大須は萌えているか?

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アニメな話 2017年冬

早いもので、今年も残すところあと11ヶ月くらいになりました。そんなワケで、3ヶ月おきの恒例行事として今期観ているアニメの話でも書いておこうかと思います……が、今期は敢えて選別しなくてもそこまで観たくなる作品が少ないかな。例によって、並び順は自分の中の期待値順です。

昭和元禄落語心中 -助六再び篇-

安定の二期……っていうか、より話に深みが増している感じしますね。ぱっと見話を牽引しているのは与太郎(……いや助六か)ですが、やっぱり主役は八雲だなぁと思えてしまったり。あの存在感たるや。てかOPムービーでもほとんど八雲出ずっぱりですし。落語と一緒に「心中」しようとする八雲と、それに抗う新たな「助六」……ただし今度は与太郎と樋口センセイの二人三脚。与太郎は真打ちとなって貫禄は出てきたものの、先代の助六ほどのカリスマ性はなさそうだし、樋口も売れっ子作家ではあるようですがなんとも食えない感じの男だし……と、この先どう話が転がっていくのか読めないのが面白い。わかりやすいハッピーエンドになるとも思えないんだな、コレ。

小林さんちのメイドラゴン

京アニコメディ枠。パターンとしてはよくある異世界から来た変なのが居候してドタバタする感じのヤツですが、押しかけてきた方が人類をいつでも滅ぼせる力を持っていて、かつ基本的に人間に良い感情を抱いていないっていうのがポイントでしょうか。ギリギリのラインで滅亡を免れてるんじゃないか、この世界の人類。その相容れない異形の存在が小林さんという一人の人間を媒介に交わったとき、世界はどうなるのか……っていう本来かなりスケールの大きくなりそうな話をすごく矮小化して描いているところがこの作品の面白いところなのでしょう。ところで、トールの名前って人間世界の作家から取ったと語られてましたが、それって『指輪物語』のトールキンですか??

幼女戦記

タイトルのインパクトが。かなり無茶苦茶な舞台設定という感じはしますが、ここまで無茶苦茶だとある意味清々しくなります。しかし存在Xを神だとするならば、なんかエライ構ってちゃんなんですかね神って。昔より人間が信仰心を持たなくなったからちょっかい出してやる的な。ターニャの価値観には共感を覚えるところはあるものの、個人的にはあそこまで合理主義の塊のような考え方もできないしエリートでもないので、ターニャに振り回されながら健気に頑張るヴィーシャちゃん(CV: 早見沙織)を応援したいと思います。

亜人ちゃんは語りたい

こないだまでやってた亜人アニメは人体実験されたり、その報復に人間殺しまくったりと、差別と被差別・支配と被支配の構図をこれでもかと描いていたワケですが、こちらの作品では性格の悪いクラスメイトに陰口を叩かれるくらいで止まっているようです。亜人というものを一種の隠喩と捉え、自分とは明確に異なる身体的特徴を持った人と接する際、我々はどういったことを感じるか、どう振る舞うべきかという部分に思いを巡らせるとなかなかに考えさせられる作品でもあります。……が、その前に高橋先生はなんであんなに無闇矢鱈にモテるのか教えていただきたい。

そのほか

あと、『鉄血のオルフェンズ』は前期から継続視聴。名瀬の兄貴があっさり退場してしまいましたが、確かに鉄華団がさらに次のステージに進むためには名瀬の死を乗り越える、という筋書きが必要でしょうね。「誰かの背中に頼ってるようじゃ、頭は張れないんだよォ!」っていうアミダの台詞、あれ鉄華団にも当てはまるワケです。

あと、ニコニコ動画で配信されている短編アニメ『One Room』ってのも観てみた(キャラクター原案やってるカントクのイラスト好きなので)んですが、わずか数分の間にこれでもかと言わんばかりのあざといシチュエーションの詰め合わせとなっており、「こんな女居るかァァァァーーーー!!」とちゃぶ台ひっくり返したくはなりました。これはもう天然なんていうレベルではなく、明確に男を落としに来ている振る舞いですよ。計算づくですよ。怖いよ。……いやすいません、なんかトラウマが刺激された。

そういや、ノーマークだったんだけど『ACCA13区監察課』も評判聞くとなんか面白そうな……とはいえ、Amazonで過去分観ようと思うと1話以外は有料かぁ。どうしよっかな。