大須は萌えているか?

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F1[16] スペインGP 予選

F1の話書く前に新潟旅行の話を全部書こうとした結果、丸1日の間に3つもブログ記事を書くコトに……(それだけ書いても1円の足しになるワケでもなく、単なる趣味です)。そんなワケでヨーロッパラウンドの開幕戦、F1スペインGP予選。

ハミルトンの逆襲(?)

いい加減ここらでなんとか優勝しないとヤバいんじゃね?的な雰囲気が漂ってきたハミルトン、意地のポール奪取に成功。Q3一発目のアタックで派手にタイヤロックさせてしまいなんだか怪しい空気が漂っていたものの、ラストアタックで盤石のポールタイム。ロズベルグにコンマ3秒近い差を付けました。

やっぱりヨーロッパラウンドの開幕戦となるスペインって各チームマシンのアップデートをアレコレ投入したりして、序盤の流れを仕切り直すレースって感じしますしね。ハミルトンがここが取れるかどうかというのは今シーズンのひとつの鍵になるんじゃないでしょうか。ここと次のモナコでぽんぽーんとハミルトンが勝てたら、また流れが一気に変わりそうじゃないです?

ただまー長いストレートのあるスペイン、1コーナーまでの飛び込みで順位がどうなっているかが気になりますね。今シーズンのハミルトン、スタート良くないしね。ロズベルグは「今年僕は何度か良いスタートを決めているけど、ルイスは今シーズンこれまで1コーナーを取ったことないからね」と言い放っております。

There is a big opportunity for me at the beginning: I had some good starts this year and Lewis hasn’t led into the first corner this season so far.

via: Nico Rosberg : Saturday in Barcelona - team by team

また、Q2でロズベルグはハミルトンよりきっかりコンマ6秒遅いタイムで通過しており、スタートタイヤの状態はロズベルグの方が良いのでは?という説も。2人のピットストップのタイミングも気になるところ。

表彰台争いを盛り上げるフェルスタッペン

ロシアGPでベッテルに2度に渡って追突したクビアトが、レース後トロロッソに「降格」となり、入れ替わりでフェルスタッペンがレッドブルに「昇格」するというドライバー人事が発表されて物議を醸しましたね。フェルスタッペンの昇格は既定路線ではあったんでしょうが、クビアトのミスがまんまとその口実に使われてしまった気がしないでもありません。

まーその是非はともかくとして、フェルスタッペンがレッドブルでどこまで上位勢を引っかき回してみせるのかは大いに気になるところ。予選でもリカルドをリードするタイムを連発し、いきなり予選トップ3に食い込むかと思いました。

ただ、Q3の1発アタックでフェルスタッペンをコンマ4秒近く上回るタイムを叩き出したリカルドが一枚上手でした。リカルドだって若いのに、駆け引きに長けたドライバーですねぇ。フェルスタッペンはリカルドを上回って見せたかったんだろうし、悔しがってるんじゃないかなぁと思ったんですが、インタビュー記事見てると余裕のある受け答えしてますね。

Max Verstappen Q&A: Battle with Ricciardo good for Red Bull

最初の予選ではリカルドに及ばなかったフェルスタッペンですが、リカルドも彼の存在によってよりプッシュした走りを見せてくれるでしょうし、それはレッドブルと争うフェラーリにとっても同じでしょう。この移籍によって、メルセデスの後ろの争いがより激しく、見応えのあるものになるんじゃないかなぁ、と期待しております。そのままメルセデスに追いついてくれると、より面白いんですけど。

暗雲漂うフェラーリ

しかしながら、肝心のフェラーリがこの予選でどうにもダメです。ライコネン5番手、ベッテル6番手と完全にレッドブルの後塵を拝する有様。ベッテルはFP3ではメルセデスに肉薄するタイム出してたのに。

しかも何が問題って、両ドライバーともなんで遅いのかわかんない、みたいなコメントしているコト。明確なミスがあったとか、マシントラブルがあったとかって理由が明らかなら対策のしようもありますが、「なんでか分かんないけど遅い」というのは一番最悪なパターンですね。

“I don’t know what happened this afternoon,” said Vettel after his P6 qualifying result. “We are disappointed as a team today because we didn’t deliver what we can.

via: Ferrari mystified by qualifying slump

先日はフィアットグループのボス、セルジオ・マルキオンネがチームにプレッシャー掛ける発言をしたり、アリバベーネの解任説が流されたりと、フェラーリの伝統芸・お家騒動の火種が燻っている状態。

昨年は予想以上に活躍できた、それじゃあ今年は当然メルセデスとタイトルを争えるんだろう……なんて簡単な世界じゃないんですけどね、F1て。しかし、そんなタイミングでのこの予選の不振は、チームにとっては非常によろしくない。決勝の結果次第では、ますます噂が噂を呼ぶ状態になりかねません。

ベッテルにしてみれば、少なくともレッドブルの前でフィニッシュしたいところでしょうね。今回、表彰台争いは結構激しいものになるのかも。

……しかし、今のフェラーリの状態を見てアロンソは「ほら、俺の言ったとおりだろ?」くらいのコト思ってるかもしれませんねぇ。

そのほか

マクラーレン・ホンダアロンソがようやくQ3進出。ホントにようやくという感じですが、安定的にQ3進出できるレベルかというとまだ怪しい感じしますね。とはいえ、じりじりとチームが前進しているのは間違い無さそうです。

番狂わせ的なところで目に付くのは、Q1ノックアウトになってしまったマッサ。マッサ曰くタイムが出なかったのはトラフィックのせいだったようで、チームのコースインタイミングの判断がおかしいと言ってます。まぁいつものウィリアムズって感じもしますが、おかげでアロンソがQ3進出できました(?)。

トロロッソでの出直しレースとなってしまったクビアトは13番手、サインツに負けてしまいました。「まだクルマに慣れてないし」ってコメントしてますが、逆にフェルスタッペンはポンと乗ったRB12でリカルドに詰め寄る走りをしてしまっているので、ちょっとこのコメントは悲しいものがあります。

シーズン序盤でのシート交代劇は正直やり過ぎだと思いますが、フェルスタッペンにそれだけの実力があるというのも頷かざるを得ないところ。さて、決勝レースでどこまでやれるかお手並み拝見。クビアトも意地見せよう。