大須は萌えているか?

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F1[16] ハンガリーGP 決勝

今回はあんまし波乱の展開ではありませんでした、F1ハンガリーGP決勝。

ハミルトン逆転

ハミルトンがコメントしている通り、スタートがすべてだったような感じしますね。スタートはレッドブルがやや速かった感じですが、リカルドはイン側に行き場が無かったし、フェルスタッペンもロズベルグにまんまと差し替えされてしまい、ハイそれまでヨ。予選ではそれなりにタイムを詰めていたレッドブルですが、決勝で前に出たメルセデスを追撃するだけの速さはありませんでしたね。

リカルドは第1スティントでメルセデスに先んじてのピットストップを仕掛けて揺さぶりを掛けましたが(川井ちゃん言うところの「釣り」)、メルセデス勢は動じず。もう少し差が接近してたら釣れたかも知れなかったんですけどねぇ。この影響でリカルドはやや変則的なスティントの切り方になりましたが、抜きにくいハンガリーの特性を活かして上手いコト後ろのフェラーリを封じ込めた感じ。

ロズベルグもハミルトンに一時的に詰め寄るシーンはありましたが、ハミルトン動じませんでしたね。てか、ペース的にはハミルトンもっとプッシュできたように見えたんですが、タイヤとパワーユニット労るために敢えてペースを抑えめにしていた感じもします。んで、ロズベルグが詰め寄った直後にポンとタイムを出してまた差を広げて見せたり。記者会見でそのことについて質問を受けたハミルトン、「タイヤとクルマ、それに後ろとのギャップをきっちり管理できたし、必要な時だけ反応することができた」みたいなコメントしてます。

We have a target which need to get to so once I got into the lead, I was able to just manage my tyres, my car and manage the gap and react only when I needed to.

via: FIA post-race press conference - Hungary

完璧ですね。これでチャンピオンシップ上でもハミルトンが首位に立ちましたが、レース内容自体もロズベルグを完全に負かしていた感じ。ただアグレッシブなだけじゃなく、決勝でこういうマネージメントをしっかりやれるのが今のハミルトンの強さ。

記者会見では予選のダブルイエローの件についても質問が飛び、ハミルトンとロズベルグで意見の応酬があったりもして。

メルセデスコンビ、イエローフラッグで意見が対立 | Mercedes | F1ニュース | ESPN F1

これハミルトンの言い分にももちろん理があって、ダブルイエローが「速度を大幅に落とせ」とされているのは安全上の理由からであって、それを蔑ろにするような行為はプロレーサーとして慎むべきではあります。ただ、ロズベルグのケースで言うとダブルイエローが振られていたポストを通過した直後にはイエローが解除されていたワケで、その辺も勘案されてお咎め無しになったんじゃないの、という気はします。確実にスローダウンさせたい場合はバーチャルセーフティカー出すだろうし。その辺は結局人が判断するワケで、一律で線引きするのは難しいよなぁとかなんとか。

しかしまー、ルールを明確にせよというハミルトンの意見も理解はできるし、話を振られたチャーリー・ホワイティングがどのような裁きを見せるのか気になるところです。

ライコネン奮闘

あまり大きな順位変動が無かった上位陣の中において、奮闘が光ったのがライコネン。最近よく見る気がするフェルスタッペンとの「最年長 vs 最年少」対決では接触してフロントウイングを破損してしまい、キレ気味だったのが印象的でしたが。

Raikkonen on Verstappen: I’ve seen people penalised for less(動画有)

確かにフェルスタッペンの動きも反則スレスレな気はしますが、それ以上にライコネンの動きがトリッキーでなんだかようわからん。フェルスタッペンは一度アウト側にマシンを振ってからは、「もう一度ラインを変更した」というよりは「イン側に向けて直線的に進んだ」というのが正解な気もします。その後ろでライコネンが激しくマシンを揺すったらパコーンってウイングが当たっちゃった感じ。

しかしなんだろ、こういうアツいライコネンの走りは良いですね。誰ですか「年寄りなのに無理すんな」とか言ってる人は。

結果としてベッテルはリカルドを、ライコネンはフェルスタッペンを捕らえきれず、コンストラクターズポイントではレッドブルフェラーリに1ポイント差まで詰め寄る格好になってしまいました。これでもしフェラーリレッドブルに逆転されたりしたら、またイタリアでは内紛を煽るような記事が出回るんだろうなぁ……。

手放しでは喜べないマクラーレン

予選で強さを見せたマクラーレン・ホンダ、決勝ではアロンソが予選順位そのままの7位フィニッシュ。トップ3チームの除けばトップ、という意味ではようやくここまで来たかって感じもしますが、ハンガリーもちょいと特殊なコースではありますからね。

それと、決勝ではバトンにトラブルが出てしまったのは気がかりというか、なかなかトラブルフリーと行きませんねぇマクラーレン。バトンのトラブルはホンダPUのモノでは無いようですが、さらなる上位を狙うなら、まずきっちり2台で走りきれるようになりませんと……。