大須は萌えているか?

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F1[17] イタリアGP 予選

もうセッションは日曜日に順延かな、と思いつつもなかなかセッション中止のアナウンスも入らないのでテレビ付けたままヤキモキしていたらまさかのセッション再開でビックリしたF1イタリアGP予選。

通算ポール獲得数記録更新

ハミルトンがここモンツァでもポールを獲得し、前戦ベルギーでミハエルに並んだばかりの通算ポール獲得数の新記録をマーク。今では年間レース数が多いのだから記録更新はしやすくなっている……とはいえ、参戦した201戦中69回のポールポジションって十分驚異的な記録。まぁポール獲得率で言ったらセナの方が上なんだけどな!(ハミルトン34.3%、セナ40.1%)。ミハエルは獲得率で言うと22.1%とやや控えめ。獲得率1位のファンジオは56.9%という変態的な数字ですが、これはまぁなんというか……。

Hamilton hails ‘epic day’ after making pole-position history(動画有)

今回はモンツァとしては珍しいフルウェットな予選で波乱も予想されましたが、普段ならグリッド前方が指定席のメンバーがガタガタな中、ハミルトンは一貫して速かったのはやはりスゴイですね。今のメルセデス+ハミルトンという組み合わせの強さの証明でしょう。2番手タイムのフェルスタッペンに対して1.2秒差ってね。

ハミルトンはまだまだ現役続けるでしょうし、この記録をどこまで伸ばすのか興味津々。

ハミルトン以外は波乱

当然のようにポールを獲得したハミルトンとは対照的に、ボタスはQ3で6番手タイム。雨脚が強まったQ3で、タイヤに十分な熱入れが出来なかったみたいですね。もっと重傷なのはフェラーリの2台で、ライコネンが7番手タイム、ベッテルが8番手タイム。しかも、雨で不調だった原因も良く分かっていないようで。

決勝日はドライコンディションとなるのは間違い無いようなので、当然フェラーリは挽回はしてくるんでしょうけど……。ただ、金曜日のロングランペースもフェラーリはあまり良くなかったと川井ちゃんが言ってた気もするし、どれだけのペースで走れるのかは気になるところ。

レッドブルのグリッドダウンペナルティの影響で、スターティンググリッドはボタス4番手、ライコネン5番手、ベッテル6番手となるので、ベッテルにしてみればスタートでボタスを抜かしていきたいところでしょうね。

で、何より驚いたのがウイリアムズのストロールと、フォースインディアのオコンというメルセデスカスタマーチームの2人がボタスの前に出たコト。いやしかしオコンはともかく、ストロールがねえ。9番手タイムのマッサより1.2秒速いタイムってスゴイじゃないですか。

イリアムズのマシンがフルウェットでここまでのパフォーマンスを発揮したのも驚きですが、ストロールのこのハマりっぷりも相当驚き。しかし本人は「メルセデスフェラーリを捉えることはできないんだから、自分たちのレースをしなくちゃいけない」と堅実なコメントしてますね。

"We’re going to have to do our own race – we can’t be focused on Mercedes and Ferrari. We just have to run our own race, have a clean start and get on with the job.

"I don’t want to predict anything. I’m not going to assume ‘this will happen’ or ‘that will happen’, I’m just going to do my start the same way that I always do it whether I’m 10th, 12th 15th, 2nd… I’ve just got to focus on my job, do my start and go from there.

via: 'I was just having fun' - rookie Stroll makes Monza front row

表彰台に乗ったアゼルバイジャン、その次のオーストリアで10位フィニッシュして以降はまたポイントから遠ざかっているストロールですが、ここでまた見せ場を作れるか。

一方のオコンは「表彰台狙う」と鼻息荒いコメントをしていますが、しかしまーすぐ後ろにメルセデスフェラーリがいますからねぇ……。

意外に速いマクラーレン

そして驚いたのは、バンドーンのQ3進出。モンツァマクラーレン・ホンダがQ3進出って驚き。ウェットコンディションであるコトも味方したかもしれませんが、金曜日のセッションでもタイム悪く無かったみたいですしね。アロンソは最初からPU交換ペナルティを受ける段取りになっていたので、予選ではバンドーンを少しでも上の順位に押し込むためにタイムを上回らないようにしたという話。

どうやらトロロッソマクラーレンも、今週末の間に来季のPUをどうするかハッキリさせないといけないようですが、その折りにホンダPUが悪く無いパフォーマンスを発揮したというのは、ある意味マクラーレンにとっては悩ましい展開になっている気もしますが。ただ、Q3ではバンドーンのマシンにトラブルが発生してしまったようですが。

マクラーレン「Q3でバンドーンに問題発生、残酷にも上位を狙う機会を奪われた」/F1イタリアGP土曜

一方で、アロンソは来季のマクラーレンとホンダに対して態度を軟化させたようなコメントもしており、来季の体制を巡るゴタゴタは結局現状維持で収束する(というか、マクラーレンアロンソも他の選択肢を潰された)形になる気配も漂っており、なんだかなぁという感じがしないでもありません。

アロンソ、5年の契約延長も?「マクラーレン・ホンダはいずれF1チャンピオンになれる」とポジティブ発言

FIAやFOMも、ホンダが行き場を無くして撤退に追い込まれるシナリオは避けたいと考えており、マクラーレン・ホンダを巡る動向はF1全体を巻き込んだ政治的なお話になってしまっている感じですね。いやはや大人の世界ってめんどくさい。まぁ、F1はこうした政治的な部分も楽しみのひとつではあるんですが。