大須は萌えているか?

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F1[15] モナコGP 予選

前戦の勝利で弾みをつけたロズベルグが流れを掴むか……と思った時期もありました。F1モナコGP

硬すぎるスーパーソフト

スペインでロズベルグがようやく勝つことが出来、そして今回は彼自身が得意としているモナコというコトで、ロズベルグ連勝フラグ?と思ったりしてました。実際、彼Q2まではトップタイムをマークし、一方でハミルトンはロズベルグにコンマ4秒近い差を付けられ、こりゃポールはロズベルグで決まりかな、というところまで行ったんですが。

しかし、ロズベルグはQ2最終アタックの1コーナーでタイヤをロックさせてコースアウトしてしまい、ここから一気にリズムが崩れいった感じでしたね。Q3最初のアタックではハミルトンが先行、最後のアタックではまた1コーナーでロズベルグがタイヤをロックさせてしまい、アタックを断念。「プッシュして限界を超えてしまった」なんてコメントしてるところから見ると、マシン云々というよりはドライバーのミスのようです。

モナコにはピレリのソフトとスーパーソフトが持ち込まれていますが、スーパーソフトでもなお「硬い」という声が聞かれるほど。ベッテルは「今日は皆、タイヤを作動温度領域まで持って行くのに苦労していたみたいだ。スーパーソフトと呼ばれているタイヤなのにおかしいよね」とコメント。

Today it looked like everybody was struggling to get the tyres to working temperatures - which is funny, because they call them supersofts - and the Mercedes cars were the ones which probably suffered the least from this problem, so this is why the gap looks bigger.

via: Sebastian Vettel : In quotes - Saturday in Monte Carlo

メルセデスはこの問題の影響が少ないんだろう、ともコメントしてますが、しかしメルセデスもアウトラップの後さらにもう1周ウォームアップランを入れるなど、タイヤの温度管理に気を遣っていた感じ。ハミルトンも「タイヤを働かせるのに相当プッシュしないといけない」みたいなコメントしてます。

These tyres, they take a quite a long time to bring in. We have to push quite a lot to get the tyres to start working. They’re very hard. Considering they’re the soft and supersoft, they’re incredibly hard. When I looked at the wear life yesterday, there’s a lot of laps you can do.

via: FIA post-qualifying press conference - Monaco

フェラーリはタイヤに熱が入りにくい代わりに長持ちさせられる、対してメルセデスはタイヤに熱が入りやすい代わりに持ちが悪い、と言われたりもしますが、少なくともこの様子だと決勝はどちらも1ストップで乗り切っちゃいそうですね。その分、ハードにプッシュしすぎると止まれない、なんてコトも起きやすいと。

タイヤに十分な余裕があり、ピットストップの回数が短く済む……ってコトはモナコの数少ない順位逆転のチャンスも少ないってコトで、だとするとスタートで余程の波乱が無い限りは、決勝レースは穏やかなF1マシンのパレードになってしまいそうな予感です。ハミルトン、モナコ制覇おめでとう(フライング)。

気を吐いたルノー勢、メルセデスカスタマー勢はイマイチ

今回はレッドブルトロロッソが皆トップ10に飛び込み、リカルドとクビアトは4番手・5番手を占めフェラーリを分断するコトに成功。上位陣に何かあれば表彰台狙えるポジション。

トロロッソサインツ8番手、フェルスタッペン10番手と初モナコにしては悪くない結果でしたが、サインツは計量の指示を無視してしまったというコトでペナルティを喰らい、ピットレーンスタートとなってしまったようで。こういうところはルーキーらしいポカミスと言えるかも……。

Sainz loses P8 grid slot for weighbridge infringement

しかし、これで今季初のQ3に入っていたマルドナド師匠が8番手スタートというコトで、何か胸騒ぎいやさ期待せずにはいられません。ストリートコースと言えばマルドナドですから。さらにそのすぐ前にはこれまた今季ベストグリッドのペレスがおり、スタートの動きが気になって仕方有りません。

ただ、この2人以外のメルセデスカスタマー勢は今ひとつパッとせず。ウイリアムズに至っては、マッサ14番手、ボタスはQ1ノックアウトの17番手という有様。ウイリアムズはマシンのキャラクターがどうにもモナコに合っていないとしか言いようが無さそうなんですが、ここまで極端に悪いのも面白いですね。

伸び悩むマクラーレン

今回はQ3入りも期待されたマクラーレンですが、結果はQ2止まり。バトンはロズベルグのコースオフによるイエローフラッグが無ければ……という感じでしたが、これもまたモナコなんですよねぇ。

問題はアロンソの方で、走行中に突然マシンのシステムがダウンしてしまったようで。電気系統のトラブルではないかと見られていますが、しかしそんなトラブルがまだ出てしまうんだなぁ。まだ信頼性の課題はそれなりに残ってそうですね。アロンソも「僕らは現時点ではまだ脆すぎる」みたいなコメントしてます。

ただサインツのペナルティと、グロージャンのギヤボックス交換によるグリッドダウンペナルティにより、スタートはバトン10番手・アロンソ13番手となるんじゃないかと思います。初ポイントを期待しても良さそうですが、まずはきっちり走り切ってくださいね?