大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

ネットの普及がテレビ業界に与えた一番大きなダメージって

最近立て続けにフジテレビの情報番組がネットのネタをパクって、しかもネタではなく事実として紹介しちゃって物議を醸しているじゃないですか。

番組スタッフも、これらがネットの冗談であるとわかっていたなら番組のネタにはしていないでしょうから、これらを事実だと信じ込んでしまったのでしょう。

……ただその、非常に素朴な疑問なんですが、これ放送前に「ジョークだろ」って突っ込む人誰も居なかったんでしょうかね……?宮崎駿の引退宣言ネタ、なんかそれっぽく聞こえるものもありますが、『人生で最高に引退したい気分』だの『ここ数年で最高の辞めどき』なんていかにもネタだとわかりそうなもんですが。いやネタだとはっきり断定できなくても、違和感を覚えるくらいはあるんじゃないかと。

ガリガリ君の「火星ヤシ」味だってさ、ガンダム観てない人でも「『火星ヤシ』ってなんだ……?」くらいの違和感は持ちませんかね普通。確かにガリガリ君って変な味のヤツあるけどさ、「火星」は無いでしょう「火星」は。

ちょっとでも「?」と思っていればググったりもしたんでしょうけど、真偽を全く確認しないまま放送してしまったということは微塵も疑問に思わなかったというコトですよね。さすがに放送内容を事前に一人しか知らないってコトは無いでしょうから、複数人のスタッフが誰も疑問に思わなかったと。

確かに世の中、ネタに全力で釣られてしまうピュアな方もいらっしゃいますが、仮にも全国ネットのテレビ番組作ってる人たちなワケですよね。そういう人たちがさ、コンテンツの内容についてここまで無頓着なのってある意味すげえな、と思うワケです。そもそも、ウソだろうとホントだろうと、ネットのコンテンツを無断で持ってきて番組で紹介するのもどうなのよって話ですが。公益性の高い内容とも言いがたいですしね。

テレビ番組というコンテンツを作っている人たちの、他のコンテンツに対する感度があまりに低いコトにある意味驚き。これフジテレビ特有の問題なのか、それとも。「貧すれば鈍する」なんですかねぇ。

てか、ネットの普及によって動画サイトやらに視聴者を取られている以上に、制作者側がネットから拾ったコンテンツで安直な番組作りをするようになってしまったコトの方が、テレビ業界に与えているダメージがでかいんじゃないかって気がしてきた。そしてますます視聴者はテレビを離れ、広告費が削られ、予算が無くなり、ますます安直な番組作りを……。