大須は萌えているか?

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F1[17] マレーシアGP 決勝

優勝はできなかったものの、ハミルトンにとっては悪く無い結果となりましたねぇ。F1マレーシアGP決勝。

フェルスタッペン完勝

雨の予報も出ていた決勝ですが、早い時間に雨が降ったもののスタート時点では雨も上がって路面も乾いていたため、皆ドライタイヤでのスタート。しかし、マレーシアとしては路面温度が低い状態に抑えられたため、タイヤ戦略としてはほぼ1ストップのみという展開になりましたね。

メルセデスにしてみれば、高温になりすぎないコンディションの方が好ましいでしょうし、予選でまんまとポールを奪取したハミルトンがそのまま逃げ切れる展開かな、という気もしたんですが。しかし、スタート後間もない4周目、ハミルトンのケツに食いついていたフェルスタッペンがターン1でインに切り込みオーバーテイク

ハミルトンのマシンはSOCが十分で無かったのか、デプロイメントが早めに切れる現象に見舞われていたようで、そこをフェルスタッペンは見逃さずにオーバーテイクしたってコトですね。それに、タイトル争いを考えるとハミルトンが無理をしてこないだろう、というところまで計算に入れて。スゴイ二十歳だねぇ……。

I think in the beginning, straight away the car felt good and I saw Lewis struggling a bit with traction and he was clipping a bit more than me, so I used my battery as much as I could and of course he has more to lose than me in the championship so I went for it in Turn 1 and from there I could my own race.

via: Max Verstappen : FIA post-race press conference - Malaysia

その後のレースペースもフェルスタッペンはハミルトンより優勢のままだったコトを考えると、今日のレースはフェルスタッペンの完勝だったといって良いでしょうね。今年はひたすらツキの無いレースを繰り返していた彼ですが、この勝利である程度はチャラにできたでしょうか。

ハミルトンにしてみれば、予選でポールを獲れた段階から優勝は意識していたんじゃないかと思うんですが、少なくともベッテルより前でフィニッシュできたという点では悪く無いレースだった、というコトになるでしょうか。もっと大量に点差を付けられたら最高だったでしょうけどね。観ている側からすれば、これ以上はちょっと勘弁してくれって感じではありますけど。ただ、ハミルトンは「2位じゃ満足できない」と率直にコメントしてますし、マシンに問題があることも語ってますね。

I was having some problems with de-rates at the beginning of the race, so I was struggling with battery power. Valtteri seemed to struggle a lot more; I was able to pull a little bit more out of it. Naturally, I wanted to win the race, winning the races is still the goal. So even to be second is not that satisfying.

via: Lewis Hamilton : What the teams said - race day in Malaysia

この貪欲さがハミルトンの強さでもありますし、フェラーリがこのハミルトン+メルセデス相手に今から挽回しようと思ってもなかなか厳しいよなぁ、とは思うワケですが。

呪われているベッテル

予選Q1でまさかのマシントラブルが発生し、最後尾スタートとなってしまったベッテル。が、今度は決勝スタート前にライコネンの方にもトラブルが発覚。結果として、ライコネンは走るコトなくリタイヤとなってしまいました。今回はベッテル自身のトラブルではないものの、ライコネンの予選からの好調さを考えれば、決勝スタート後にハミルトンの前に出て優勝していた可能性も十分あるワケです。

そうなるとフェラーリとしても戦略の幅が広がるし、ハミルトンの順位を一つでも落とさせた方が、ベッテルとハミルトンのポイントギャップの拡大抑止にもなるワケで。フェラーリとしては、シンガポールに続いての決勝スタート時の悪夢。

ただ、ベッテルはレースでは気を吐いて4位フィニッシュという驚異的な追い上げを披露。もう一息でリカルドも仕留められそうなところでしたが。ハミルトンとのポイント差はさらに6ポイント分開いてしまいましたが、最後尾スタートだったというコトを考えると、「最悪の展開」では無かったのかな、と。

ただ、ベッテルにとっての最大の不運はまさかのチェッカーフラッグ後に訪れたのでした。

Race Vettel and Stroll collide after the chequered flag(動画)

これ、結果としてはお咎め無しって裁定になりましたが、このストロールの動きはウカツだろーと思わずにはいられません。これにより、ベッテルのマシンは左リヤがかなりこっぴどく損傷。マレーシア~日本とフライアウェイの連戦中のこのダメージ、チームとしてはかなり痛い。あと、ピットに戻る前にマシンをコース上で止めてしまったので、載せ替えたばかりのパワーユニットに何らかのダメージが無いと良いんですが。

この一件が、後になって何らかの尾を引かないといいですねぇ。ちょっとシンガポールとこのマレーシア、ベッテルにツキがなさ過ぎですね。日本で息を吹き返せるかどうか。

そのほか

バンドーンの7位フィニッシュは驚きました。予選7番手も驚きだったんですけど、その順位をキープして見せたのがまた。スピードトラップ見ると、ホンダPUは相変わらず下から数えた方が早い状態ですし……セクタータイムではセクター2に一番強みを持っていそうなところを見ると、中速コーナーでは結構戦える感じなのかな。そうなると、鈴鹿はちょっと期待しても良い気がしないでもないですが。

ガスリーは14位フィニッシュというポイント圏内には及ばない順位でのフィニッシュでしたが、サインツとの比較で考えると上々のデビュー戦だったと言えるでしょうね。しかも、熱いマレーシアでドリンクシステムが壊れて飲み物が口に入らず顔にぶっかかっていたらしい。どんな状態なのそれ。

It was a really physical and tough race – my drink system didn’t work properly, the water was going all over my face and not in my mouth!

via: Pierre Gasly : What the teams said - race day in Malaysia

マレーシアでは苦戦を強いられたトロロッソですが、スーパーフォーミュラで経験を積んだガスリーが、鈴鹿ではどんな走りを披露してくれるのか楽しみなところ。来季はたぶん、トロロッソ・ホンダ期待のホープになるんでしょうしね。

今年の日本GPは久しぶりに3日間通し券を買ったので、金曜日から鈴鹿行くつもりですよ~(あまりに天気悪いようなら考えるけど)。ただ金土日全部行くとしんどそうだから、土曜日は自宅観戦にするかもしんない。ワイドタイヤになった今年のマシンが、1・2コーナーやS字をどんなスピードでカッ飛んで行くのか、楽しみですねぇ。なので、できればウェットコンディションは勘弁して欲しいですねぇ……(天気予報を見つめながら)。