大須は萌えているか?

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PlayStation VRを買ってみた話

発売後長らく品薄状態が続き、今もAmazonで売ってはいるものの在庫があるのは軒並み定価にイロつけたマケプレ商品だけ、という有様が続いているPlayStation VR(以下PSVR)ですが。

私も興味はあったものの、定価を超える金額で買うのは願い下げだし、どうしてもプレイしたいVR対応タイトルも無いから、そのうち普通に買えるようになってから買えばいいや……と思っていたんですが。ただ、10月に発売される『グランツーリスモSPORT』にVR対応のモードがあると聞き、その発売までにはなんとか手に入れたい……という欲がムラムラと芽生えてきたりもして。

そんなふうに悶々としていた折り、天からの怪電波をビコーンと受信してしまい、「今週末お店に行けばPSVR売ってるんやで」と教えてもらいました。怪しいなぁとは思いつつも、ダメ元で近所のヤ○ダ電機でも行ってみるかと思ったんですが、すかさず怪電波に「愛知のヤマ○で取り扱いあるんはLABI名古屋だけや、わかっとるんか自分」とすかさずツッコミが入る始末(⇒ PS VR | 販売店 | プレイステーション)。なんて親切な怪電波。

そんなワケで、週末最寄りのPSVR売店に足を運んだところ、ホントに売ってたのですかさず購入。ありがとう怪電波。

以下、まだ軽くしか触れていないんですけど、ちょっとした感想など。

嫌なところ

いきなり嫌なところから書き始めるのもどうなのよ、って話ですが、実際箱を開けた第一印象が「うわめんどくさそ」だったので仕方が無い。というのも、コード類がやたら多いのね。PSVRは頭に被るヘッドセット以外に、PS4とヘッドセットの間に繋ぐプロセッサーユニットというモノがあり、他にPlaystation Camera(PSVRはカメラ同梱版もアリ)も必需品。そのため、

という無数のケーブル類が入り交じっており、これをセットアップせにゃならんワケです。あ、あとヘッドセットのリモコンに接続するイヤホンも入ってますね。これがまた、ヘッドセットとプロセッサユニットを繋ぐケーブルが太くて長いの。まぁ長さを確保しとかないと危ないのはわかるんですけど、収納にはとても邪魔。あと、プレイ中もなんかケーブルの存在が気になるんですよねぇ。

あと、私が持ってるPS4はProじゃないので、USBポートが前面2つしかない。このため、PSVRのUSBケーブルが常に前面を塞ぐ形になるのもなんかイヤな感じ。Proだと背面に1ポートあるらしいんですが。買えってコトですか!


Playstation VR クイックスタートガイド』より

プレイしてみてのガッカリポイントは、意外と画質が粗いコト。さすがにテレビ画面そのままのクオリティとは思ってませんでしたけど、思いの外ジャギーが目立つなぁという印象。雰囲気的にはちょっと安いプロジェクターで映したような感じかなぁ。製品としては、まだ発展途上という印象。

それと、ヘッドセット自体そこそこ重たいものなので、ずっと被りっぱなしだと結構疲れます。加えて、ずっとVRの画面を見てると人によってはちょっと気分が悪くなるかも。私は連続1時間ちょっとが限界かなぁ。それ以上は休憩入れないと辛い。ちょうどピントが合う位置でヘッドセットを固定しようと思うと、けっこう頭締め付けないといけないしね。

良いところ

良いところとしては、なんと言っても今までに味わったコトのないゲーム体験ができるところ。「バーチャルボーイがあったやろ」って言われそうな気もしますが、すいませんやったコトないので……。

とりあえず、何も考えずにPS Storeで『サマーレッスン 宮本ひかり』をダウンロード購入してプレイしてみたんですが、ファーストプレイ時はホントにびっくりするくらいにキャラクターが「実在している」感覚を覚えました。自分の視界に360度の空間があって、目の前のキャラクターを好きな距離・アングルで眺められるってこりゃスゴイわ、と。まぁ、調子に乗って胸に顔を埋めようとすると(皆一度は試すよね?)画面が暗転してしまうんですけども。

ゲームの内容はかなり単純なので、ぶっ通しでプレイするには正直辛いものがあるんですが。

加えて、以前購入した『DEAD OR ALIVE Xtreme3』のVRパスポートを追加購入したりもしましたよ、ええ。こちらはゲーム本編そのものがVR対応になるってワケではなく、オーナーズパラダイスと連動した内容(キャラクターの写真撮ったり、動き回ってるキャラクターを鑑賞したり)。グラフィックはサマーレッスンより上かもしれない(PS4 Proだとよりキレイになると謳っているけど)。

ただ、思ったよりプレイエリアが狭い(キャラクターに近づいていくと、割とすぐ画面が暗転してしまう)とか、顔をあちこち動かすと画面の中央位置がズレやすいという難点も。位置ずれはOPTIONボタン長押しで補正できますが、たびたびズレると没入感が損なわれますわな。

どちらのゲームもコンテンツとしてはそれほどのボリュームがあるワケではなく、VRのお試しコンテンツレベルではあります。ただ、既存のゲームとは異なる感覚・没入感が得られたのは確か。これでオープンワールドのゲームとかやったらスゲーことになりそうだなぁとは思うんですが、制作するの大変そうですね。一応、海外タイトルでVR対応が発表されている作品がいくつかあるようですが、PS4でもプレイできるのどんだけあるんだ?

VRで『Fallout4』『DOOM』『スカイリム』は生まれ変わるのか 大注目の3作品を一挙レポート | Mogura VR - 国内外のVR最新情報

PSVRでは「シネマティックモード」で通常のゲームも遊べたりしますが、先にも書いたように画質的にはいまひとつなので、積極的に活用したい……というほどでもない。ただ、試しに『F1 2016』なんかをドライバー視点でプレイしてみたら、没入感は確実に向上しました。こりゃグランツーリスモ楽しみかも。

ついでに

「ついで」と言いつつこちらの方が大事という説もありますが、PS4でも視聴可能なDMMのVR動画も買ってみたんですよ。どんなジャンルとは言いませんけど(察して)。初見の感想としてはなかなかスゴイ。正しいVRの使い方と言わざるを得ない(?)。このブログでは詳しい感想は自主規制せざるを得ないのですが。

ただ難点もあります。ひとつは視界が180度しか無いコト。後ろ振り向くと真っ暗なのね。まぁこれはそういうもんだと割り切ることもできるんですけど。

もうひとつは、これも仕方が無い話ではあるんですが、視点の中心(自分自身の位置)が常に同じ場所であること。仮想空間が構築されているゲームならば、自分が立ち上がれば視点も高くなるし、キャラクターの後ろに回り込んだり、妙な角度から覗き込んだりするコトも可能なワケです。しかし、映像の場合はどうしてもカメラの位置は固定されるため、視点の中心は常に同じになってしまう。

なので、内容的にはなかなかバリエーションを付けづらいでしょうね。どうしても、基本的にこちらは寝そべったままで相手が動く、というパターンが主になってしまう。初見では「これは……!」となるんですが、慣れてくるとマンネリ感が出てきそう。

最後に最大の難点を挙げるとするならば、ヘッドセットに視覚と聴覚を預けている状態でアレをナニするような行為に及ぶのは大変リスクが高いです。一人暮らしの人以外は、十分に注意した方が良いでしょう(なんの話だ)。

そんなこんなで

総じて、面白いアイテムではあるものの、現状はまだ新しいモノ好きな人向けのオモチャかなぁ、という印象。定価でもカメラ同梱版が税込みだと5万円以上するシロモノなので、話のタネに衝動買いするには些か高価でもあります。3万円台くらいまで値下げ&キラーコンテンツとなるようなVRゲームが出てくると盛り上がるのかなぁ……ってその前に、転売ヤーの暗躍も手伝って常に品薄な状況をなんとかしろよ、って話ではありますが。

ルサンチマン 上 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
リエーター情報なし
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