大須は萌えているか?

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F1[18] オーストリアGP 決勝

なんか天変地異レベルの番狂わせが起きたような。F1オーストリアGP決勝。

メルセデスがまさかの

まさかの、全滅。メルセデスが全滅したのはハミルトンとロズベルグが同士討ちをやらかした2016年スペインGP以来とのコトですが、2台ともがメカニカルトラブルでリタイヤしたっていうのはいつ以来?ちょっと記憶にないレベル。下手したら、メルセデスとしてメカニカルトラブルでのダブルリタイヤって2010年以降では初めてなのでは……。まさに天変地異レベル。

空力のアップグレードも上手く機能してて順風満帆に見えていたんですけどね、このダブルリタイヤはホントびっくり。

で、そのメルセデスに変わって勝利を収めたのがフェルスタッペンっていうのがまた。思えば、前回メルセデスがダブルリタイヤした2016年スペインGPが、フェルスタッペンのF1初優勝レースだったワケで。あの時も、後ろからライコネンが追いかける展開でしたねえ。なんとも面白い巡り合わせです。

あの初優勝のときのフェルスタッペンも、その落ち着き払った走りに驚かされたものですが、今回のフェルスタッペンも「老練な」と言ってもいいような見事なタイヤマネージメントをやってのけての優勝でした。15周目という微妙なタイミングでVSCが入ったので、戦略ミスによりピットに入り損ねたハミルトンを除いてタイヤマネジメントの戦いになったワケですが、その中で一番うまくそれをやってのけたのがフェルスタッペン。

数戦前まで、接触の多い無茶なドライビングをやらかすイメージが付いてしまってましたが、彼こういう円熟したドライビングもできるんですよね。2位のライコネンもまたタイヤマネージメントには多いに定評のあるドライバーですし、レース前には予想もできなかったものの、レース展開を考えれば納得の1位と2位でした。

ベッテルもなんとか3位に滑り込み、これで再びランキングトップに。コンストラクターズでもフェラーリがトップになるという意外極まる形に。次でまたメルセデスがすぐひっくり返しそうな気もしますが、まあこんな展開見ちゃうとウカツに断言するワケにもいきませんな……。

ベスト・オブ・ザ・レストの戦い

トップ3チームとそれ以外の格差があまりに大きいもんだから、トップ3チームを除いた最上位が「Best of the rest」なんて呼ばれてたりしますが、今回のレースでハースが4・5位、フォースインディアが6・7位、ザウバーが9・10位でダブル入賞という結果になり、より混沌としてきた感がありますね。

コンストラクターズで言うと、ルノーレッドブルに次ぐ4位(62ポイント)、次いで今回大量得点したハース(49ポイント)。ほいでマクラーレン(44ポイント)、フォースインディア(42ポイント)と続く格好ですが……正直、これどう転ぶか全然わからないですねえ。ドライバーも含めた安定感という意味ではルノーに分がありそうですけど、なんやかんやでハースの速さも安定してる感があるし、今季初入賞を果たしたグロージャンが勢いに乗れば一気に流れを引き寄せる可能性はある。

マクラーレンはとにかくアロンソ頼み(44ポイント中36ポイントがアロンソ)ですが、バンドーンも悪いドライバーではない(はず)なので、彼がもうちょっとアロンソに近づいてこれれば……といったところ。そういや、マクラーレンはブーリエを更迭したみたいですね。

Boullier resigns from McLaren amid leadership changes

ホンダの次に成績不振の矢面に立たされた格好ですが、これでもチームが立ち直らなかったら次はどこに責任が及ぶんでしょうね?

フォースインディアはドライバーの実力と安定感は問題ないものの、絶えず資金難の噂が燻っているところが気になるところ。

こうして見ると、やはりメーカーワークスでドライバーラインアップも強力なルノーが有利かなーって気はしますけど、今回もヒュルケンベルグのマシンが派手にぶっ壊れたりしてましたしねぇ。

あと、ザウバーのダブル入賞によりトロロッソザウバーのポイント差も接近してしまっているのが気になる。ガスリーはルクレールよりポイント稼いでいるものの、ハートレイが1ポイントのみなんだよなあ。エリクソンですら、今回の入賞で3ポイント稼いでるのに。チームとして、モナコ以来入賞が途絶えてしまっているのが気になります。