大須は萌えているか?

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F1[15] シンガポールGP 予選

煙害の影響が懸念されていましたが、とりあえず今は問題なさそうですね。F1シンガポールGP予選。

メルセデス、謎の失速

ここんとこのメルセデスの強さを考えるに、今回も当たり前のようにハミルトンがポールを獲得して、連続ポール記録を伸ばすんだろな、と思っていたら、まさかのメルセデス大失速。しかも僅差で、とかそういうレベルではなく、フェラーリレッドブルの4台に先行を許しての3列目確保がやっとという状況。

そして驚きべきことに、Q3でポールを獲得したベッテルと5番手ハミルトンの差は1.5秒近く離れています。ただただビックリ。

そしてこの「異常」は金曜からのものであり、予選でなんかミスっちゃったからとかそういう話でも無いんですよね。一貫して遅い。ハミルトンとロズベルグの2台とも遅い。そして当のドライバーやチーム関係者も、なんでここまで遅いのか原因が掴めていないようです。

Mercedes mystified by lack of pace at Marina Bay

マシンやエンジンに何か変化があったワケではない、ただなぜかうまくタイヤを美味しいところまで持って行けない、というコトのようで。市街地コースかつナイトレースという、他のコースに比べて特殊な条件下で行われるレースではありますが、しかしここまで遅いのは謎すぎます。去年はちゃんとハミルトン勝ってるワケですし。

イタリアGPでタイヤの内圧問題を指摘された直後だけに、このメルセデスのパフォーマンスはいろいろな憶測を呼びそうな気配ではありますが、当然ながらトト・ウォルフは内圧の影響を否定しています。

それでも、ポイントテーブル上メルセデスがぶっちぎりなのは変わりませんし、次戦鈴鹿ではまたメルセデスがパフォーマンスを取り戻してくるだろう、というのが大方の予想。ただ、これでもし鈴鹿でも伸び悩んだら……なんて考えると、ちょっとハラハラ?

なんにせよ、メルセデスGPのエンジニアは原因究明のために大騒ぎになっているんでしょうね……。

新鮮なトップ4?

そして失速したメルセデスの代わりに上位を占めたのが、フェラーリレッドブル。どちらのチームも一頃はフロントロウの常連だったワケですが、メルセデス一強体制が続く中では妙に新鮮な顔ぶれに見えます。特にこのコースを得意とするベッテルの走りは圧巻でしたね。2番手のリカルドにもコンマ5秒差を付けるポールタイム。

今季限りでルノーエンジンとの訣別が決定的になったレッドブルも、このコースはやはりマシンとの相性が良いんでしょうね。リカルドだけでなく、クビアトも好タイム連発してますし。ベッテルのペースが相当速いので、スタートでレッドブル勢がこれを押さえる形になるとかなり盛り上がるかも?

ただ、どちらにせよセーフティカー出動率100%というコースなので、最後まで何が起きるかわからないですけどね。

そのほか

メルセデスGPはかなり悲惨な状態ですが、逆にメルセデスカスタマーの中で思いの外ウイリアムズが頑張っている印象。このコースは明らかにウイリアムズのマシンには向いていないと思われるのに、2台揃ってのトップ10入り。ボタスはロズベルグのすぐ後ろの7番手。

ルノーがまだ来季に向けての態度を明確にしていないため、この先チームがどう転ぶかわからないロータスは今回X-BOXロゴを掲示しての参戦。マルドナドはあっさりQ1ノックアウトとなりましたが、グロージャンが奮起してトップ10入り。「いくつかの壁と親密な関係になったけど、妻は許してくれると思うよ!」という名言も飛び出しました。

I was pushing really hard out there today; I was getting up close and personal with some of the walls, but I think my wife will forgive me!

via: Romain Grosjean : In quotes - Saturday in Singapore

しかし、来季マルドナドはチーム残留、グロージャンは離脱して新興チームのハース行きか?なんて話も出ており、正直この2人のパフォーマンスを比較すると「そりゃねえだろ」とツッコみたくて仕方ありません。スポンサー様マジ強い。

マクラーレンアロンソが12番手、バトンが15番手と悲惨すぎたイタリアに比べればかなりマシと言えるポジション。しかしベッテルと同じくらいシンガポールを得意としているアロンソをもってしても12番手がやっと、という状況はやはり厳しいようにも感じますね。

マクラーレンにすれば、おそらくこのレースが「まともにポイントを狙える」今年最後のチャンス。しっかりモノにできるかどうか。