大須は萌えているか?

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F1[15] ベルギーGP 予選

夏休みも明けて、2015年シーズンも後半戦。F1ベルギーGP予選。

6戦連続ポール

今回もメルセデスの2台がアホかってくらい速かったワケですが、ロズベルグとハミルトンがタイム的にはかなり接近していたように見えたので、ポール争いとしてはなかなか興味津々だった……んですが、やっぱりQ3ではハミルトンがロズベルグを突き放す展開となってしまいました。うーん。

これでハミルトンは6戦連続ポールというコトで、かつてミハエル・シューマッハが築いた記録に並んだんだそうな。……川井ちゃんも言ってましたが、ベッテルとかは達成できてなかったんですね、この記録。ついでに言うと、ハミルトンは次戦モンツァも得意にしてますからね、記録更新しちゃいそうな勢いですねぇ。

あと、これも放送中に川井ちゃんが指摘してたコトですが、ハミルトンがインラップをかなりゆっくり目に走っていたというのも興味深いですね。特にセクター2はロズベルグよりも7~8秒くらい遅いタイムで走っていたようで。長いスパのコースではタイヤの美味しいところを1周フルで使うコトができないため、アタックラップのどのタイミングでタイヤが一番美味しい状態になるか……というコトを考えての作戦だったみたいですが、いやこういうところハミルトンってホントスゴイですね。

混沌としそうな3位争い

メルセデスの2台はなんかトラブルでも無い限りは1-2フィニッシュは盤石として、その後ろにはウイリアムズのボタス、ロータスグロージャン、フォースインディアのペレスとバラバラのチームの3台が並んでいるのが面白いところ。皆メルセデスカスタマーですが。

グロージャンはギヤボックス交換による5グリッドダウンペナルティがあるので9番手スタートとなりますが、ウイリアムズ、ロータスレッドブル、フォースインディアの各チームのパフォーマンスがかなり接近しており面白い展開が期待できそう。

一方でなぜかフェラーリが大きく出遅れてしまっており、ベッテルは今期ワーストの9番手タイム(グロージャンの降格により8番手スタート)、ライコネンに至っては予選中にマシンの駆動系だかがぶっ壊れて赤旗の原因になってしまう有様で、14番手スタート。ライコネンは結局チーム残留が発表されたものの、そのレースでもツキの無さを発揮してしまう辺り、かなり気の毒な感じです。

しかしベッテルのコメントによればマシンの感触は悪くないようなので、決勝でどこまで巻き返せるかは注目。1周あたり1分50秒近くかかるこのサーキットで、3番手タイムのボタスから9番手タイムのベッテルまでのタイム差はほぼコンマ3秒という超接近戦です。

アップデートしても意気消沈

そして夏休み明け一発目にトークンを使用してのアップデートを持ちこんだホンダですが、それでもザウバーより1秒以上遅いという結果になりました。元々ベルギーとイタリアではダメっぽいという話ではありましたが、アップデートを持ち込んでこの状況は少々厳しいモノはありますね。「アップデートしてなければ2秒差だった」とかって話だったりするのかもしれませんが。

バトンはアロンソを上回った自身のドライビングには満足しているとしながら、「上手くやれた、と思ったのに、まだ前と1秒差があると聞かされるのは厳しい」みたいなコメントしてますね。

This morning I’d been struggling with the rear end at the corner entries, but we transformed the car for qualifying. Nevertheless, when you cross the line at the end of the lap and think you’ve done enough to be a bit higher up, it’s difficult to hear that you’re still a second off the guy ahead.

via: Jenson Button : In quotes - Saturday in Belgium

ホンダにとってはシーズン後半のパフォーマンスを占うアップデートなだけに、今回の結果はある程度予想はされていたものの、よりチームの雰囲気を重くしてしまったかも?

スタートの見所はクラッチ操作?

あと、放送でもかなり触れられていましたが、今回からクラッチの調整についてかなり制限が加えられるとのことで。今まではクラッチのバイトポイント(平たく言えば半クラで繋がる位置)を自動的に調整してくれる「バイトポイント・ファインダー」という装置が使われており、ドライバーはこれを使って最適な半クラ位置を調整していたんですね。

ところが今回からこのバイトポイント・ファインダーの使用禁止(バイトポイントはドライバーが独力で調整しなくてはならない)、かつ決勝当日はピットレーンオープン後マシンがピットアウトした時点からレーススタートまで、バイトポイントの調整自体を禁じるという話。無線によるエンジニアからのアドバイスも禁止というコトで、ホントにドライバーは自力でクラッチの「美味しいポイント」を探り当てなければならない、というコトになります。

これによって、スタートではよりドライバーのスキルが試されるコトにはなりそう。しかし、F1のクラッチはペダルではなくステアリング裏の2つのパドルで操作する(スタート前は両方引いておき、片方をリリースすると半クラで繋がる。もう片方もリリースすると完全に繋がる)ので、ふつーのMT車しか運転したコト無い身としてはなかなかピンと来ない話ではあります。

一番美味しいバイトポイントは路面のグリップレベルなんかにも左右されるので、これは経験のあるドライバーの方が有利なのかも知れません。予選で良さげなバイトポイントを見つけたハズなのに、決勝ではガクンと気温が下がって条件が全然変わっちゃった、なんてコトもありそうですし。

さて、このルールで笑うのは誰なんでしょ?