大須は萌えているか?

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F1[19] オーストリアGP 予選

まだ風邪が完治しない(熱は下がったんだが)……夏風邪はやっかいなので皆様お気を付けください。こういうときにF1が2週連続開催というのもタイミングが悪いというかなんというか。そんなワケで、F1オーストリアGP予選。

フェラーリがフロントロウ独占かと思いきや

1周あたりの距離が短い上に、アクセルの全開区間はけっこう長いというこのサーキット、例年以上の直線番長ぶりを発揮しているフェラーリにしてみれば是非とも優勝を獲りたいサーキットでもあります。FP2、FP3はルクレールがトップタイムをマークした一方、ベッテルルクレールから常に0.2~3秒程度遅れていたのはちょっと気がかりなところではありました。

予選でもその傾向は変わらなかったものの、ベッテル含めメルセデスの上にいくのは確実かな……と思いきや、ベッテルのマシンにトラブルが生じ、Q3はアタックできないまま終了。ルクレールポールポジションを獲得したものの、フロントロウ独占とはいきませんでした。こういうところも、フェラーリなんかピリッとしないな……。

ベッテルのトラブルの原因について、フェラーリのビノットは

Probably, because of riding over a kerb, a mechanical connection came apart resulting in a loss of pneumatic pressure to the engine. The mechanics tried their best to fix the problem but unfortunately, the connector is very inaccessible.

via: What the teams said - Qualifying in Austria | Formula 1®

というコメントをしていますが、要は縁石を乗り越えたときにどこぞのコネクタが外れてしまい、エンジンへの空気圧が失われてしまったと(ニューマチックバルブ駆動用の空気圧だろうか)。それがまたマシンをかなりバラさないと手が届かないような場所にあるものだったらしく、それで修復が間に合わなかったというコトらしいんですけども。

以前はマシンの足回りを破壊したりもしたオーストリアの縁石ですが、今度はベッテルの予選アタックの機会を奪ってしまったようです。そういや縁石乗り上げたときにフロントウイングをこっぴどく破損しているマシンもあったし、今でもオーストリアの縁石は注意が必要みたいですねえ。

メルセデスの連勝記録は伸びるのか

メルセデスはハミルトンが2番手を獲得したものの、セッション終了後にライコネンの進路妨害のペナルティが科されるコトが決まり、3グリッドダウン……と思いきや、暫定のスターティンググリッドだと4番手スタートになってますねハミルトン。どうも、5番手タイムを出したマグヌッセンがギヤボックス交換で5グリッドダウンになるコトが先に決まっており、それによって空になった5番グリッドにハミルトンが入って、ハミルトンが下がったことにより空になった2番グリッドを埋めるためにマグヌッセンより上の9台が1つずつ繰り上がった……という流れのようで。

ハミルトンにしてみればややラッキーな話ではありますが、フロントロウではなく2列目からのスタートにはなってしまいました。あと、フェルスタッペンと2台のメルセデスはミディアムタイヤでのスタートを選択しているため、スタートの蹴り出しがやや不安。フェラーリ勢はソフトタイヤでのスタートを選択しているので、ルクレールはとにかくスタートに集中して、最初にかっ飛ばしてマージン築くことを狙ってくるでしょう。

タイヤ戦略としては、ミディアムスタート⇒ハードに交換のパターンが一番速いという説もありますが、あとはフェラーリメルセデスのレースペースにどの程度の差があるか、またフェラーリがソフトタイヤで何周引っ張れるか、というところがカギになってくるんでしょう。2番手スタートのフェルスタッペンも面白い存在ではありますが、タイムを見ているとやはりフェラーリメルセデスに対抗するにはもうひとつタイムが伸びないかなあ、という印象もあり、「表彰台狙い」のレースになる感じでしょうか。

ソフトタイヤで9番手スタートとなってしまったベッテルはちょっと辛い感じしますね。序盤、ダッシュしようにも他車を追い抜きながらという形になっちゃうので、タイヤが早々にダメになっちゃう可能性もありますし。ルクレールはソフト⇒ハードの1ストップ、ベッテルはソフト⇒ミディアム⇒ソフトの2ストップ、みたいな感じで作戦分けてきたりするかな?(アタックできなかったことで、ベッテルはソフトのニューが2セットある)

優勝争いはルクレールメルセデス、なにか予想外の展開があればフェルスタッペンもワンチャンある?という感じで、少なくともメルセデスが楽に勝てるレースでは無さそう。フェラーリがよほどなんかやらかさない限りは。

そのほか

マクラーレンのノリスが前戦に続いての5番手スタート。乗れてますねー彼。サインツはPU交換によるペナルティのため、マクラーレン2台揃っての上位とは行きませんでしたが、パワーセンシティビティの高いサーキットでここまで速いマクラーレンというのはちょっと新鮮。このまま行けば、Best of the Restの筆頭は間違いなさそうなところですが、しかしそこから先が大変なんだよねー。

今回はアルファロメオの2台が揃ってQ3進出。ジョビナッツィもここ数戦、予選のパフォーマンスがだいぶ上向いてきた感じしますね。決勝ではまだ結果出てないけど。ライコネンもここ最近はすっかり良いパパになってしまった感もありますが、Q1でハミルトンに進路妨害された際、即座に中指おっ立ててたのを見てある意味安心しました(?)。

あと印象的だったのは、Q3のマグヌッセンですかね。

MUST-HEAR: Magnussen's reaction to finishing P5 in Austria qualifying(動画)

よほどアタック中の感触が良かったんでしょう、フィニッシュライン通り過ぎた直後から「どうだ!?どうだ!?どうだ!?どうだーーーー!?」と叫び、ピットから「P5だ!」と伝えられるや「WOOOOOHOHOHOO!」とまた叫んでいるっていう。ポールを獲得したルクレールより遥かに興奮している。ピットから「燃料セーブしてくれよ」と声を掛けるも、それを上書きするようにまだ叫んでいるのを見ると「こいつあほなのかな?」(失礼)と思ったりもしますが、ハースとしては歴代最高タイとなる5番手タイムに興奮するのはまあわからんでもない。

直情型でなにかとトラブルメーカーなイメージの強いマグヌッセンですが、まあ速さは持ってるし、こういうキャラも多少居たほうが面白いは面白い……かな?