるレベルまで来ていて、かつライコネンベッテルと同等のパフォーマンスを見せ始めたとなると……今シーズンは思いの外盛り上がるかもわからんですね。ただまーハミルトンがぶっちぎり首位なのをなんとかせにゃいかんですけどね。

メルセデスは終盤ブレーキバイワイヤにトラブルを抱えていたのもあったようですが、結構今回のレース結果は重く受け止めるべきではないでしょうか。

ルノー勢はなんというか

んで、つばぜり合いを演じたメルセデスフェラーリは良いとして、ルノー勢はなんかアレでしたね。リカルドは6位入賞というそこそこの結果を残したものの、チェッカー目前でど派手なエンジンブロウ。一瞬にしてホームストレートを真っ白にしてみせました。これによってリカルドは既に4機目のPUを投入せにゃならんみたいで、年間台数制限なんてもう気にしているどころの話じゃありません。

トロロッソは2台ともリタイヤという結果。フェルスタッペンは電気系統のトラブルっぽいというコメントをしており、サインツは「よくわかんないけど、変な動きを感じたから止めた」という話。サインツの方はタイヤ交換直後というコトもありメカニックのミスが疑われますが、しかしレッドブル勢=ルノー勢はトラブル多いですねぇ。ホンダも多いですけど、ルノーは新参メーカーじゃないんだし……。

ただ、それでもレッドブルルノーエンジンからのスイッチを決断できないのは、メルセデスフェラーリPUの供給を受けた日には、ロコツに不利な扱いを受けるコトが目に見えてるからなんでしょうけど。どう考えても、やっかいなライバルになっちゃいますからね。それなら、ルノーのNo.1チームで居た方が良いという、マクラーレンがホンダに乗り換えたのと同じような話なんじゃないかと。

ただ、ワークス待遇でもそのPUがへっぽこでは意味が無いワケで、とりあえずレッドブルとしてはルノーにガンガンプレッシャー掛けて、きりきり改良せいやコラ的な状況になっているんでしょう。すっかり栄光から遠ざかった感のあるレッドブル、なんかこのままズルズル落ちるところまで落ちちゃいそうな気も……。あとはルノー次第?

そのほか

アロンソはなんやかんやで11位フィニッシュと、入賞まであと一歩というところでした。リカルドのPUがもう少し早くぶっ壊れてればねー。ちょっと運が足り無かった。今は運でも良いから、なんらか結果が欲しいですよね。ただ、あの絶望的な開幕前の状態から、よくここまで持って来たなぁという感じはします。ヨーロッパラウンドではさらに進化できるか、見物ですね。

一方で、まったく走れなかったバトンが気になるところですが……。

それから、今回も15位ながらやたら目立ってたマルドナド師匠。立て続けにコースアウトかますわ、スタート位置がズレていたとかで5秒加算ペナルティを受けるわ、最後のピットストップではPUが停止してしまいドタバタするわと、どういうポジションを走っていようがこれだけ目立てるというのはこれはこれで一種の才能ではないかと思ったり思わなかったりします。マクラーレンとマルシャ以外では彼が唯一ノーポイントのドライバーだったりしますが、果たして次戦スペインでは2012年のような奇蹟を起こせるのでしょうか。

……ていうか、彼がグランプリウイナーだというのは何か夢でも見ていたんじゃないかと思うときがあります。割と頻繁に。