大須は萌えているか?

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F1[18] ブラジルGP 決勝

レッドブルのレースペースにビックリしたけど、オコンにはもっとビックリ。F1ブラジルGP決勝。

決勝で一番速かったのはレッドブル

予選の流れだけ見ると、レッドブルは今回蚊帳の外……みたいな雰囲気あったんですけどね。リカルドは5グリッドダウンペナルティもありましたしね。しかし、メルセデスフェラーリが思いの外苦しむ展開となり、対照的に決勝ロングランにドンピシャのクルマを用意できていたレッドブルが、ソフトスタートだったハズのフェラーリよりもさらに長くスーパーソフトを引っ張ってソフトに履き替えるという作戦を取り、これが大正解。これはフェルスタッペン見事な勝利……と思いきや、まさか周回遅れのオコンがレース展開をひっくり返すコトになるとは。

WATCH: The full story of how Verstappen and Ocon came to blows in Brazil | Formula 1(動画)

オコンにぶつけられたフェルスタッペン、ピー音付きの無線を言い放ったあとにオコンに対して中指立てるわ(映像ではボカシてありますね)、レース後にオコンを見つけて小突きまわすわと怒り爆発。まあアレで勝利をフイにされたんだから気持ちはわかる。ただ、当然このフェルスタッペンの行為自体は褒められたものではなく、結果としてフェルスタッペンにはFIAから公共奉仕活動を命じられるペナルティが下されたようですね。

Brazilian Grand Prix 2018: Verstappen required to do 'public service' after post-race scuffle with Ocon | Formula 1

1997年にミハエル・シューマッハジャック・ヴィルヌーヴの土手っ腹にぶつけた件では、確か交通安全キャンペーンへの参加を命じられてたように思いますが、フェルスタッペンも似たような感じになるのかな。

表彰台後の記者会見の記事を見てみると、優勝してチームのタイトルも決めたハミルトンより、フェルスタッペンの方に多く質問が飛んでおり、これはこれで笑えますが。ただし口数はハミルトンの方が圧倒的に多いんですが。最初にオコンとの接触に関するコメントを求められたフェルスタッペンは、「本当にあまりコメントすることは無いよ、彼が腰抜け(pussy)だったことを除けば」と言い放つ有様。お行儀悪い言動のオンパレードだぞマックス君。

MV: I don’t really have a lot to comment on that, except that he was being a pussy.

via: FIA post-race press conference - Brazil | Formula 1

一応スチュワードのヒアリング後には両者握手をした、という話も出ていますが、腹の底は治まっているワケないですよねコレ。しかしまー、次のレースは気持ちを切り替えて行って欲しいものです。もうフェルスタッペンの才能自体は疑いようが無いからね。

ヘルムート・マルコはオコンがメルセデスファミリーの一員であるコトに触れており、わざとぶつけたんじゃねーのと言いたげな感じですが、さすがにそれはゲスの勘ぐりというものでしょう。

メルセデスジュニアのオコンにマルコの怒り爆発 | Red Bull | F1ニュース | ESPN F1

オコンは40周目に新品のスーパーソフトに履き替えており、35周目にソフトに履き替えてトップに立ち、ペースコントロールをしていたフェルスタッペンよりペースが良く、周回遅れを取り戻したかったというコトみたいで、それはそれで理解できる話ではあります。周回遅れがラップリーダーを抜いちゃいけないってルールは無いし。しかし、2コーナーへのアプローチで半車身前に居るラップリーダーのフェルスタッペンが、周回遅れの自分に進路を空けてくれると思うのはさすがに楽観的過ぎるでしょー。

一方、リカルドもフェルスタッペンに劣らぬ速さを見せてはいましたが、表彰台には届かず。この結果を見てしまうと、やはりグリッドダウンペナルティが痛恨でしたね。この噛み合わなさがなんとも歯がゆい感じですが……アブダビでは表彰台登れるでしょうか。ルノーが来年余程化けてくれないと、リカルドのシューイも当分拝めそうに無いしなあ……。

存在感の無かったベッテル

ハミルトンは優勝でコンストラクターズタイトルを獲得したコトもあって喜びを爆発させておりましたが、どうも棚ぼた感が拭えなくてアレでしたねえ。しかし、それ以上にベッテルが重傷な感じでしたね。

Brazilian Grand Prix - Sebastian Vettel: My race ‘started bad’ – and ‘finished bad’ | Formula 1

決勝をソフトタイヤでスタートしたフェラーリですが、それが裏目に出たかスタートで順位を落とし、その後もミスした間にライコネンにも先に行かれるなど冴えない展開。1回目のピットのタイミングでライコネンの前に出るも、ペースが伸び悩みライコネンにポジションを譲るようチームオーダーが出るという有様。今年ハミルトンとタイトルを争ったドライバーとしては、あまりにぱっとしない……。「最初も最後も悪かった」というベッテル自身のコメント通り。

予選を見る限りそこまで悪そうには見えなかったし、決勝でもライコネンは1ストップで表彰台を獲得しているコトを考えると、このベッテルの失速ぶりはなんか解せないところではあります。結果としてメルセデスは悠々とコンストラクターズタイトルも決めたワケですが、フェラーリにはせめて最終戦アブダビでもうちょっと意地を見せて欲しいもんです。

そのほか

自己ベストの6番手スタートだったエリクソン、決勝ではいつものエリクソンでした(?)。スタートでグロージャン接触してマシンを破損、その後マグヌッセンに押し出されるシーンもあったりして、ハースの2台が居なけりゃもうちょっとマシなレースになったのかもしれませんが。しかしまー、プロレーサーとして大成できるかどうかって、こういうチャンスをどれだけモノにできるかなんですよね。ルクレールはしっかり7位入賞して6ポイント持ち帰っててね、まあこういうところで差が出ちゃうんですよねえ。

ザウバーコンストラクターズ8位を争っているトロロッソ、今回ノーポイントで終わってしんどい状況になりました。ハートレイがリバースストラテジーで順位を上げてきたものの11位、一方でガスリーは失速して13位。アブダビフェラーリPU勢の方が有利だろうしなあ。

そういや今回、表彰台でムチムチなおねーさん達がサンバを踊る演出があったりしましたけど、こういうの見るとグリッドガール廃止ってなんだったんやろなあ……と思ったりしますが。アメリカGPでもレース前にムチムチなチアガールが踊ってたりしましたよね。まあホンネと建前と申しますか、対外的(F1の外)に向けてのメッセージと、内側の論理はまた違うものなのかなーとか、世の中ってめんどくさいよねって感じです。