大須は萌えているか?

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F1[15] ハンガリーGP 予選

今年は波乱あるんですかねぇ……F1ハンガリーGP予選。

ポールが勝てないハンガリー

ハンガリーGPはモナコに次ぐレベルでオーバーテイクポイントが少なく、ポールスタートが絶対有利……と言われていたハズなんですが。近年ではなぜかポールからスタートして勝てているのがハミルトンだけ、みたいなデータが中継で紹介されてましたね。

ただまー2012年と2013年はハミルトンがポールトゥフィニッシュを飾っているワケで、今年もそのハミルトンが圧倒的な強さでポール獲得しているワケですよ。そりゃハミルトン勝つでしょう(断言)。

去年のハミルトンだって、予選で車両火災に見舞われるという不運に見舞われピットスタートだったものの、そこから巻き返して表彰台ですよ。もはや現役随一のハンガロリンクマイスターといっても過言ではありますまい。次点でバトン。

一方のロズベルグはどうもコースを攻め切れていないようでアンダーステアがどうこう言っていたようですが、予選中良いところを見せられないままずっとハミルトンを上回れない格好に。雰囲気的に、ロズベルグは勝てなさそうな感じが……。

後方ではレッドブルが久しぶりに好調なようで、リカルドが4番手スタート。去年リカルドは同じ4番手から優勝を飾っているというコトで、決勝ではどこまでやってくれるのか楽しみなところ。3番手のベッテルとも僅差ですしね。

フェラーリにしてみればベッテルライコネンの間にレッドブルが割り込んできた格好となり、面白くない展開ではあります。ただ、ひとつ面白いデータとして「ハンガリーでハミルトンが優勝した時は、2位は必ずライコネン」というものがありまして(2007年、2009年、2012年、2013年)、その理論に従うとライコネンは決勝では魅せてくれるハズです(?)。

予選後の記者会見で「ハミルトンが勝利したときにはライコネンが必ず2位になってるんですが、どう思います?」とハミルトンに尋ねた記者がいまして、それに対してハミルトンは「知らんがな」(原文『 I don’t know what to say to that.』)と答えています。そりゃそうだ。

良さそうに見えたマクラーレンですが

すったもんだの結果、他メーカーより1基分多いPUをペナルティ無しで投入できるコトになったホンダですが、ここハンガリーでさっそく新型PUを投入した模様。元々パワーサーキットでは無いコトも手伝ってか、フリー走行では結構良さげな雰囲気を漂わせていたものの、予選ではまたしてもバトンとアロンソに相次いでトラブル発生。

バトンはアタック中にERSが動作しないトラブルに見舞われ、0.4秒ほどロスしてしまったとのこと。これによりQ1ノックアウトという結果に。

アロンソはQ2走行中にマシンのシステムがシャットダウンしてしまい、ピット入り口のところでマシンストップ。赤旗の原因になってしまいました。アロンソはそこからマシンを手で押してピットに戻り、再び予選に参加しようと試みたようですが、マシンの動力が失われ、コース上で停止した時点で移以降の予選セッションには参加できないと判断されてしまった模様。

おそらく、スポーティングレギュレーション33.2に引っかかるものと思われます。

Any driver whose car stops on the circuit during the qualifying session will not be permitted to take any further part in the session. Any car which stops on the circuit during the qualifying session, and which is returned to the pits before the end of the session, will be held in parc fermé until the end of the session.

via 2015_sporting_regulations_published_on_10.07.15 (PDF)

予選中に一度コース上でマシンを止めてしまった場合、その後セッション中にピットまで車両が戻ってきた場合でも、セッション終了までパルクフェルメ状態にして留め置かれてしまうんですね。

新ユニット投入の甲斐無く散々な結果に終わった予選ですが、ただこれらのトラブルの原因はホンダにあるとも言えないようです。なんでもバトンのトラブルはMGU-Kのものではなく、ステアリングスイッチのソフトの設定ミス、そしてアロンソのトラブルは電気供給用のコネクタの接触不良とのコトで、マシンをセットアップする際のケアレスミスっぽい感じ。

“Jenson’s car had a steering switch software data issue, and the MGU-K assist was hindered out on the track. His flying lap suffered and he couldn’t make it out of Q1.

“Fernando’s car suffered an electrical shutdown due to a loose harness connection that provides power to the car, ending his chances in Q2.

via: Yasuhisa Arai : In quotes - Saturday in Budapest

トップチームとしてはあってはならないレベルのミスだと思いますが、まーこの噛み合わなさッぷりが今年のマクラーレンを象徴しているようでもあります。マシンのパフォーマンス自体は悪く無さそうなので、混乱が起きるようであればそれに乗じて順位を上げるコトを期待したいところですが……。