大須は萌えているか?

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アニメな話 2019年夏

なんかここ最近、自分でもびっくりするくらい気持ちが沈んでしまっていたんですが、こういう時こそアニメを観てテンション上げていくべきかな、とも思いました。そんなワケで、今期観ている作品の話です。例によって、上から期待値の高い順となっております。

荒ぶる季節の乙女どもよ。
1話の『TRAIN-TRAIN』で完全にやられました。あんなの面白すぎるやろ。僕らはいやらしさも汚らしさも剥き出しにして走って行くしかないのです。個人的に、色恋沙汰がメインテーマになっているお話は苦手なんですが、この作品は色恋沙汰というよりも、10代になると男女ともどうしても意識せざるを得ない「性」というものに対する接し方がメインテーマになっており、かつそれが適度にコミカルに描かれているのがグッドです。処女という存在は往々にして神聖なものとして描かれがちですが、この作品を観ていると「処女も童貞も似たようなものなのでは?」と思えてきて、なぜか文芸部の部員たちに妙なシンパシーすら感じてしまいます。共感のあまり、原作コミックも7巻まで集めてしまいましたけども。いや私は童貞ではありませんけども(?)。
ヴィンランド・サガ
NHKでいきなり3話連続放送とかやっててびびったやつ。アイスランドノルウェーを舞台にしたアニメってちょっと記憶に無かったので、かなり新鮮な印象。そもそも、北欧の歴史って全然知らないし。主人公の父・トールズが、なんかスティーブン・セガールみたいな無双ぶりを見せておりますが、そういや見た目もなんか似ているような気もしてしまい、もうセガールにしか見えません。実際モデルにしてたりするんでしょうか。3話の段階では主人公のトルフィンはまだあどけない子供ですが、オープニングを見るとめっちゃ厳しい表情の青年へと変貌を遂げており、これからどれだけハードなストーリーになるのか、楽しみなような怖いような……。
彼方のアストラ
5012光年彼方の宇宙空間に放り出されるっていう状況、普通で考えたらめちゃくちゃ絶望的な感じがしますが、あまり悲壮感が無いのは若さゆえの勢いというか、少年漫画の素晴らしさでしょうか。仲間同士で協力しながらいろんな星を巡りつつ帰還を目指す、というストーリーは少年漫画原作のSF作品としては非常に真っ当な(?)感じですが、各話に適度な謎と伏線が散りばめられており、続きが気になる作品。
BEM
妖怪人間ベムっていうと、子供の頃再放送を観た記憶がうっすらある程度ですが、『やっみにかーくれていっきっる』みたいな感じだったOP曲が、椎名林檎作詞作曲で坂本真綾が歌うこじゃれた曲になっていたり、ベム・ベラ・ベロの3人も妙に美男美女になってたりと、なんじゃこりゃ感満載ではあるものの、人間の変身を解いた姿は旧作以上にモンスター感があったりもして、これはこれでアリな感じ。妖怪人間と人間という対比に加え、街が「アッパーサイド」と「アウトサイド」の2つに分かれており、人間同士の格差も描かれているというのも面白いところ。これも、なにかと「格差」が取り沙汰される現代的なモチーフと言えるんでしょうね。
ダンベル何キロ持てる?
1年半くらい前から、AppleWatchのアクティビティのノルマ達成にこだわるようになり、今では1日10km以上は歩くようになった私ですが、どうも有酸素運動と筋トレを組み合わせた方がより体を絞るには効果的、という話も耳にしたりして、筋トレにちょっと興味が湧いていたところだったので、ある意味タイムリーな作品といえます。とはいえ、モテるために体を鍛えるんじゃなくて、メタボ脱却・生活習慣病対策という、やむにやまれぬ動機なんですがね……ジムに通うのはかったるいので、自宅でもできるようなトレーニング方法も紹介してくれるのは嬉しいところ。

今期の作品を事前にざっと眺めたときには、そんなに面白そうなの無さそうかなー、とも思っていたんですが、いざ観てみたらなんやかんやでツボにはまる作品があって安心しました。京アニの事件はアニメ業界全体にも多大なインパクトを与えてしまったのではないかと思いますが、こういう時だからこそ、自分の好きなアニメ作品は積極的に応援していきたいな、とも思った次第です。

京アニ作品もなにかBD買い足そうかな、とも思ったんですが、Amazonで検索してみたら目に付く京アニ作品がぜんぶ品切れになっててビックリ。みんな、考えることおんなじだった。京アニが公式に支援金の振り込み口座を用意してくださっていたので、こちらにはわずかばかりではありますが、お金を振り込ませていただきました。

ご支援の御礼とご案内 - 新着情報 | 京都アニメーションホームページ

今は再建がどうとか考えず、まずは亡くなった方のご遺族、被害に遭った社員の皆様のケアをなにより優先していただければと思います。もちろん、いつかまた京アニ作品の新作を観たいですし、そのときまではアニメファンを止めるわけにはいかないな、とも思います。