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F1[17] 中国GP 予選

ストレート長いよねぇ、このサーキット……F1中国GP予選。

メルセデスの予選モードが

金曜日は悪天候のためほとんどまともに走れる状態では無かったようで、また日曜日も悪天候が予想されるために土曜日に予選と決勝をまとめてやっちゃえば、なんてプランも議論に登ったという今年の中国GP。結局は、「でも土曜にぶっつけ本番の決勝レースは無いよね」というコトで、通常通り日曜の決勝開催となりましたが。

週末初のドライコンディションとなった土曜日、長いストレートを持つ上海はメルセデスが有利、なんて言われていたものの、FP3ではフェラーリがかなり好タイムを連発して予選が楽しみな雰囲気に。実際、Q2まではかなりの接戦で盛り上がったんですが……Q3でハミルトンがQ2のタイムをコンマ728縮める1:31.678というタイムを叩き出しポールを獲得。ちなみに、ベッテルのQ2⇒Q3のタイムの上がり幅はコンマ527。ボタスの上がり幅はコンマ687。

メルセデスPUの予選モードがモノを言った形でしょうか。バックストレートのスピードトラップも向上してましたしねぇ。予選のつばぜり合いでは、まだメルセデスのが有利ですね。むしろ、ここで2番手に食い込んで見せたベッテルの意地がすごかった。

ただ、繰り返しになりますが決勝は再び悪天候という予報。そうなったときに、新しいピレリのウェットタイヤの経験がほぼ無いハミルトンは不利になるのでは、という観測も出ています。

F1 Topic:決勝の降水確率98%、17年のウエットタイヤ経験がないハミルトンの焦り

まぁ、記者会見ではハミルトン、「いや、新しい経験だから興奮しているよ」と強気な発言。

No, I’m excited about it, to be honest, because it’s a new experience. I’m sure it’s not a huge, huge difference to what we’ve had in the past. Perhaps a little bit. I’m kind of excited about. It makes it more… it’s great to have some excitement.

via: FIA post-qualifying press conference - China

あと、今年からはフルウェットのコンディションでも、セーフティカー先導からのローリングスタートではなく、セーフティカーが先導して退去したあと、全車がスターティンググリッドに並んでスタンディングスタートを切るルールになりましたね。

F1ウエット時の新スタート方式、手順と違反行為の詳細が決定

これについてもハミルトン、「緊張とドラマを高めるだろう」と期待しているご様子。

Hamilton also said the new regulations mandating standing starts in adverse conditions - rather than a rolling start commencing once the safety car pulls in - will heighten the tension and drama.

“It’s also exciting as the starts are so much harder than before,” he explained. “I think there will be a lot of variability - a lot of people struggling to get away due to wheelspin.

via: Hamilton relishing Sunday rain, despite ‘going in blind’

新しいスタート方式も注目ですが、それゆえ何かと展開が読みづらいですね、決勝は。それはそれで、観る側にとっては面白いのですが……ただ、あまり酷い雨にならないでね?

第2グループ争い

ここ中国でも、メルセデスフェラーリの2チームが突出しており、その後ろにレッドブルとウイリアムズが居るという構図に変化は無いようですね。ただ、レッドブルにしてみれば、フェルスタッペンがトラブルに見舞われQ1落ちを喫したのは痛恨でしょうけども。

一方でリカルドは安定してマッサの前をキープしており、ここだけ見るとマシン的にはレッドブルのがやや有利なのかな、という風にも見えます。ただ、マシンの乗りやすさ、トラブルの少なさという点ではウイリアムズに分があるように見え、決勝レースでもウイリアムズの方が生き残りやすいのかも。

今回はストロールがマッサのタイムを越えてみせたり、Q3進出を果たしてみせたりと、開幕戦での割と散々だった内容に比べると進化してきた感じもしますし。あとは荒れたレースになるであろう明日の決勝を、どこまでうまく生き残れるかですね。

後方スタートとなってしまったフェルスタッペンは、是非昨年のブラジルGPのようなキレた走りを期待したいところ。

そのほか

開幕戦で印象的な速さを見せたハースが下がった一方で、ルノーヒュルケンベルグが7番手。ウイリアムズのマッサに迫ろうかというタイムを出しており、結構気になる存在です。開幕戦でパッとしなかったのでどうなのかなーと思ってましたが、ドライの予選でメルセデスカスタマー勢トップに迫って見せたのは悪く無い。今回の予選も低迷しているパーマーはいかがなものかと思いますが(イエローに邪魔されたとのコメント)。

マクラーレンはQ3見る限り全然駄目だと思っていたんですが、アロンソがQ1突破して13番手に食い込んだのは驚きでした。……一方で、アロンソが驚異的な走りを見せた結果が13番手、というのもいい加減なんとかせなあかんやろ……と思ったりして。こんなポジションを何年も走らせていていいドライバーじゃないのに……。あくまでホンダが性急に結果を求めない、国内の技術者育成を主眼に置いたプロジェクトだというならば、やはりいきなり大きなチームと組んでトップドライバーを乗せる、なんて判断はするべきじゃなかったなぁ、なんて思ってしまったり……。