大須は萌えているか?

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F1[18] イギリスGP 予選

F1史上初の3週連続開催というコトで、私がF1の感想を3週連続で書くのも13年ブログやっててこれが初ってコトになります。イギリスGP予選。

僅差のメルセデスvsフェラーリ

地元でめっぽう強いハミルトン、今回のポール獲得。これで4年連続……なんですが、なかなかに僅差の争いでした。2番手のベッテルとの差はわずかに0.04秒、3番手のライコネンだってセクター2でロスしてなければポール獲れてたくらいの走りでした。ボタスがライコネンより0.2秒以上離された位置にいるコトを考えると、このシルバーストーンとの相性はフェラーリの方が上、という感じしますね。

それでもポールをもぎ取っちゃうあたりがハミルトンの凄みですが、ポールラップはとても気持ちが入っているというか、スムーズというよりもギリギリのところでタイムを絞り出しているようなラップという印象。意地のポール獲得でした。

こうなると決勝もなかなかに接戦となるコトが予想されますが、カギとなるのはやはりタイヤってコトになるんでしょう。ピレリの予測する最速のピット戦略は1ストップとのコトですが、予選でもかなりタイヤの熱ダレが厳しそうだったところを見ると、決勝の路面温度次第では2ストップにせざるを得なくなるチームも出てきそう。どちらかというとメルセデスの方が辛そうな状況に見えますが、はてさて。

トト・ウォルフは

We saw some blistering on the Ferrari yesterday and their long run wasn’t spectacular.

via: WHAT TO WATCH FOR: 5 storylines for Sunday’s race in Great Britain

なんてコメントもしているみたいですけどね。これだけ暑いとフェラーリもそこまで有利ではない?

フェラーリPU勢の躍進

この前、ハミルトンがなんかのコメントで「フェラーリPUはメルセデスを超えた」みたいなコト言ってた気がしますが、なんかこのイギリスとか見てると確かにフェラーリPU勢の躍進が目に付きますねえ。ハースはまた2台ともがトップ10に飛び込んできたし、ルクレールもQ3進出決めてるし。これだけの高速サーキットでこれだけフェラーリPU勢が目立つ、というのはやはり偶然では無いのか。

言ってしまうとハースもザウバーもチームとしての規模は小さいし、その2チームがこのシーズン中盤にあってもこれだけのパフォーマンスを維持しているというのは、確かにPUの恩恵が大きいのかな、と。

一方でルノー勢やホンダのドライバーはストレートでのパワー不足を訴えており、PUの勢力図的にはフェラーリメルセデスルノーとホンダがそれぞれ一軍・二軍みたいな関係にある感じでしょうか。

そのほか

地元イギリスGPで2台ともがスピンに見舞われたりして、あれよあれよと2台揃ってQ1ノックアウトを喫したウイリアムズですが、どうもあのスピンはドライバーのミスではなく、マシンの空力的な問題があったようですね。

Having investigated what happened, Williams were quick to rule out driver error, saying both spins were caused by a new aerodynamic ‘phenomenon’.

“We have a phenomenon which we have not seen all year, or indeed ever before, whereby the DRS activation intermittently causes a complete loss of aerodynamic floor loading which does not recover at the entry to the subsequent corner,” explained Chief Technical Officer Paddy Lowe.

via: Aero issue behind Williams qualifying spins

パディ・ロウ曰く、DRSのアクティベーションによって、フロアのエアロ(ダウンフォース)が断続的に失われているみたいなコトを言ってるんですが、なんですかそのコワイ現象は。しかも、FP1の段階で一度同じ現象が起きていたようなんですが、その際には別の箇所に原因があると判断していたみたいで。決勝までに原因が特定できるのかどうかわかりませんが、ウイリアムズにしてみれば踏んだり蹴ったりなホームグランプリですねえ。

FP3ではハートレイが走行中に突如サスペンションが破損するという、これまた強烈にコワイトラブルに見舞われて大クラッシュ、予選欠場という事態に。

Hartley ‘due some luck’ after Silverstone shunt

これだけのクラッシュでもドライバーは無事、というのもスゴイことですが、ハートレイもタフですよねえ。

なんとかマシンのスピードを落とそうとしたけれど、ウォールに激しくヒットしていまった。怖がる時間すらなかった。最後の1秒か2秒になって「このままハイスピードでウォールに衝突するんだな」と思い、心の準備をした。

もちろん楽しい経験ではない。恐怖はなかったけどね。マシンに気持ちが集中していて、アドレナリンが出ているから、怖いという気持ちは出てこないんだ。

via: ハートレー「突然サスペンションが壊れ、怖がる時間すらなかった」予選欠場も、決勝出走が許可:トロロッソ・ホンダ F1イギリスGP

レーシングドライバーのマインドって、ホントイカれてますよね(褒め言葉です)。