大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

F1[20] エミリア・ロマーニャGP 予選

久しぶりのイモラ、ここを最新のF1マシンでレースしている光景はある意味新鮮。F1エミリアロマーニャGP。

トラックリミットの罠

14年ぶりにF1が開催されるコトになったイモラ、古いサーキットだけあって改めて見るとコース幅が狭いところが多いですねー。鈴鹿なんかもそんな感じだけど。そんな狭いイモラでも2カ所でトラックリミットが監視されており(ターン9とターン15)、これに引っかかるクルマがフリー走行から続出。予選でもQ1で立て続けにタイムが抹消されており、正直見ている方も混乱しました。

上位陣ではボタスやアルボンもタイムを取り消されましたが、再アタックの結果無事クリア。しかしライコネンなんかはセッション終了近くに出したベストラップを取り消されてしまったので、Q2進出を逃してしまう結果に。

もちろんコースをはみ出してタイムを稼ぐような行為は取り締まられるべきなんですけど、「違反行為」があまりに頻発してしまうと見ている方も興ざめなんですよね。なにが正しい結果なのか即座にはわからなくなっちゃうワケだから。だったら、CSの中継で川井ちゃんが散々指摘しているように、コースをはみ出したらむしろタイムを失うような状態にしておくべきでは、と思っちゃうんですが。

決勝ではどれくらいのトラックリミット違反が出てくるかわかりませんが、しかしそれはそれとしてコース幅が狭いコースなだけにオーバーテイクできる状況は限られそうですねえ。トラックポジション重視のレースになりそうな気配。

躍進のアルファタウリ

予選結果で一番の驚きはアルファタウリが2台揃ってトップ10入りを果たしたところですね。クビアトの予選トップ10入りって今季初?そしてガスリーはなんと4番手。アルファタウリ残留が決まって、「レッドブル昇格は検討しなかった」っていうクリスチャン・ホーナーのコメントに軽くイラッとしている雰囲気もあったガスリーですが、改めて自分の存在感を見せつけるような走り。セナのデザインを模したヘルメットも、ホンダロゴと相まってナイス。

アルファタウリはまだこのイモラでの開催が決まっていなかったとき、フィルミングデーを使って今年のマシンでイモラを走行していたというコトで、そこが有利に働いたでしょうか。今回は金曜日のセッションが無い形になっているので、他のチームもデータは限られているだろうし。FP1からアルファタウリのポジションは良かったので、イニシャルのセットアップが迷い無く決められたってコトなんでしょうねえ。

このチャンスを活かして2台で大量得点を期待したいところですが、またしてもガスリーに出し抜かれる格好になったアルボンは内心穏やかではないかも知れません。あと、アルファタウリが上位に食い込んで来た代わりに、レーシングポイントが今回2台ともQ3行けませんでしたねえ。2台揃ってというのはシュタイアーマルク以来?特にペレスは安定してシングルグリッドを確保していただけに、意外な展開でした。

フェラーリは今回も……

フェラーリルクレールは7番手、ここんとこ調子をメキメキ上げてきているのでもうちょっと上に食い込んで来るかなーと思っていただけに少々意外な順位。ルクレール自身、悔しそうなコメントしてますね。4番手ガスリーとの差は0.11秒程度、この辺はホントに接戦。決勝もちょっとした展開のアヤで順位が大きく変わるコトは有り得るかも。

にしても、ベッテルは相変わらずのQ2ノックアウト。さすがにこんな状態がここまで続いているのも結構異様な気がするんですけどねえ……ベッテルが予選でルクレールの前に出たの、第3戦のハンガリーが最後だし……。しかもベッテル自身、マシンの感触自体は良いとコメントしているのが不思議。

先日見かけた記事に

「明らかにルクレールは大きな才能の持ち主だ。だがセバスチャン・ベッテルもかつてそうだったし、今でもそうだ。それに彼にはより多くの経験がある。だから彼は実際にトップにいるべきなのだ。だが彼はトップにはいない。ということは他の理由があるからに違いない」

via: 元F1最高責任者エクレストン、ストロール父に「ベッテルを起用するよう圧力をかけた」と明かす | F1 | autosport web

なんていうバーニー・エクレストンのコメントがあり、フェラーリ内ゲバによりベッテルが不利な立場に立たされていることを仄めかしたりしていましたが、しかしまあバーニー爺とてフェラーリの最新の内部情報を知っているワケでもあるまいに……いや、バーニー爺ならいろんなとこに情報網を張り巡らせていても不思議ではないけど……。