大須は萌えているか?

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F1[15] 日本GP 予選

帰ってきたメルセデスF1日本GP予選。

メルセデス復活カッコカリ

前戦シンガポールで不可解な失速を見せたメルセデスですが、ここ鈴鹿ではしっかり予選最速の座を取り戻してきましたね。シンガポール失速の理由もチーム内では大体解析できたようですが、シンガポール特有の要因が絡む複合的な理由……らしいです。とりあえず、ピレリの陰謀とかでは無さそう。

いつもと違う点と言えば、ポールを獲ったのがハミルトンではなくてロズベルグというところでしょうか。久しぶりですねぇ。

とはいえ、Q3は2本目のアタックが赤旗によりできなかったため、ロズベルグにしてみれば運に恵まれたところはありそう。1回目のアタック、ハミルトンは少々ミスってましたしね。まーそれでも、ロズベルグが予選で前に出たというのは決勝レースを盛り上げるひとつの要素にはなりそうです。ロズベルグがスタートミスらなければ。

あと、CSの放送で川井ちゃんが「シンガポール以前のような圧倒的な速さでは無い」みたいなコメントをしていましたが、どうなんでしょうね。今年、2番手ハミルトンと3番手ボタスの差はだいたいコンマ36秒。去年も予選トップ3はロズベルグ・ハミルトン・ボタスだったんですが、ハミルトンとボタスの差はだいたいコンマ42秒。

まー今年のメルセデスの強さを考えると、去年よりややタイム差が縮まっているのは確かにシンガポール以前ほどの速さが無い、と言えるのかもしれません。ちなみに、ロズベルグのポールタイムは去年のコンマ08秒落ちです。今年は金曜がレインコンディションだったため、予選に対して十分なデータが無かったというのもあるかもしれませんが、さて決勝はどうなりますか?

上位争いは混沌

メルセデスより下の順位に目を向けると、ボタスが3番手、ベッテルが4番手、マッサが5番手、ライコネンが6番手とウイリアムズとフェラーリが交互に並ぶ形に。そしてその後ろにリカルド。ここんとこのフェラーリの強さを考えると、ウイリアムズはもっと苦戦するかとも思ったんですが、ボタス3番手は正直意外でした。ボタス自身も驚いてたみたいですね。

一方で、後ろに控えるリカルドもマシンの調子は悪くなさそうで、予選でも「トップ5は狙えた」というコメント。タイヤの摩耗についても優れていると見ているようで、決勝ではどのように攻めるか。ルノー勢はストレートスピードがメルセデスに比べかなり落ちるので、コース上のオーバーテイクではなくピット戦略で攻める形になりそう。

表彰台争いはなかなかに盛り上がるかもしれません。

そして、Q3最後に起きたクビアトの大クラッシュ、肝が冷えました。

Kvyat: Q3 crash a ‘rookie mistake’

ヘアピン手前で外側のタイヤを芝生に落としてしまい、バランスを失ったマシンが激しくウォールにヒット。幸いクビアトに怪我は無いようで、明日のレース出走には問題無さそうです。ただ、マシンはモノコックまでダメージが行ってそうな感じなので、今夜レッドブルのメカニックは必死の作業をするコトになるんでしょうね……。

クビアトは「ルーキーミスだ」と自分のドライビングミスとコメントしてますが、なんかFP3からバタバタしてしまってましたね。鈴鹿のコース幅の狭さにどうしても馴染めないように見えましたが、どうなんでしょ。決勝では気をつけて。

アロンソの意地

マクラーレン・ホンダはやっぱりQ3には全然及ばない感じではありましたが、むしろ2台ともQ1ノックアウトでもおかしくないと思っていたので、アロンソの14番手は上出来ではないかと。そしてそのアロンソ、Q2のアタックラップは「鈴鹿でのキャリアベストラップ」とコメント。

That was probably the best lap of my career around Suzuka. I could have fitted 100 more sets of tyres to the car, and I probably still wouldn’t have bettered that Q2 lap-time.

via: Fernando Alonso : In quotes - Saturday in Japan

アロンソのキャリアベストの走りをもってして14番手、このコメントには何かすごい重みを感じます。マクラーレンに、ホンダに対するアロンソ流のエールでありプレッシャーでもあり……日本のファンの声援に対する返答でもあるような。実際、今のマクラーレン・ホンダの出来を考えると、「キャリアベスト」の言葉に嘘は無いと思います。

報われて欲しいですね、このアロンソの走りが……。

一方、鈴鹿で引退発表との報も出ていたバトンは、まだ何も決まってないとのことでコレといった発表は特になし。ただ、引退も選択肢に含まれているのは間違い無さそう。まー実際、今の状態でモチベーション保つの難しいと思いますし……。むしろマクラーレン側がバトンを引き留めようとしているとかって話も出ており、何がなんだか。

そのバトン、イエローフラッグに邪魔されたのもあってQ1ノックアウトとなりましたが、最初のアタックでは必要な情報をチームが伝えてこなかったと少々怒り気味。ただ、これはこれでまだバトンの緊張の糸は切れていない証拠ではあると思いますし、どうか最後までベストを尽くした走りをして欲しいなと。

鈴鹿でも辛い戦いになりそうですが、ドライバーの気迫は本物。少しでも、それに応えられるマシンであって欲しいと願います。