大須は萌えているか?

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投資なんてしたこと無い人間がふとつみたてNISAとiDeCoを始めようとしたときの流れをまとめてみる

今まで投資というものにぜんっぜん興味が無かった私ですが、最近ふと思い立って証券会社に口座を作ったりしてました。なんでそんなコトを思い立ってしまったかというと、コロナ禍で使い途が無いお金が貯まっていく一方で、これずっと銀行の預金口座に預けといても面白くねえなと思ってしまった(利子なんて無に等しいし)のと、貯金がある程度あるのにNISAやiDeCoを活用しないヤツはバカであるみたいな言説をちょいちょい見かけて、ほんならちょっと調べてみるかと思って興味を持ったからだったりします。なお、「NISAやiDeCoってなによ」って人はググってください。山ほど解説記事が出てきます。

基本的にお金についてゴチャゴチャ考えるのは面倒くせえ、と考えているので、「資産運用」なんてしゃらくせえものに手を出すつもりは毛頭無かった(そもそも運用するお金もロクに無いし)んですが、なんとなく読んでみた本『ウォール街のランダム・ウォーカー』(投資にまつわる名著らしく改版が繰り返されており、最新版だと仮想通貨についても触れられている)の中で「インデックスファンド」なるものを知り、「あー、これならゴチャゴチャ考えずに投資できるのかな」と興味が湧いたんですよね。ドルコスト平均法による積み立て投資なら、はじめに大金を用意する必要もないしね。

んで、つみたてNISAやiDeCoの枠内でそうした投資信託を購入した場合は運用益が非課税、iDeCoについては掛金全額が所得控除になるという税制面での優遇もあるというコトで、ほんならまずはその枠内でやってみようかと。私の場合、父親が50代で死んでしまったのを見ているので、自分が果たしてiDeCoの受け取りができる年齢(60歳以上)まで生きてるんだろうかという疑念があったりもするんですけど、まあなにかあったらそん時はそん時と割り切るしかないでしょう。

そうして思い立ったのは良かったんですが、しかしそこからの道のりが地味に長いんですよねコレ。以下、現在までの経緯を備忘録がわりにまとめてみます。

マイナンバーカードを作る

つみたてNISAやiDeCoを始めるにはどこかに証券口座・NISA口座を作る必要があるワケですが、手始めにまずマイナンバーカードを作るコトにしました。なんでかといえばNISA口座の開設にはマイナンバーの確認書類が要るとのコトで、マイナンバーカードだったら番号の通知と本人証明をまとめて出来て楽そうだったからです。あと、2月くらいだかにちょうどマイナンバーカードを作成していない人向けに申請書類が送りつけられてきたので、だったら作ろうかと。

マイナンバーカードの申請自体は、送られてきた申請書類のQRコードスマホで読み取ってオンラインで完結できるので割と楽。顔写真が必要ですが、それも白い壁紙の前に立って自撮りすれば良いし(ただ、顔写真の規定に反しているとNGなので、事前に確認のこと)。ただ、申請してからの待ち時間が結構長くって、結局1ヶ月半くらい掛かったのかな。

んで、時間が経つとマイナンバーカード自体が郵送されてくるワケではなくて、「マイナンバーカードが出来たから役所まで取りにきてね」という通知が届く仕組み。なので運転免許証なりを持って役所に出向く必要があるんですが、これが平日限定なのでサラリーマンにとっては地味に辛いところです。やむを得ない理由がある場合は代理人に受け取りにいってもらうコトもできるみたいですが、「仕事が忙しい」がやむを得ない理由になるのかはわかりません。私の場合、ずっとリモートワークになってるんで昼間ちょろっと抜けて役所に行けたので助かりましたが。

マイナンバーカードの受領はすぐ済みますが、このときマイナンバーカードにも有効期限があるのを初めて知りました。

マイナンバーカードの有効期間は、発行の日から10回目の誕生日まで、また署名用電子証明書及び利用者証明書の有効期間は、発行の日から5回目の誕生日までです。  ただし、20歳未満の方のマイナンバーカードの有効期間については、容姿の変動が大きいことから、顔写真を考慮して5回目の誕生日となります。

via: マイナンバーカードの有効期限について|e-Tax

マイナンバーカード自体の期限と電子証明書の期限が違うのがややこしいところですが、さらにマイナンバーカード受領時に4種類ものパスワードを設定する必要があるのもややこしい。ひとつは電子証明書用の6〜16文字のパスワードなんですが、使える文字種が大文字アルファベットと数字のみという中途半端さ。あとの3種類は4ケタの数字なんですが、これは3つとも同じでも良いとのこと。……じゃあ3つに分けなくても良いじゃん……。

ちなみに電子証明書用のパスワードを忘れた場合、再度役所に行って手続きする必要があるというから中々面倒です。まあ、遍く国民を対象としているだけに、ネットから簡単に変更できるようにしたりすると悪いコト考える輩が出てくるコトを警戒しているんでしょうけども。

証券口座とNISA口座を開設する

マイナンバーカードを手に入れたらいざ口座開設、なんですが、そもそもどこに口座作れば良いのか?という話になります。私のメインバンク……というか基本的にほとんどのお金は三菱UFJの口座に放り込んであるんですが、じゃあそのまま三菱UFJで始めれば良いか……と思いきや、軽く調べてみると大抵「ネット証券が良い」みたいなコトが書かれているワケです。一番大きな理由は手数料で、店舗を構える銀行や大手証券に比べてネット証券はもろもろの手数料が安いと。つみたてNISAだけ見るなら、対象となっている投資信託は購入時手数料0円のものに絞られているためどこで買っても差は無いみたいなんですが、iDeCoでは「運用管理機関手数料」に差が出てきます。月額で見ると数百円なんですが、そもそも10年以上の長期にわたって払い続ける前提であるコトを考えるとその差はバカになりません。

それに、もし口座開設後に他の投資信託や現物株を買いたくなった場合も手数料の問題が付きまとうコトを考えると確かにネット証券の方が良さそうです。んで、NISA口座開設の定番となっているネット証券をググってみるとSBI証券楽天証券マネックス証券といったあたりがトップ3みたいなんですが、この中で見ると楽天証券かなあと思いました。理由としては、クレジットカード決済が可能(楽天カード限定だけど)・ポイント還元率が1%とヨソより高い・ポイントを積み立て金額に自動充当できる……という部分ですね。これも、長期間払い続けることを前提に考えるならばこうした仕組みがあったほうが有利かなと。

唯一の問題は私が楽天を毛嫌いしており、今まで楽天経済圏からは距離を置いていた人間であるという点です。ただまー今回は比較した結果どうにも楽天が良さそうだという結論になってしまったため、自らのポリシーを曲げて楽天の会員登録をしつつ楽天証券の口座開設及び楽天カードの申し込みをしたのでした。なお、マイナンバーカードがあると口座開設の手続きが全部オンラインで完結するので楽です。このためにマイナンバーカード作ったようなもんなんですけど。楽天カードの申し込みも含めると入力しなきゃいけない内容が多いのは面倒ですが、すでに楽天会員でカードも持ってる人なら結構楽に始められるんじゃないですかね。

楽天証券の口座開設自体は2営業日くらいで完了してしまいました。速い。NISA口座については税務署の審査がある(1人1口座しか持てないものなので)ので少し時間が掛かるハズなんですが、取引の申し込み自体は楽天証券の口座開設と同時にできるみたいです(もし税務署の審査で弾かれた場合、一般口座での取引になるらしい)。私は一応税務署審査の完了まで待ってみることにしたんですが、証券口座開設から1週間半くらいで税務署審査完了の通知が来た感じです。

つみたてNISAの設定をする・楽天銀行に口座を作る

NISA口座が出来上がったのでさっそく積み立ての設定を……というコトで、とりあえず資本主義の総本山たる米国様の力を信じてS&P500連動型で運用手数料が安いと評判のeMAXIS Slim 米国株式を買ってみることにしました。ただ、楽天証券の場合毎月12日までに申し込みを行った分は翌月1日に買い付けが行われるみたいなんですが、12日を過ぎると翌々月からというコトになるみたいです。つまり、6月からのスタートになるってコト。思い立って2月にマイナンバーカードの申請をして、買い始められるのが6月からというのは地味に長い道のりです。

んで、そうなると今年分のつみたてNISAの枠を目一杯使いたい場合はどうすれば良いんだろう、という話になります。つみたてNISAは年間40万円までの投資が可能となっていますが、これを12ヶ月で均等割すると33,333円となります。ただ、私のように6月から始めるとなると、ふつうに33,333円払っただけでは40万円の枠をフルに使い切れず少々もったいない。

そうした場合に、「増額設定」をするコトで最初の年だけ毎月多めに積み立てる設定にできる仕組みがあるんですね。これは便利……なんですが、ただ楽天証券の積み立て投資でカード決済できるのは毎月5万円が上限となっています。40万円を6月から12月までの7ヶ月で均等割すると57,142円となり、カード決済の上限を超えちゃうんですね。

毎月の積み立てをカード上限の5万円とした場合、今年の積立額は35万円。じゃあ、残り5万円はカードじゃなくて直接銀行からの引き落としでやるしかないかなーと思ったんです、が。ふと、楽天銀行に口座作って、そっちにある程度お金入れといても良いかなと思ったりして。楽天銀行楽天証券にはマネーブリッジという口座連携サービスが用意されており、設定しておくと預金金利が優遇される(年利0.1%)っていうし、証券に突っ込んでも良いかなっていう金額を楽天銀行に持って来ておいて、そこから補填するのもアリかと。

……なんかまんまと楽天の術中にハマっている気がしますが、証券については楽天経済圏にすると決めた以上、利用できるものは利用しとこうという気分にはなっています。そんなワケで、つい先日楽天銀行の口座開設の申し込みをしてみたので(証券の口座持ってると楽にできる)、開設完了したら三菱UFJの口座から適当な金額持っていこうかと思います。当面、つみたてNISAとiDeCo以外の投資はしないつもりですが。たぶん。……もしかしたら優待目当てでちょっと現物株も買いたくなる、かもしれない。

iDeCoの申し込みをする

証券口座の開設手続き時にiDeCoの申し込みもできるんですが、私のようなサラリーマンの場合は勤め先に申請書類の一部を記入してもらう必要があります。iDeCoの場合、勤め先の企業年金の有無なんかで掛け金の上限が変わってくるので、勤め先の証明も必要ってコトなんですね。

それはまあ仕方無いんですが、申請書類は用意した(WEBでPDFダウンロード、もしくは証券会社から郵送で送って貰う)んですが、再びコロナの感染状況が名古屋も含めよろしくなくなって来ているため、なかなか会社に行くタイミングが無いまま今に至っております。会社に郵送して書いて貰う手もありますけど、それはそれで面倒くさいしなあ……。たぶんこのままGWに入ってしまうと思うので、連休明けての感染状況次第で会社行くタイミングを考えようかなって感じですね。

iDeCoも書類を送ってから1ヶ月だか2ヶ月くらい待ち時間があるらしいので、すべてが完了するのは夏ごろでしょうか。思い立ってから半年くらいの時間が掛かるコトになるワケで、それを思うとやはり面倒くせえ話ではありますね。オフラインでの手続きが必要なのはマイナンバーカードの受領とiDeCoの書類記入くらいなので、絶対的な手間という意味ではまだ楽なのかもしれませんが。

余程のことが無ければiDeCoもつみたてNISAも枠内使い切る形で粛々と積み立てていこうかなと思っていますが、20年後とかにこの面倒をした価値はあった、と思えていれば良いですねえ。そういう意味では、一番投資しなきゃいけないのは自分の体かもね(健康維持的な意味で)。運動習慣と睡眠は大事……。

そういえば

マイナポイントの申し込みもしなきゃいかんわ。5000ポイントもらえるらしいし。……お金について考えるの面倒くせえ、といいつついろいろやっちゃってる気がするな……。