大須は萌えているか?

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F1[19] モナコGP 決勝

鈴鹿スーパーGT観戦疲れで、中継途中で寝落ちしてました。なのでやや内容がてきとうですが、F1モナコGP決勝。

連続1–2、途切れる

予選ではフロントロウを独占して、今回も盤石の体制に見えたメルセデスではありましたが、決勝ではボタスが3位に終わってしまい、連続1−2フィニッシュ記録は途絶える格好に。ボタスに致命的なミスがあったワケではなく、ピットストップで割を食ってしまった形なので、気の毒ではありました。これもモナコならではの事象と言えそうですが。ただ、貰い事故で2度目のピットストップを強いられたわりには、順位がそこまで大幅に落っこちなかったのは不幸中の幸いでもありましたね。

しかしトップのハミルトンも決して順調なレースとは言いがたかったですねえ。これもきっかけはピットストップ、セーフティカー絡みで11周目という想定よりずっと早いタイミングでのタイヤ交換だったにも関わらず、チームが用意したタイヤはミディアム。同じタイミングでピットに入ったベッテル、ボタス、フェルスタッペンは皆ハードタイヤだったコトを考えると、メルセデスはなぜハミルトンにだけハードを用意したのかは謎(あとでトト・ウォルフはこれを判断ミスだと認めた)。

予報通り雨が降ってくれればミディアムだろうと何の問題も無かったワケですが、結局少しパラついたりはしたようであるものの、レースに影響を及ぼすレベルでの降雨は無し。結果的に、ハミルトンはひたすらガマンのレースを強いられる格好になったワケですね。タイヤを終始気にしながら走らなくてはならないハミルトンに対して、フェルスタッペンが再三プレッシャーをかけ続けるという、それなりに緊張感のある展開にはなったものの、モナコで前を行くメルセデスを仕留めるのはやはり困難でしたね。

しかし逃げるハミルトンも余裕はまったくなく、無線で終始チームに不満とも愚痴ともつかぬ言葉を垂れ流し続けていたのはなかなか……。

無線では終始弱気だったハミルトン | Formula 1 | F1ニュース | ESPN F1

そして、メルセデスのチーフストラテジストであるジェームス・ボウルズがハミルトンに言った言葉がまた……。

常勝メルセデスでも、精神論にすがらねばならない局面だったと……。まあ、1–3位だったことに満足するべきだったのでしょう。

より影が薄くなっていくフェラーリ

フェルスタッペンがアンセーフリリースで5秒ペナを喰らった影響で、ベッテルは2位表彰台を獲得したワケですが……なんか影薄かったですねえ。ハミルトンに2.6秒差の2位っていう結果だけ見ると良いレースしたように見えますけど、差が詰まっているのはハミルトンがタイヤマネジメントに徹していた結果といえますし、レース中はフェルスタッペンの影に隠れちゃっていた感じだし。

チームの戦略ミスでQ1ノックアウトとなっていたルクレールは、ラスカスでのオーバーテイクを連発するなど見せ場を作ったものの、そういう強引な追い越しが何回も上手くいくわけもなく、ヒュルケンベルグをかわそうとしたところでウォールにタイヤをぶつけてバースト、フロアも壊して万事休す。モナコで下位から追い上げようと思ったらリスクを取らないとダメ、っていうのはわからないでもないんですが、さすがにやりすぎだろ……と感じられましたねえ。

チームへのフラストレーションを叩きつけるような走りに見えましたけど、今後変にギクシャクしないことを祈ります。チームの状態はどんどん悪くなっていくなあ……。

そのほか

フェルスタッペンが表彰台を逃したものの、ホンダ勢はトップ8に4台が入るという好結果。ガスリーは終盤にフリーストップの機会を得て、ソフトタイヤに履き替えてまたファステストラップを記録するというおまけ付き。今でも大黒柱はフェルスタッペンですが、ガスリーもかなりポジティブな感触を得ていたようですし、トロロッソの2人も結果が出せているのはいいですね。

一方、中団グループで悲惨だったのがリカルドで、5番手を走行していたタイミングでセーフティカーが入り、トップ4台が一斉にピットに入ったのを見てルノーチームが「こっちも入ったれ」と思ったのかは知りませんが、同じタイミングでピットに入ったところ、すぐ後ろに居たマグヌッセンは同じタイミングでピットイン、しかしそのうしろのガスリー、サインツ、クビアト、アルボンはトラックポジション重視でステイアウト。

さらにその後ろにいた、ノリス、ストロールライコネンといった集団もステイアウトとしたため、リカルドとマグヌッセンは自分達より明らかにペースの遅い集団の後ろでコースに復帰してしまい、大きくタイムをロスする格好となってしまいました。結果的にリカルドはなんとかポイントは獲得したものの、9位フィニッシュ。マグヌッセンにいたっては14位フィニッシュという有様。

トップ4台は後続を大きく引き離していたため、他の3台のみを気にすれば良かったんですが、それより後ろはよりクルマ同士が接近しており、特にここがモナコであることを考えればトラックポジションを重視するのは自明だったハズ……なんですが、やっぱこういうのって前がバタバタ入るとついつられちゃうもんなんですかねえ。レース後のコメントで、リカルドが不満爆発だったのは当然かと思います。

一方で、13番手からスタートして、スタート時に履いた新品ソフトで50周を粘りに粘って10位フィニッシュに持ち込んだグロージャンはよーやりましたね。タイヤ的に多少の無茶をしてでも、徹底したトラックポジション重視の作戦を取った方が得をする……というモナコの特徴が良く現れた、中団グループの結果かなと思います。