大須は萌えているか?

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F1[18] イタリアGP 決勝

いやさー、メルセデス(A180だけどな!)乗ってる私でも、今回のモンツァフェラーリが勝ってティフォシたちが盆と正月が一度に来たような(イタリアだとどんなイベントが該当するのか知らん)大騒ぎをする流れだと思うじゃないですかふつー……っていう感じのF1イタリアGP決勝。

格が違ったハミルトンとメルセデス

注目のスタートでフェラーリの2台は予選そのままのポジションをキープしたものの、ベッテルは早々にライコネンの前に出ようと伺う姿勢。で、ターン4でベッテルライコネンのイン側に行き、それを見たハミルトンはアウト側へ。上手いことスピードをキャリーしたままアウトを回ってベッテルより頭一つ抜け出たハミルトン、それに対してベッテルはずるずるアウトに膨らんで接触してしまい、そのままスピン。万事休す。

タイトルを狙うドライバーとしては、ベッテルのあの走りはなんだかお粗末な感じでしたねえ。挙げ句、レース後には「ハミルトンがスペースを残さなかった」みたいなコメントしているようですが、これは完全に的外れでしょう。ハミルトン、ちゃんとスペース残してますし。

RACE: Hamilton contact puts Vettel in a spin(動画)

その後のライコネンとハミルトンのガチンコバトルは大層見応えありましたが、ハミルトンはプッシュしてライコネンを追いながらも、ちゃんと相手のタイヤのブリスターを観察してチャンスを窺う冷静さも持ち合わせていました。

Once I had closed the gap to Kimi on my second stint, I could see that his tyres were blistering, so I started to take care of my tyres and made sure that I didn't blister mine.

via: What the teams said – race day in Italy

タイヤをケアする走りには定評のあるライコネンですが、これはハミルトンより8周早くピットインしてタイヤを換えていた、というのも不利に働きましたね。結果的には、よりピットストップを引っ張ったメルセデスの方が正しかった、というコトになります。なにより、ボタスは36周目までピットを引っ張ってライコネンを後ろに留めておくというミッションをそつなくやり遂げており、これもハミルトンの勝利に大きく寄与したのは言うまでもないところ。

マシンのパフォーマンス的にはフェラーリ有利なのは間違いない状況で、タイヤ戦略とハミルトンの計算された走り、それにボタスの職人技のようなアシストという、ありとあらゆる作戦を駆使してもぎとった勝利。いやはや、お見事でした。ちなみに、モンツァでフロントロウよりも下のグリッドからスタートしたマシンが優勝したのは、2009年のバリチェロ以来だそうな。

意外なダブル入賞チーム

他のトップ10マシンに目を向けてみると、フォースインディアの2台が6・7位にダブル入賞しているのが光りますね。てか、ベルギーでもダブル入賞してましたよね。チームオーナーがすげ変わった途端のこの絶好調ぶり、なんなんでしょうか。この2戦でコンストラクターズポイント32を稼ぎだし、夏休み以前のコンストラクターズポイントがチャラになったにも関わらず、あっさりトロロッソを抜いてランキング7位に躍進。……なんかちょっと悲しい。

そしてさらに、ウィリアムズの2台もダブル入賞という快挙。チェッカー時点ではシロトキンが11位で、未入賞記録はまだ続いちゃうのかー、と思ってたんですが、6位に入っていたハズのグロージャンの失格により繰り上がり入賞。低迷ぶりに拍車が掛かっていたウィリアムズにしてみれば、このダブル入賞は望外の結果でしょう。それでもコンストラクターズ最下位の地位は安定ですけども。

もしかすると、シーズン途中でもパパの強権によりストロールがフォースインディアに移籍するんじゃないか、なんて話も出てますけど、そうなるとクビサがレースシートに座ったりするんですかねえ。それはそれで見てみたいので、ストロール移籍してくれて一向に構わないのですが……しかし、そうなるとオコンは良い迷惑だな。オコンも良いドライバーなんだけど……。

そういや、マクラーレンのバンドーンは今期限りでマクラーレンのシートを失うコトが確定しちゃいましたね。後任は、兼ねてから名前が挙がっていたランド・ノリス。

Norris to partner Sainz at McLaren in 2019

マクラーレンのドライバーラインナップはこれで一新されるコトになりますが、果たしてそれが吉と出るか凶と出るか……。バンドーンも相当な実力者であるコトを考えると、最近の不調はドライバーだけの問題とは考えにくいんですけどねえ。正直、マシンの問題に対してチームが適切な対応ができてないんじゃないの、と思えてしまうんですけど。