大須は萌えているか?

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F1[17] ブラジルGP 決勝

まぁやっぱりボタスはねー、うん。F1ブラジルGP決勝。

ベッテルのランキング2位、(ほぼ)確定

2番グリッドから1コーナーでトップを奪ったベッテルが、ボタスとの接近戦を制しての勝利。今季5勝目となりますが、夏休み以降は初めての勝利となります。ただまー、これによりドライバーズランキング3位のボタスとの差は22ポイントまで開き、ほぼランキング2位の座を確定させたとみて良いでしょう(まだ逆転の可能性はありますが)。

ポールを獲ったボタスにしてみれば、ここでの勝利を逃したのは痛恨でしょうねえ。ハミルトンも後方からのスタートだったワケですし。アンダーカットを狙ったピットストップでもわずかに及ばず、ほんと「惜しい」レースではありました。

しかしなんだろう、この速いし優勝もできるんだけど、ここ一番であと一歩詰め切れない感じが「ワールドチャンピオンを狙えるドライバー」では無いのかなぁと思わせるというか……。かつてのリカルド・パトレーゼとか、ルーベンス・バリチェロのような「最強のナンバーツードライバー」っぽさが漂うというか……。

一方でピットスタートだったハミルトン、驚異的な追い上げで4位まで巻き返しましたねえ。この「他を圧倒する走り」は4度のワールドチャンピオンの実力を証明するものでした。まぁ3位表彰台のライコネンは「ハミルトンなんて簡単に抑えられた」みたいなコメントしてますけども。まぁライコネンもかつてブラジルでワールドチャンピオンになった男ですからね。

フェラーリがブラジルで勝利を飾ったのは、あのマッサがギリギリのところでハミルトンにチャンピオンを持って行かれた2008年以来というコトで、フェラーリドライバーとしてのキャリアが長かったマッサの母国ラストレースとしてはこれもアリでしょうか。

今度はラストレースを走り切ったマッサ

昨年、最初の(?)母国ラストレースをリタイヤで終えてしまったマッサですが、今年は快晴の元、最後までバトルをしつつ7位フィニッシュ。トップ6をフェラーリメルセデスレッドブルの上位3チームが占める中での7位フィニッシュですから、ウイリアムズを駆るマッサとしては望みうる最高成績だったと言って良いでしょう。ストロールがパッとしなかっただけに、尚更マッサが光って見えましたね。ホントに引退させて良いんですかウイリアムズさん。

今回は表彰式のあとにバリチェロと共に表彰台に上って母国のファンに向けて挨拶までしてしまったので、さすがにもう引退を撤回するコトは無いんだと思いますが。マッサも数々の印象的なシーンを見せてくれたドライバーなだけに、ひとつの時代の終わりを感じますが……しかし、来季マッサの後任の最有力候補がロバート・クビサって、実現したらこれはこれでワクワクする話ではあります。やっぱり、ストロールより実績と経験のあるドライバーが欲しいってコトでしょうか。

チェッカー後、ずっとバトルしていたアロンソがマッサを祝福していたのが印象的でしたが、マッサのレースキャリアを見ると、彼もまた「偉大なるセカンドドライバー」であったのかなぁ、という感はあります。かつての僚友・アロンソに対しても複雑な感情を持っているのは想像に難くありませんが、最後はそのアロンソにポジションを譲らずフィニッシュできた、というのはマッサに取って誇らしい、「勝利に匹敵する」レースだったと言えるのかも。

Seventh place ‘like a victory’ - Massa

一方でアロンソ、マッサを祝福する傍らで例によってホンダPUをけちょんけちょんに批難しているようで、こういうことがまぁなんというか。

「今日のパワー不足は最高だったよ。メキシコも一緒。最終コーナーの出口で何度もフェリペにかなり近づいたのに、DRSを使っても逃げられてしまった。このパワー不足は来年のトロ・ロッソにとってかなり心配なんじゃないかな」

via: アロンソ、トロ・ロッソにアドバイス? | McLaren | F1ニュース | ESPN F1

ほいで、「来年はルノーになるから大丈夫だ」みたいなコトを言うワケですが、そのルノーPUユーザーであるレッドブルクリスチャン・ホーナー曰く……。

ホーナーはエンジンのせいでタイムがコンマ数秒遅れたとしており、これが先頭集団のライバルであるフェラーリメルセデスとの差につながっていたと話す。

via: F1ブラジルGPは「パフォーマンスを犠牲にしてでも信頼性を重視した」とレッドブル

どうなりますかねえ、来年。

そのほか

エステバン・オコンの連続完走記録がついに途絶えてしまいましたね。横に居たグロージャンのマシンが突如挙動を乱してオコンを巻き込んだ格好となり、グロージャンはペナルティ対象に。ただ、グロージャン曰く1コーナーで他車と接触してタイヤがスローパンクチャーを起こし、それが挙動を乱した原因だったいう話。

The only thing I can say about the opening lap is that I got massively hit in turn one. I believe I had a puncture on the rear left. I got to turn six and lost the car, and I think it was just the puncture.

via: Romain Grosjean : What the teams said - race day in Brazil

あと、F1公式サイトのWinners and Losers見てて初めて気付いたんですけど、ザウバーのウェーレインってエリクソンから8.8秒遅れの14位フィニッシュに終わっているんですが、実はスタート直後セーフティカー入った1周目のタイミングでタイヤ交換を行っているんですね。で、そこで履いたソフトタイヤで69周を走り切ってしまったという。

こんな作戦考えるチームもどうかしてるんですが、これで走り切っちゃうウェーレインもスゴイ。ピットストップウインドウなにそれ美味しいの?的な何か。ここでタイヤ換えちゃって、もしさらにレースが荒れるようなら一気に浮上してやるぜ的なギャンブル的作戦だったのかも知れませんが、ある意味ザウバーならではの発想ですね。