大須は萌えているか?

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F1[17] ブラジルGP 予選

一番のサプライズがQ1開始早々にあったという。F1ブラジルGP予選。

ハミルトンやらかした

Q1開始早々に、ハミルトンが中速コーナーのターン7でリヤが流れてコースアウト、バリアに衝突して予選を諦めざるを得なくなるという衝撃的なシーンが展開されてビックリでした。ハミルトンがこんなふうにマシンを壊すシーンなんて、今じゃそうそうないですからね。

タイトルを決めた後だから気の緩みがあったのでは……なんて見方も出来ますが、ハミルトンにそれは無い気がするんだよなぁ……勝つコトに対する貪欲さが誰よりも強いドライバーですから。ハミルトンは自身のミスと認めながらも、すぐに気持ちを切り替えていくとコメントしてますね。

スピンは自分の責任と認めるハミルトン | Mercedes | F1ニュース | ESPN F1

上の記事の中で、マシンのボトミング(底打ち)によってアンダーフロアで発生しているダウンフォースがストールした(抜けた)可能性が示唆されてますが、確かに映像見るとマシン後方からちょいと火花が出ている様子は見て取れますね。それでもマシンのグリップ感には問題無かったので、そのまま行ったらリヤが流れたと。

F1マシンの空力の繊細さを物語るようなクラッシュですが、まぁ正直マシンからグリップが抜けるようなフィードバックが事前に感じられていなかったならば、ドライバーにできるコトはほとんど無かったでしょうねえ。

ドライバーズランキング2位争い

そしてポールを獲得したのはハミルトンの僚友、ボタス。金曜日はメルセデス優位と伝えられていたものの、土曜になってフェラーリが急速にマシンを合わせこんできたもんだから、かなりの接戦になりましたね。あとこのサーキットは1周のタイムが短いので余計にね。

ボタスとベッテルはドライバーズランキング2位を争っており、現在ベッテルがボタスを15ポイントリードしている状態。これを逆転しようと思うと、ボタスは残り2戦とも勝ちたいところ。それを考えると、このポールはボタスにしてみればしてやったりでしょうし、予選終了後の笑顔も頷けるというもの。

ただ、個人的にはメルセデスが1-2体制だった場合にハミルトンがボタスに勝利を譲るのかどうか、ってところが気になっていたので、ハミルトンがピットスタートという展開になってしまったのはある意味残念ではあります。それに、ポールこそ逃したものの2・3番手を固めているフェラーリにしてみれば、1台のボタスだけ相手にすれば良いというのはある意味気が楽ですよね。

コンストラクターズ6位争い

それから、にわかに盛り上がっているのがトロロッソルノーコンストラクターズ6位争い。メキシコに続いてここブラジルでもトロロッソが搭載するルノーPUにトラブルが相次ぎ、結局ハートレーが10グリッドダウン、ガスリーが25グリッドダウンペナルティを喰らうという状態に。しかも、アブダビではトロロッソに供給できるPUが無いかもしれない、なんて報道まで出る有様。

んで、トロロッソにこうもトラブルが相次ぐ理由について、メディアを通じてルノートロロッソが互いを批難し合うという泥沼の状態になっていると。

トロロッソルノーコンストラクターズランキング6位の座を直接争っているため、余計に感情的になっている感もありますねぇ。しかもトロロッソは来季ホンダにスイッチするので、お互い遠慮も無いんだろうし。

なんか、PUの信頼性に於いては

メルセデスフェラーリ >>>(超えられない壁)>>> ルノー >> ホンダ

って感じでしょうか。案外、来年辺りルノーとホンダが逆転したりして。ていうか、そうあって欲しいものです。

そのほか

アロンソが予選7番手獲得、リカルドがグリッドダウンペナルティを喰らうため決勝は6番手スタート。今季最上位からのスタートですね。6番手スタートと無線で伝えられたアロンソ、「Yes!!!」って吠えてたのが印象的でした。アロンソにしてみれば、こうやって自分のパフォーマンスをアピールするコトでチームの奮起を促している感じしますね。散々な結果で終わろうとしているシーズン終盤でも、来季を見据えて闘争心を保ち続けるあたりはさすが。んでトヨタ乗るの?

2度目の「母国ラストラン」となるマッサは予選9番手と意地を見せた格好。ただ、Q3最初のアタックでサインツに妨害されたとして憤慨してますね。

「彼はわざとやったんだ。こんなことは絶対に受け入れられない。僕はそのために4つか5つ上のポジションに行けたはずの予選を邪魔された」と彼は付け加えた。「スチュワードが理解してくれることを願うよ。何が起きたのかしっかり見てほしい。コーナーで僕がかなり接近していたのは明らかだった。彼は僕がいるのを知っていたのに、抜かせようとしなかった。来るのが分かっていたのにだよ」

via: ちぐはぐな主張をするサインツとマッサ | ブラジルGP | F1ニュース | ESPN F1

4つか5つ上はさすがに言い過ぎやろー、と思いますが。最後の母国GPで水を差されたコトで、いつも以上に頭に血が上っちゃってる感じがしますが大丈夫でしょうか。あのサインツの「妨害」もなー、マッサにしてみれば邪魔になったのは間違いないんですが、ペナルティの対象になるかって言われるとなー。

そういや、F1公式サイトでは歴代ブラジルGPの感動的なシーントップ10みたいな動画が公開されておりましたが、こうしてみるとブラジルも印象的なシーンがいっぱいありますねぇ。タイトル決定戦になるコトも多い、天気が荒れやすい、才能ある母国ドライバーが多い……と3拍子揃ってるからなぁ。

Top 10 Most emotional moments in Brazil

タイトル決定戦という視点で見ると、やっぱり2007年~2008年はスゴかったですねぇ。2年連続であんなドラマチックな展開があるってさ。今年はもうタイトル決まっちゃいましたけど、マッサの「本当の」母国ラストラン、それからランキング2位を争うボタスとベッテルに注目でしょうか。