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「プロブロガー」ってなんの「プロ」なのか問題

「プロブロガー」ってそんなもんだよなぁ、と思った話。

プロブロガー「私の1日を50円で売ります! 依頼内容は何でもOK!」「今なんでもするって言ったよね?」 - Togetterまとめ

この一件について書かれた下記の記事を読んで、

勿論私は、単純にお門違いな期待をしていたのかもしれません。ブログというフィールドで、「プロ」という肩書に大した意味はないのかもしれません。あるいは、それは本当に「金を稼ぐ」という一点にだけ特化していて、「ブログ運営」「コンテンツ作成」という点には特化していないのかも知れません。

私は単なるアマチュアブロガーですが、後者であって欲しくはないなあ、と思っていたのです。

via: 「プロブロガーの一日を50円で」という件の、ひたすら残念だった点: 不倒城

まー後者だよなぁ、なんて思ったりしました。

なぜこの手の人たちが誰に訊かれるワケでもなく「プロ」を自称するのか、月々のPVやアフィリエイト収益を報告したりするのか。それは「自分はこれだけのお金を稼げるブログのノウハウを持っています」とアピールするためであり、そのノウハウこそがこの手の人たちの商品だから、だと思うワケです。ていうか、自分から「プロ」を名乗って、「こんだけ儲けてます」みたいな話をする理由って他に考えつきません。昔からある手口ですし。

それを見て「自分も同じようにブログで稼ぎたい」って人がホイホイ寄ってくればしめたモノ、ソーシャルで繋がってより強固なPV地盤を築いてアフィリエイトの収益を安定化させたり、有料オンラインサロンだとかなんだとかって言ってアフィリエイトと並ぶ収益の柱を作ったり。「プロブロガー」と自ら名乗るのは、その名乗る行為それ自体がその「プロブロガー」本人の利益に繋がるからでしょう。

中には専門的な知見や独自の切り口を持ち、コンテンツ本位でブログを運営して飯が食えるレベルで稼げている人も居るんだと思いますが、そういう人はわざわざ「プロブロガー」を名乗ったりしないんじゃないですかねぇ。だってそういう人はコンテンツ自体がその人の名刺みたいなもんですし。自分から「プロブロガー」と名乗ったりしなきゃいけないのは、コンテンツだけではアピールできないからでしょ。

雑誌みたいにコンテンツそのものが有料で販売されている場合は、コンテンツ自体が魅力的でないとどうにもならないワケですが、ブログのPVを伸ばす、広告のクリック率を上げるというのはコンテンツの魅力と必ずしも比例するワケでも無いんですよね。ソーシャルの人脈を強固にする、記事タイトルのキーワードを最適化する、広告の位置を考慮する、利用するアフィリエイトサービスの選別、等々むしろコンテンツ制作以外の部分が占めるウエイトの方が高いんじゃないでしょうか。

そういう意味において、自ら「プロブロガー」を名乗るようなタイプの人は、ブログというものを媒介としてお金を稼ぐコトに特化したプロであって、ブログのコンテンツを作るコト自体についてはプロでもなんでもないと思ってます。そういや一時期noteで有料記事を販売する方向にシフトするっていうプロブロガーの話題を見かけたよーな気もしますが、アレってその後順調に売れてるんですかね。さっぱり話題を見かけなくなった気がするんですが。てか、アレも結局中身は「ブログでお金を稼ぐノウハウ」ですよね?(読んで無いから知らんけど)