大須は萌えているか?

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F1[17] イタリアGP 決勝

まぁドライになっちゃえばこんな感じだよね、っていう。F1イタリアGP決勝。

メルセデス完勝

メルセデスが1-2フィニッシュ。まぁそうなるな。ハミルトンが速いのはもう「当然」レベルの話になっちゃいますが、ボタスもハミルトンに追随するペースを維持しての2位フィニッシュは見事でした。ほんとボタスはロズベルグの後任として申し分の無い働きをしてますね。

てか、今年2連勝を飾ったのって今回のハミルトンが初だったんですね。ここんとこメルセデスの強さが目立っていたので少々意外な感じ。ただ、ここ4戦でハミルトンが3勝というのはまぁ強いとしか言いようが無いです。メルセデスがあまりに強いもんだから、表彰台ではハミルトンに対してやたらブーイングが飛んでましたが……それを意に介さないコメントしているあたりも、ハミルトンの余裕が窺える感じ。

ハミルトン、今季6勝目でランキング首位に。「ティフォシから嫌われたって気にしない」:F1イタリアGP

しかしこうしてドイツのメーカーが嫌われる一方で、フェラーリを駆って表彰台に上り喝采を浴びていた男もドイツ人なワケで、つまりドイツすごい(?)。

次戦シンガポールメルセデス、特にハミルトンにとってはトラウマがありそうな場所なので、フェラーリの逆襲に期待したいところではありますが……これ、レッドブルが優勝争いに絡んでくる可能性もありますからね、今回と違って混戦が楽しめるかも?

気がつけばリカルド

しかし、トップ3の下を見てみるとしれっとリカルドが4位に入ってるのスゴイですねぇ。グリッドダウンペナルティで16番手スタートだったハズなのに。ドライバーオブザデイ選出も納得の結果。ソフトタイヤでスタートして37周目までピットを引っ張るという作戦に出たのが功を奏した格好ですが、またタイヤを履き替えた後の猛プッシュもスゴかった。去年暴れまくったシンガポール、今年はどこまでやってくれるか楽しみですねぇ。

一方で、フェルスタッペンはまぁ……。

2番手からスタートしたストロールは7位、3番手スタートのオコンは6位フィニッシュ。ストロールシケインのブレーキングミスってフラットスポットを作ってしまい、終盤かなり危なっかしい状況に追い込まれたりしてましたが。それでも、マッサの前でポイントフィニッシュしたのは上々でしょう。オコンは本気で表彰台を狙っていたようで、コメントにもちょっと悔しさが滲んでいますが……その上位へのコダワリが、このストロールとの位置関係に表れたでしょうか。

マクラーレン・ホンダのゴタゴタ

予選で上昇の兆しを見せたマクラーレン・ホンダでしたが、Q3でバンドーンのMGU-Kトラブルが出てPUのアレコレを交換してグリッドダウンペナルティ、さらに決勝では2台ともチェッカーを受けられないままマシンを止める事態となり、マクラーレン首脳陣はホンダに対してプッツンしたようです。

マクラーレンとホンダの関係は今や2者間だけで片付く問題では無くなっており、マクラーレンがPU供給を打診しているルノールノーが4チーム目の供給に難色を示しているため代わりにホンダを引き取れと言われているトロロッソレッドブル)・そしてホンダをこのまま撤退に追い込むコトは断じて避けたいFIAとFOM、という3者4者の間での綱引きが行われている状態。

で、日曜日中までにトロロッソは来季PUに対して決断を下す、という話だったハズなんですが、日曜から月曜にかけてトロロッソからは特になんの発表も無し。代わりに、なぜか「マクラーレンとホンダが離婚間近」みたいな報道が出てきたりしたんですよね。

McLaren set to divorce from Honda | F1 News

話の出所はマクラーレンのザク・ブラウンですが、ただ彼もなんか思わせぶりなコトだけ言って断言は避けている感じ。一方でこの記事のタイトルは煽り気味というかなんというか。なんかコレ、マクラーレンが「もうダメだわ3年やってもこんな遅くてポンポン壊れるPUやってらんねー、どうしてもホンダを残したいならトロロッソに話つけてよヨロシクチャーン」ってFIA・FOMに向けてアピールしてんじゃねーの、って気もしちゃったんですが。

ただ、ホンダ側のコメントを見ていると、マクラーレンとの間には結構強固な契約が結ばれているようなので、ホンダ側にも「これ以上マクラーレンとやるのは無理」って思わせたいんでしょうね。

どういう形に落ち着くにせよ、チーム側から見ると今のホンダは完全に「お荷物」なワケで、かつて(一応今も?)モータースポーツをブランドイメージの中心に据えてきたホンダにしてみれば、屈辱的な状況と言えるでしょう。そうなると一番気になるのは、今後ホンダはF1とどう向き合っていくの?という部分で。このまま尻尾巻いて逃げるのか、這いつくばってでもF1にしがみついていくのか。

F1第三期活動からホンダが撤退した当時の報道を振り返ってみると、当時の福井社長のこんなコメントが。

「F1は、会社にとってチャレンジングスピリットの源」が口ぐせの同社。今回の決断はホンダの歴史に影を落とすのでは?
報道陣の質問に福井社長が答え、「活動を止めることで、どういう結果が出るかは、3年から5年経ってわかること」「そのとき、いい決断だったと言われるようにしなければならない」とコメントを残した。

via: ホンダ、F1から完全撤退 【ニュース】 - webCG

撤退から6年後、ホンダはF1に復帰。しかし、結局この中途半端な参戦のブランクが今のホンダF1に影を落としているコトも否定はできんですよね。当然、その苦い思いはホンダの中にもあると思うんですけども。個人的には、やるからにはどうなってでもやれ、と思いますけどね。ここで引いたらダサすぎるでしょう。

……って、イタリアGPの記事なのにホンダに対する言及が一番長くなってしまった……。