大須は萌えているか?

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最後の鈴鹿1000kmを観戦してきた

先週の日曜、これが最後の開催となる鈴鹿1000kmを見物してきました。 

普段スーパーGTロクにチェックしてないクセになぜかホイホイ来てしまっている鈴鹿1000km、今回で6回目というコトになるでしょうか(初めて来た2011年は震災の影響もあり500kmレースだったけど)。

今年は最後の1000km、そしてバトンや可夢偉のスポット参戦と話題が豊富なコトもあり、決勝日だけでも前年より1万人以上お客さん多かったようで。確かに、Vスタンド指定席も前売りで完売しちゃってたし、人の多さが明らかに違ってましたね、今年。

GPスクエアの展示

GPスクエアのブースでは、メルセデスAMGがミクさん号(2015年モデル)を展示していたのがステキでありました。

あと、その隣にあった300SEL 6.8という車両も気になりました。

このマシン、AMGとしての初レースとなる1971年スパ24時間レースでクラス優勝・総合2位という記録を打ち立てて、AMGの名を世界に知らしめたという記念碑的なマシン。今年はAMG創設50周年という節目の年ですが、このマシンとミクさん号を比べてみると時代の流れを感じるなー(いろんな意味で)。

もうすぐ発売となる(はず)グランツーリスモSPORTの体験コーナーもありました。……人多かったのでパスしましたが。

過去の鈴鹿1000kmで活躍したマシンを並べているコーナーもありましたが、一番目立っていたのは右端に居たホンダNSX GT3。来年から始まる鈴鹿10時間耐久レーススーパーGTではなく、GT3マシンの世界一決定戦という位置づけらしい)では主役になれるんでしょうか。

ついでに、オフィシャルステージでバトンと可夢偉トークショーは始まるところだったので見物していたんですが、バトンも可夢偉も上機嫌でしたね。2012年F1日本GPで表彰台バトルを繰り広げた2人が、今度はスーパーGTで顔を合わせているって面白いな(人が多くてまともに写真撮れなかったけど)。

GT500

なんか今年はレクサス勢がやたら速い、という話を聞いたような気がしたんですが、シーズン前半でレクサス勢が暴れ回った結果、この鈴鹿ではウエイトハンデ+燃料リストリクターの枷がだいぶ大きくなっていたようで。予選では、マッチのチームのGT-Rがポール、レクサス勢の中では比較的ウエイトハンデの軽いWedsSport LC500がフロントロウに並ぶ形に。2列目はKEIHINとEpsonNSX、3列目はS Road GT-RRAYBRIG NSXと、レクサスの影がヒジョーに薄い感じになってたりして。

例によって、決勝スタートしてしばらくはVスタンドから観戦していたんですが、少し日が傾き始めてからはあちこちぶらぶらしてたので、レースの流れは録画しておいたJ SPORTSの中継見て理解したんですけども。

今回のGT500はNSX勢が主役でしたね。最後の鈴鹿1000kmとしてはそれで良かった気もしますが。

まずは序盤、ペースの上がらないフォーラムエンジニアリングGT-Rを抜いてトップを快走したKEIHIN NSX。優勝も見えていたのに終盤のタイヤバーストで痛恨のマシンストップ。ただ目立ってた。

それからなんといってもバトン参戦で話題を作った無限NSX。ただ、バトンが乗り込んで早々にアンセーフリリースやらかしたり、その後タイヤトラブルに見舞われたりと、なんか自爆しちゃった印象でした。もったいなかったな。

でも、バトンの「なんでこんなにサーキットにクルマがいるんだ!」ってコメントは面白かった。

スーパーGT:レースの荒波に揉まれたジェンソン・バトン「なんでこんなにサーキットにクルマがいるんだ!」

さらには、山本尚貴のキレッキレの走りで好タイム連発、終盤にはサードLC500との表彰台争いを制して3位フィニッシュを飾ったRAYBRIG NSX……って撮った写真見返してみたらRAYBRIGがちゃんと写ってるのが全然無い!

そしてなんといっても、大きなトラブルに見舞われるコトなく一貫性のあるペースでトップを奪取して優勝したEpson NSX。ていうか、Nakajima Racingって10年もGTで勝利が無かったんですかビックリ。

J SPORTSの中継見てても、「まさかの展開」とか「予想できなかった」とか「予想したとしてもアホちゃうかって言われる」みたいな発言が繰り返されており(特に由良拓也)、GT500に於けるNakajima Racing+ダンロップタイヤの評価がなんとなく察せられる感じではありました(Epson NSXはGT500唯一のダンロップ)。それがこれだけ一貫性のある性能を発揮し、バーストなどのトラブルも無かったというのはダンロップ頑張った、というコトで良いのでしょうか。

長丁場のレースで勝つのに一番必要なのは一貫性のあるペース、これですね。

NSX勢以外で光っていたクルマといえば、ニスモGT-Rというコトになるんでしょう。82kgのウエイトハンデ抱えて、しかも途中ドライブスルーペナルティまで受けての2位フィニッシュってどういうコトやねん。

優勝したのはチームランキングで下位に居たNAKAJIMA RACINGニスモはそれに次ぐ2位を獲得したコトでランキングトップに浮上。これ、レクサス勢にしてみたら「してやられた」って感じでしょうねぇ。ニスモはウエイトハンデやリストリクターの影響をなるべく抑える秘訣を知っているんでんしょうか。

表彰式では脱水症状を起こしていた(ドリンクボタンが壊れたそうな)山本尚貴が登壇できないとのアナウンスがあったものの、本人の希望により途中から参加。トヨタ抜きの表彰台ですな。

そういや、山本とのバトルでタイヤを使い切ってしまったレクサスの平手は、最後デグナーでコースアウトしてマシンを止めてしまったんですよね。タイトル争いを考えると、サードはこれで厳しくなった?観客としては良いもの見させて貰いましたが、チームとしては痛恨の結果だったのかも……。

GT300

どうでもいいんですけど、GT300の「植毛GT-R」ってなんか名前のインパクトすげえですね。

まぁ確かにヘルメットずっと被ってるとね……ある意味モータースポーツ向きなスポンサーなのかも……。

GT300はとりあえずミクさん号を応援しとこう派なのですが、ウエイトハンデ100kgってなんやねん。それでも予選のポジションは悪く無かったし、決勝でもしぶとくポイント圏内で戦ってたんですけどねー。

終盤、タイヤバーストのトラブルがあったのがもったいなかったなぁ。今回はずっと良い天気だったせいもあってか、タイヤのトラブル目立ちましたね。

アウディなんかは、参戦している2台ともがパンクに見舞われる有様だったようですし。

レース序盤はマザーシャシーのVivaC&UPGARAGEの86が目立っていた感じでしたが、2台ともトラブルに見舞われちゃいましたね。特に、最後の最後にVivaCが転覆していたのにはビックリしましたが。

クラス優勝を飾ったのはLEON AMG。チームランキングでもトップ浮上ですか。ミクさんがランキング2位でAMGが1-2なんですね。

LEONはレース開始早々にピットインする作戦を取ったり、対するVivaCは4回目のピットでタイヤ無交換作戦を取ってトラックポジションを逆転するなど、GT300はピット戦略の多彩さが面白いですねぇ。これ現地で観戦していると、なかなか全体像が見えずに混乱するんですが。

2位と3位には2台のランボルギーニ。ウエイトハンデが軽かったのも良かったんでしょうか。表彰台では織戸学が酒を一気飲みしてたりもして、この大ベテランまだまだ元気ですねぇ。

来年からの鈴鹿10時間耐久は、このGT300クラスのJAF-GT車両も含めて参加可能という話みたいですが、スーパーGTとは完全に切り離されたイベントというコトで、今スーパーGTに参戦しているチームがどの程度エントリーするのか気になるところではあります。どうせなら、世界のGT3シリーズチャンピオンチームと戦うミクさん号とか見たいじゃん?

2018年鈴鹿10時間耐久レース 主要レギュレーション

世界の強豪相手に戦うこのレースは、GT300チームにとってもこの上ないチャレンジの場ではあると思いますし、ぜひ盛り上がって欲しいところではあります。逆にこのレースが盛り上がると、GT500が浮いた存在になりかねないところはありますが。

今年で1000kmレースは終わりとは言うものの、来年からの10時間耐久も面白そうなので、より楽しみが増えたっていう気持ちの方が強いかも。とはいえ、今年のレース終了後の表彰式にはホームストレートを埋め尽くす程の人があふれており、なんとなく名残惜しそうな雰囲気も漂っておりました。

1000kmレースは終わっても、また夏の鈴鹿には足を運びたいですね。