大須は萌えているか?

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大津の事故で気になったところ

大津市で起きた、園児の列にクルマが突っ込んだという痛ましい事故。

「多数の子どもが下敷きに」 園児の列に車突っ込む [子どもの交通事故を防ぐ]:朝日新聞デジタル

以下の記事なんかを見ると、信号交差点で直進車の存在に気付かないかまま漫然と右折しようとしたクルマが居て、そのまま直進車の右フロント部分と接触(実際ぶつけられた跡がある)、当てられた直進車が接触したはずみで歩道に突っ込んでしまい、そこに運悪く園児たちが居た……という事故であるように見受けられます。

容疑者「前をよく見ていなかった」 大津の園児死亡事故 [子どもの交通事故を防ぐ]:朝日新聞デジタル

……余談ですが、この事故で直進車のドライバーも右折車のドライバーも逮捕されたみたいなんですが、直進車(歩道に突っ込んでしまった方)のドライバーは夜には釈放されたため、上記リンク先の記事内では「さん」付けの呼称、右折車のドライバーは「容疑者」付けで書かれているんですね。

右折車と直進車が接触してしまう「右直事故」は数ある交通事故の中でも典型的なものと言えますし、教習所や免許更新時の教習でも散々注意されるヤツです。今回のケースのように右折車が直進車の横に突っ込んでしまうようなケースの場合、自動ブレーキも役に立ちません(右折車が直進車のすぐ前方に飛び出してきた場合は反応はするかもしれませんが、どのみち接触は避けられません)。

この事故の場合、警察が直進車のドライバーは釈放していることから考えても、右折車のドライバーの過失がもっとも大きいのだろうとは思うんですが、それはそれとして、気になったコトがひとつありまして。それは、この交差点って角にガードレールが無いんですよね。

交通量の多い交差点だと、交差点の角(タテ方向とヨコ方向の横断歩道の間)にガードレールが設置されているコトが多いと思うんですね。

自分も最近はドライバーでいるコトよりも歩行者でいる時間のほうがよっぽど長いのでよくわかるんですが、このガードレールが有ると無いとでは、信号待ちしているときの安心感がずいぶん違うんですよ。横断歩道の真ん前で待つのではなくて、このガードレールのうしろに少し距離を置いて立つコトで、クルマが突っ込んできたときの最低限の保険にはなるかなーって。

事故現場の交差点についてはこんな報道も。

現場近くのホテル従業員はこう話した。「別の従業員が、子どもの名前を叫ぶ女性の声を聞いたと言っていた。道路は交通量がとても多く、信号が赤に変わる間際に無理に入っていくような車もある」

via: 泣き叫ぶ園児、抱きしめた 湖畔の街の惨状「言葉ない」 [子どもの交通事故を防ぐ]:朝日新聞デジタル

そういう交差点に、ガードレールが設置されてなかったのは行政の手落ちではないかなーとも思うんですよね。ガードレールがあれば、引率の保育士さんが子供たちをガードレールのうしろで待たせておくことだってできたハズだし、事故も最小限の被害で済んだかもしれない。

もちろん、この事故現場以外にも、交通量が多いのにこうしたガードレールが設置されていない交差点はあちこちにあるんですけどね。これを気に、全国的にガードレールが必要十分に設置されているか、再点検が行われると良いな、と思うんですけども。保育園や小学校の通学路になっているようなところは特にね。