大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

F1[15] イギリスGP 予選

なんかシルバーストーンを見ると夏が来たなぁ、って感じがします。F1イギリスGP予選。

ロズベルグ優勢にも見えましたが

前戦から波に乗りつつあるロズベルグ、ここシルバーストーンでも金曜日からの流れは悪くないように見えます。予選でも、Q1とQ2はハミルトンを上回るタイムを記録していますし。しかし、Q3では僅差でハミルトンの先行を許す格好に。

ロズベルグ曰く「左フロントタイヤに何か異常を感じた」ようで、全力でプッシュできなかったようです。実際セクター2でカクンとタイムが落ち、そのままピットに戻っちゃってましたね。

放送でも触れられてましたが、ポールシッターの勝率が案外良くないというシルバーストーンだけに、決勝では2台のメルセデスによる接戦が見られるかもしれませんけどね。Q2で使用した決勝スタートタイヤは問題無いハズだし。むしろハミルトンの方が余分に使っちゃってるし。

3番手以降とのタイム差を見るとトラブルさえ無ければメルセデス1-2は鉄板なので、あとはこの2人にトップ争いを盛り上げてもらうしかありません。まぁイギリスの観客はハミルトン独走を望んでいるんでしょけども……。

トップ10争いは混沌

なかなか面白かったのがメルセデスの後ろの争い。フリー走行の結果を見るとメルセデスの後ろに来るのはフェラーリなのかな、と思いきや、予選が終わってみるとウイリアムズが2列目を独占。P3ではフェラーリよりコンマ6秒くらい遅かったのに。

面白いのはP3から予選にかけてのタイムの伸びしろで、フェラーリはP3からQ3まで見てもコンマ3~4秒程度しかタイムが伸びていないのに対し、ウイリアムズはQ1でハードタイヤでP3とほぼトントンのタイムをマークし、Q2でミディアムを投入した途端にフェラーリを逆転。P3でちょっと三味線弾いていたんでしょうか。

これはフェラーリにしてみればまんまとしてやられた格好で、今季初めて予選でベッテルを上回ったライコネンもあまり嬉しくは無さそう。ライコネンは風の影響を強く受けたとコメントしていますが、この辺りはドライバーによっても結構差がありそう。Q3でタイムがほとんど伸びない・むしろタイムが落ちたドライバーも居れば、順当にタイムを伸ばしたドライバーも居ますので。

アタックのタイミングもあったかも知れませんね。

それからフリー走行で好調さをアピールしていたトロロッソも、予選ではフェルスタッペンがQ2ノックアウトという結果に。逆に、トロロッソに遅れを取っているように見えたレッドブルはクビアトが7番手に入り、サインツを上回る結果に。フェルスタッペンは予選に入った途端にマシンのバランスがおかしくなったと訴えていますが、これはパーツ交換の影響なのか、風の影響なのか、天狗の仕業か。

こういう問題が起きたときに、パッと対応できるか否かってのも、チームのエンジニアやドライバーの経験値によるんでしょうね。

今回から「Bスペック」マシンを投入したフォースインディアはヒュルケンベルグが9番手、ペレスが11番手。悪くは無いけど良くも無いくらいの結果ですが、マシンのフィーリング自体は悪く無いようです。レッドブルトロロッソ、フォースインディアはおそらくかなりタイムが接近しているので、トップ3チームの後ろの争いは相当混戦になりそう。

そのほか

今回は強い風の影響でコースアウトするクルマがかなり見受けられ、そんな中チャーリー・ホワイティング(F1レースディレクター)から「ターン9(コプス)での4輪オースオフは厳しくジャッジする」とお達しが出ていたようで、実際 かなりのタイムがコースオフの影響で抹消されたようです。マルドナドなんて2回もタイム抹消されており、ここら辺はさすがと言わざるを得ません。

決勝でのオーバーテイクに絡む4輪コースオフはどうジャッジされるんでしょうねぇ……コプスのコースオフだってそれによって得られるアドバンテージはそんなに無いと思うんですが。

4輪コースオフのレギュレーション(スポーティングレギュレーション 20.2)をおさらいしておくと、

  • コースの白線の内側(縁石は含まない)が「走路」と見なされ、車両のいかなる部分も走路と接していない場合に走路を外れたと見なされる。
  • 走路を外れたドライバーは、安全が確認され、それによって何らかの持続的なアドバンテージが無い場合にのみ復帰できる。
  • レースディレクターの絶対的裁量(the absolute discretion of the race director)により、走路を外れることによって得られたアドバンテージを戻す機会が与えられる場合がある。

となってます。つまり、チャーリーは神というコトです。決勝での神の裁きにも注目しましょう(?)。