大須は萌えているか?

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F1[17] ベルギーGP 決勝

ハミルトン圧勝かと思ったら、意外ともつれた。F1ベルギーGP決勝。

食らいつくベッテル

予選までの流れを見て、このレースはハミルトンのものだろな、と思ったワケですよ。実際ハミルトンが勝ったワケなんですけど、もっと圧倒的な勝ち方をするだろうと。が、結果を見るとハミルトンとベッテルの差はわずかに2.358秒差なんですよね。あれ、結構僅差じゃん。

もちろん、最終スティントのタイヤの違いなんかはありましたけど、レースを通してベッテルが常にハミルトンに近い位置をキープできていたのは予想外。セーフティカー明けは、逆にベッテルがハミルトンに対して「近づきすぎて」オーバーテイクのチャンスをモノにできなかったというのはちょっと皮肉ですけど。

Yeah, it came to the re-start, Sebastian was obviously very, very close. The front tyres weren’t switched on initially and he got a good tow. I think he was little bit close down the run out of Turn 1, so I think he probably had to lift off or otherwise he would have come by potentially before Eau Rouge, which was a good thing for me because having to lift he loses a bit of performance.

via: Lewis HAMILTON : FIA post-race press conference - Belgium

メルセデスが最終スティントにソフトタイヤをチョイスしたのも、この接近戦を生んだひとつの要素と言えそうですけども。ボタスはケメルストレートで3ワイドの真ん中に挟まれた状態でリカルドとライコネンオーバーテイクされちゃいましたし。そういう意味で言うと、ノっているベッテル相手に、不利なタイヤでもキッチリ押さえきったハミルトンの技が光ったレースとも言えそう。

しかし、これだけメルセデス優位なハズのコースでフェラーリがここまで戦えたのは、観る側にとっては嬉しい誤算でもありました。次回はフェラーリの地元モンツァですが……どこまでやれる?

インド戒厳令

あと今回のレースで印象的だったシーンといえば、やはりフォースインディアの2台が2度に渡り同士討ちをやらかしたシーンでしょう。オールージュ手前でウイングとタイヤを接触させてペレスのタイヤがバーストしたシーンなんて、メチャクチャヒヤっとしましたが。

んで、ついにチームはこの2人のバトルを禁じる措置を執る様子。COOのオットマー・サフナウアーのコメント。

“In the future they’ll never have that opportunity [to race] again,” explained Force India COO Otmar Szafnauer. “We let them race up till now and if they can’t do that in a manner that is good for the team, then they won’t be racing anymore.

via: Perez and Ocon no longer free to race - Force India

まぁさすがこの状況はね。オコンはペレスに対してブチ切れており、対するペレスは「最初の接触は100%自分が悪い」と謝罪しつつも、二度目の接触については「エステバンの動きが楽観的すぎた」とコメント。うーん。映像を見ると、ジリッとペレスが幅寄せしているようにも見えますけどねぇ。

まぁ、強いて言うならオコンも「ペレスなら寄せてくるかも」くらいの想像力は持っていおいた方が良かったかもしれません。オールージュ手前で横に並んでいくのは、余程の自信と仕掛ける相手への信頼が必要かと思います。別にあそこで並ばなくても、ケメルストレートエンドで仕掛ければいいわけですから。ペレスも、「なんでここで並びかけてくるんだよ」って言いたいんじゃないかな。

チームとしても、「リスクの計算無しにやり合うな」ってコトでしょう。こんなシーンを見せられてしまうと、バトル禁止令を出すチームの気持ちは理解できます。残念ですけどね。

アロンソのリタイヤ……?

決勝の間、さんざん無線でブーたれていたアロンソ。最後はエンジントラブルを訴えてピットにマシンを戻しましたが、テレメトリー上は異常が出ていなかったという話も。そこから、アロンソが故意にリタイヤしたのでは?という話が取り沙汰されているようですが……。

F1 Topic:アロンソが訴える突然のエンジン不調で、疑惑がもたれる故意のリタイア

アロンソにしてみれば、夏休み明けに投入してきたホンダの新スペックでも、ライバルに対して相当劣ったパワーしか出ないコトにイライラMAXだったというコトではあるんでしょう。ただこれ、「やる気無くしてリタイヤ」がホントだとしたら、もう今シーズン残り休養したら?と言いたくなってしまいますが。

ほいでもって、アロンソマクラーレンに対して来季ホンダと縁を切るコトを残留の条件として挙げているという噂がちらほらと。

Fernando Alonso says his value higher than ever amid 2018 thoughts - F1 - Autosport

アロンソがホンダに対して今や完全に冷め切っているのは見ればわかりますし、来季ホンダとアロンソが一緒に仕事するコトはもう有り得ないんでしょうね。あとはマクラーレンがホンダを取るかルノーを取るかって話ですが。ただ、ルノーがOKって言うかというと「?」ですし、供給先が無くなるコトによりホンダ撤退、という状況をFIAが良しとするとも思えないんですよねぇ。

マクラーレンにしてみれば、相当難しい状況に追い込まれているのは想像に難くないところ。

そのほか

予選Q1ノックアウトから、8位入賞まで挽回したマッサに個人的Driver of the Dayを贈りたい。