フライアウェイの序盤戦はメルセデスの圧勝に終わりましたが、ここから気を取り直してヨーロッパラウンド開幕戦のF1スペインGP。の予選。
- 予選結果: FORMULA 1 EMIRATES GRAN PREMIO DE ESPAÑA 2019 - QUALIFYING
- 予選ダイジェスト: Qualifying report F1 Spanish Grand Prix 2019: Bottas makes it a hat trick with stunning pole in Spain | Formula 1(動画有)
- 予選後各チームコメント: What the teams said - Qualifying in Spain | Formula 1
- 予選後記者会見: Spanish Grand Prix 2019 Saturday press conference full transcript | Formula 1
フェラーリ雑魚過ぎワロタ
すいません見出しでちょっと煽ってしまいました。しかし、ポールのボタスから見ると3番手ベッテルとの差が0.8秒以上、そしてメルセデスはまたしてもフロントロウ独占ともなると、さすがになー。思えばプレシーズンテストのバルセロナでフェラーリが絶好調だったもんだから、今年のF1はフェラーリがリードして進むだろう、なんていう予測も出ていたワケで……そのバルセロナに戻ってきてもこの有様なんだから。
まあ、ベッテルと2番手ハミルトンとの差は0.2秒そこそこなので、ポールを獲得したボタスがやたら速かった、という言い方もできるのかもしれませんけどね。ただ、各ドライバーがベストタイムを出していたQ3のファーストアタックでは、ハミルトンはちょっとアグレッシブに行きすぎたのか、とっちらかった走りになってましたねえ。それだけボタスのコトを意識してしまっていたのかもしれませんけど。
2回目のアタックで挽回できれば良かったんでしょうけど、どうもQ3の後半は風が強くなり過ぎちゃったみたいで、上位陣は軒並みタイム更新ならず。ちょっと退屈な幕切れではありましたね。これによってボタスは3戦連続のポールシッターとなったワケですが、Q1の走りがほぼ文句無しのラップでしたからね。2回目のアタックでコンディションが悪化していなくても、ハミルトンがこれを上回るのは難しかったかもね。0.6秒の差が付いちゃってるんだもんなあ。
ハミルトンはカタロニアで、過去5年のうち4回ポールポジションを獲るという得意なサーキットなだけに、今回ボタスに大差を付けられてポールを奪われたという事実はメディアにも注目されているみたいですね。しかし、ボタスもカタロニアはなかり得意としており、ウィリアムズ時代は4番手グリッドを2度獲得してますし、メルセデスに移籍してくるまではチームメイトに予選順位で負けたコトが無かったサーキットでもあります。
去年の予選も、ハミルトンにごく僅差の2番手だった(0.04秒差)コトを考えると、このボタスの速さも頷けるところはあります。
フェラーリのベッテルは、直線ではフェラーリのが速いんだけど低速コーナーで置いて行かれる……とボヤいてましたが、確かにボタスとのタイムを見比べると、セクター1は0.2秒勝っているものの、セクター2で0.3秒、セクター3で0.7秒負けている感じ。しかし、中速のコーナーで構成されているセクター2でも置いて行かれてるってコトは、メルセデスに対して優位性があるのってホントに直線だけっていう気が……。
決勝でもメルセデス同士の優勝争いになるのはほぼ確定な雰囲気ですが、果たしてハミルトンは今回もジェントルマンで居られるのかどうかが気になるところです。
セカンドグループの序列がカオス
セカンドグループに目を転じると、前回のアゼルバイジャンからはまた序列がガラッと変わりましたね。中でも、ハースは2台揃ってQ3に進出し7番手・8番手を獲得、予選「は」速いハース復活となりました。とはいえ、予選後のグロージャンのコメントなんかを見ていると、このサーキットとハースのマシンの相性は悪くないと考えているみたいですね。
“I’ve got faith”, says Grosjean, “I’ve got faith the car will be good tomorrow, we’ve been working hard and here we knew our problems should disappear. It doesn’t mean it’s not underlying and we need to keep working for the rest of the season but yeah we knew it should be good.”
via: Haas confident of points return after upgrades yield strong qualifying | Formula 1
トロロッソのクビアトも、前回に続いてシングルグリッドを確保。アルボンもミスが無ければQ3行けそうな雰囲気でしたし、トロロッソも予選のパフォーマンス向上してきてますね。あとはこれがポイントに結びついてくれれば良いのだけど。
一方で、アルファロメオとレーシングポイントはかなり後退。ストロールは相変わらずQ1ノックアウト記録を継続中。ルノーはリカルドがQ3まで行ったことを考えると悪く無い気もしますが、リカルドは前回のバクーでもらったグリッドダウンペナルティがあるのでトップ10圏外からのスタート。ヒュルケンベルグも最初にミスをしてウィングを破損、その後のアタックでもタイムが伸びずにQ1ノックアウトと、相変わらずチームとして噛み合わない印象。
マクラーレンはノリスが11番手、サインツが13番手とある意味無難なポジションに収まっており、セカンドグループ内で予選・決勝を含めてのパフォーマンスが今一番安定しているのはこのチームなのかもしれませんね。
あと、なにげにウィリアムズのラッセルが、18番手のジョビナッツィに対して0.4秒差まで詰め寄っているのは興味深いところです。今季、ウィリアムズのマシンが他チームのタイムにここまで近づいたコト無かったからね。ヨーロッパラウンドから、密かにウィリアムズの逆襲が始まるんだろうか……しかしクビサはラッセルより1.2秒遅いのか……ううむ……。