なんか終盤のセーフティカー明けのドタバタのインパクトが強くって、その前の展開がだいぶ頭から吹き飛んでしまいました。そんなワケで、F1スペインGP決勝のお話。
- 決勝結果: FORMULA 1 ARAMCO GRAN PREMIO DE ESPAÑA 2025 - RACE RESULT
- 決勝ダイジェスト: 2025 Spanish Grand Prix race report and highlights: Oscar Piastri leads McLaren 1-2 from Lando Norris in Spanish GP amid late-race drama for Max Verstappen and George Russell | Formula 1®
- 決勝後各チームコメント: What the teams said – Race day at the 2025 Spanish Grand Prix | Formula 1®
- 決勝後記者会見: FIA post-race press conference – 2025 Spanish Grand Prix | Formula 1®
マクラーレン1-2……は良いとして、問題はその後ろでしたね。フェルスタッペン大暴れ(悪い意味で)。
ことの発端はセーフティカーが入った際、レッドブルがフェルスタッペンに新品ハードを履かせたこと。そのチームの選択にフェルスタッペンは無線で文句を言ってましたが、セーフティカー明けのタイミングでそのハードタイヤが悪さをしたのかどうかは不明ですが、最終コーナー立ち上がりでフェルスタッペンが体制を崩してルクレールに並びかけられ、サイドバイサイドで軽く接触。フェルスタッペンはこれにも文句を言いますが、さらに後ろから来たラッセルがフェルスタッペンに並びかけていきますが、接触寸前でフェルスタッペンはコース外に退避してポジションキープ。
ただ、これがペナルティの対象になることを危惧したチームは、フェルスタッペンに対してラッセルにポジションを譲るよう指示。それに従うかのように見えたフェルスタッペンですが、オーバーテイクしようとしたラッセルに向かっていきなり加速し、接触。このフェルスタッペンの行為に対し、10秒加算ペナルティとペナルティポイント3という判断が下された、という流れ。でも、ラッセルとの件は結局お咎めなしと判断されたようで、実は譲る必要は無かったというオチ。
まあフェルスタッペンが苛立つのもわかりますが、ラッセルに対しての行為はちょっと理解に苦しむところでもあります。後にフェルスタッペンは自分の非を認めるコメントを出していますが、あれ意図的にやったんだとしたら、かなり悪質と言わざるを得ません。勝利への欲求が誰よりも強いフェルスタッペンだからこそ、という感じもしますが。
そもそもレッドブルはユーズドソフトも残っていたと思うのに、なんでパフォーマンスに劣ると見なされていたハードを履かせたん?という疑問もありますが……。角田はともかく、フェルスタッペンまで3ストップ作戦を取ってきたのもちょっと驚きでした。ただ、思いの外作戦としてハマってましたね。そこら辺の戦略はさすがレッドブル、なんですが。
一方で角田は想像していたよりはいい走りをしていたと思うんですが、ただまあ素晴らしいパフォーマンス、とまではいかないですね。なんかマシンの問題が根深そうですが、カナダに向けて原因究明ができるのかどうか。
あと今回、一番の驚きはヒュルケンベルグが5位に入っていたコトでしょうか。最後ハミルトンまでオーバーテイクしていたし。アップデート入れてから調子が上向きではありましたが、さすがに5位はビックリ。Q1ノックアウトされたことで新品タイヤが温存できていたのが逆に良かった、というコメントをしていますが、特にセーフティカー明けに上位陣では唯一新品ソフトを履けていたというのが大きかったでしょうか。
あとはここ最近のハジャーの安定感が素晴らしすぎ。ローソンがなんかとっ散らかった印象があるだけになおさら。ホントに来年レッドブル乗ってそうな気がしてきた。