久しぶりに夏風邪をこじらせてしまい、すっかり書きそびれていました……ので簡潔に(まだ風邪も完治してないし)。F1フランスGP決勝。
- 決勝結果: FORMULA 1 PIRELLI GRAND PRIX DE FRANCE 2019 - RACE RESULT
- 決勝ダイジェスト: French Grand Prix 2019 race report: Hamilton takes commanding win in France as Bottas holds off Leclerc for second | Formula 1(動画有)
- 決勝後各チームコメント: What the teams said - Race Day in France | Formula 1
- 決勝後記者会見: FIA Sunday post-race press conference - France | Formula 1
レースの内容を端的に表現すると「ハミルトン強かったですね」で終了なんですが、さすがに端的すぎるのでもうちょっと続けます。ただ今回はボタスもまったく寄せ付けないレースで、そのボタスはルクレールに追いすがられてやや危うい展開だったコトを考えると、「メルセデスだけ別クラス」ならぬ「ハミルトンだけ別クラス」だったレースとすら言えるでしょう。
今回、終盤にフリーストップの機会を得ていたベッテルが、ファステストラップ狙いのためにソフトタイヤに履き替えたりもしてましたが(いわゆる「プランF」)、それを察知したハミルトンもファイナルラップに全力アタックを披露し、下ろしたての新品ソフトを履いたベッテルのわずか0.024秒落ちのタイムを叩き出してみせたんだから、驚くほかありません。だってこれ28周走ったハードタイヤで出したタイムでしょ……。
ただ、ハミルトンに言わせれば「皆が思うほど簡単ではない」というコトになるんでしょうが、身も蓋もないファン心理を言ってしまえば、勝者が勝ち続けるために努力しているコトにはあまり興味がなく、もっと他のチームとのバトルを見させろ、となってしまうのもやむを得ないところではあります。ただ、それを実現するために性能調整みたいなコトをしてしまってはF1の技術競争という側面が台無しになってしまうワケで、そこはやはり、他チームの皆さんの奮起に期待したいところではあるんですが……。
にしても、メルセデスはこれで開幕以来8連勝、年またぎで数えると10連勝になってしまいました。チームとしての最多連勝記録は、かの1988年、シーズン「16戦15勝」を記録したマクラーレン・ホンダの11連勝。次勝ったら並んじゃうんですよね。次のレースはレッドブルの地元オーストリア、ここでホンダPUのマシンがメルセデスの連勝記録を止めるコトができたらドラマチックなんでしょうけど、そんな上手くもいかないよねえきっと……?
逆にいうと、今まさに我々はF1の歴史上最強のチームを目の当たりにしているワケで、それはそれでスゴイことだと気分を切り替えた方が幸せになれるかもしれない……?そして、どんなに最強の帝国だろうと、いつかは衰退するときが来るというのも歴史の教えるところでもあります。
あとマクラーレン、決勝のレースペースもなかなかのもんでしたね。フェルスタッペンはさすがにマクラーレンを寄せ付けないレースペースを見せていましたが、サインツ6位、ノリス9位は上々の戦績。ノリスはDriver of the Dayにも選ばれてたし。トラブルに泣かされた悔しい展開でもあったでしょうが、彼が相当な実力者であるコトはもう間違い無いところですし、これからが楽しみ。