大須は萌えているか?

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WEBでよくある「真偽不明な話」への接し方

相変わらずTwitterはデマの類いが多いよね、って話。

「アメリカのスタバであった、うるさい客の意見を撃退した話」がデマ確定するまでの経緯と、海外からのツッコミリプ - Togetterまとめ

報道機関でもない個人のTweetで、ソースの提示もないこの手のお話はとりあえずウソだと思うコトにしてますが、しかしこういう話は上手いこと人の心の琴線に触れるようにできているのも事実。

上記Togetterの例で言うと、「スタバでMacを開きながら長時間席を占有」かつ「店のBGMに注文を付ける」という鬱陶しい客を提示するコトで読み手の怒りの感情を喚起させ、それに対して店側がガツンと言い返すというオチを付けるコトでその怒りをスッキリさせるという、まぁ2chのコピペなんかにもよくある黄金パターン。

このTweetに関しては米スターバックスに直接問い合わせた人がいたため、ほぼデマというコトが確定した(問い合わせた人が公開している返信メールのキャプチャが偽物という可能性もゼロではないですが)ワケですが、これ以外にも、WEB上では「真偽が不明だけども読み手の感情を揺さぶってリアクションを促すような話」には事欠きません。特に「ムカつく奴」や「ブラックな組織」を登場させて怒りの感情を喚起させるのは鉄板ですね。

そういう話を読むと、思わずそのムカつく奴や組織に対して石を投げたくなるワケですが、しかし考えてみると、その話がホントだろうとウソだろうと、石を投げたところで特に意味は無いんですよね。別に自分と直接関わり合いのある話じゃないし、石を投げてもそのムカつくやつ当人に当たるワケでも無いし。

そう考えると、その手の話を見かけたときには石を投げるんじゃなく、ある種の寓話として受け止めておいた方が良いんだろな、とは思います。こういう人間にはならないようにしようだとか、自分の身の回りでこういう奴がいたときにはこうしようとか、そういう教訓として胸にしまっておく。スタバのTweetの件で言えば、自分も長時間お店の席を占有しないように意識しようだとか、知り合いにスタバでドヤるのが趣味の奴がいるからちょっと注意しとこうだとか。

実在するかどうかわからない、スタバでMacを開きながら長時間席を占有しつつ店のBGMに注文を付ける鬱陶しい客に石を投げるより、自分自身や自分の身の回りに対する教訓として受け止める人が多くなれば、少し世の中は良くなるんじゃないかなぁ、とか思ったりして。まぁ、そもそもデマ書くのは止めて欲しいけど。

……と言いつつ、自分も石を投げているコトが間々あるので、そこは自戒せねばなりません。反撃が無いと分かってて石を投げるのはストレス解消にはなりますが、その感覚に慣れてしまうと、自分の身の回りで同じような事例が起きていても気付かなかったりするんですよね。実は石を投げている当人も、他人から見ると「ムカつく奴」だったりしてね。

まぁ、あんまりこういうコト考えすぎちゃうと何もできなくなっちゃうんですけど……適度な自省は必要かなって。