大須は萌えているか?

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F1[21] ポルトガルGP 予選

前回開催時からまだそれほど時間が経ってないコトもあって、路面の不可解さは変わらず。でもコースレイアウト自体は好評なアルガルベ。F1ポルトガルGP予選。

安定したパフォーマンスを出すのが難しい

昨年、コロナ禍で初開催となった折には直前に路面の再舗装をやった影響もあって金曜日からスピンするクルマが続出していましたが、滑りやすいのは今も変わらないようです。しかも風もかなり強かったようで、アップダウンの激しいコースレイアウトも相まってマシンの挙動を乱す要素がてんこ盛りになっていた感じですね。なので、いかに経験豊富なF1レーサーであっても一貫したパフォーマンスを見せるのが難しい状況となっており、それが思わぬ予選順位となって現れているようにも見えます。リカルドのQ1ノックアウトとかね。

‘Not a result I feel good about at all’ – Ricciardo at a loss to explain ‘grim’ Q1 exit in Portugal | Formula 1®

チーム移籍組や新人にとってはテストの機会が少なかったコトもあって苦戦気味な傾向が出ているところにあって、こうした限界を掴むのが難しいコンディションは余計に厳しかったかもしれません。それでもリカルドのコメントによれば金曜日には良い感触を掴みかけていたみたいなので、余計にショックは大きいでしょうね。

そういう意味では、4番手を獲得したペレスなんかは誇っても良い結果ではないかと思うんですが、こちらも本人は満足していない様子。

It wasn’t a great qualifying on my side, it was very messy in terms of finding my rhythm and so I’m not entirely happy with my lap time. I wasn’t very happy with the balance and I just struggled a lot so it’s a shame we weren’t able to qualify higher. This track is all about the tyres and getting them to the right temperature which is very difficult.

via: Sergio Perez : What the teams said - Qualifying for the 2021 Portuguese Grand Prix | Formula 1®

コーナーでとっ散らかるコトが多くてリズムが掴みづらい、タイヤを適切なワーキングレンジにいれ辛い、っていうのはどのドライバーにも共通してる悩みなんでしょうね、きっと。ソフトタイヤが思うようにグリップしないっていうのも複数のドライバーが口にしていますし、それゆえメルセデスはQ3の2回目のアタックでは昨年のようにミディアムタイヤを持ち出したんでしょうし。結果としてはうまく行きませんでしたけど。

同じタイヤでも走るタイミングによってはうまく作動してくれない、だからこそQ2でレッドブルが思わぬ苦戦を強いられていたんでしょうし、ハミルトンがQ3でタイムアップできずに100回目のポールを逃した理由でもあるんでしょう。ハミルトンはタイヤが硬すぎてワーキングレンジを保つのが困難である、みたいなコメントもしてますね。

It’s a slippery track, the tyres are hard so you need to do multiple laps to put temperature into them and it’s quite a peaky balance - it works for a second and then falls away very quickly, it’s on a knife-edge.

via: Lewis Hamilton : What the teams said - Qualifying for the 2021 Portuguese Grand Prix | Formula 1®

そういう意味では、この予選順位が各マシンの序列をそのまま表しているとは言えない感じもしますが、決勝はどうなりますかねえ。

中団の序列も少し変化が

つかみ所の無いコンディションの影響でいつもとはやや雰囲気の違う予選順位になっておりますが、パフォーマンスを妙に上げてきているのがアルピーヌ。オコンは予選6番手に入るという好調ぶり。アロンソもFP2では5番手タイムを出してましたが、土曜日はちょっと振るわず予選13番手。オコン曰く、金曜夜から土曜朝にかけてのマシン改良が上手くハマったとのことで、予選5番手も狙えるくらいだったというんだから、かなり自信があったんですね。

“It was not the best lap, I have to say, unfortunately!” said Ocon. “So I’m a bit disappointed with being sixth, I think fifth was possible today. The great lap was the Q2 one. The Q2, if I had that lap time in Q3 it would have been a different story but for everyone the conditions were tougher.

via: Esteban Ocon praises ‘huge step’ by Alpine after claiming P6 grid slot in Portimao | Formula 1®

アロンソを大きく上回っての予選6番手は本人にとっても大きな自信になるでしょうし、逆にアロンソにとってはプレッシャーが強まる展開になるのかなあと。昨年はリカルドの影に隠れがちだったオコンですが、今年は飛躍の1年になるかどうか。チームを飛び出したリカルドは苦しんでいるのがまたF1の難しさを物語っているような。

しかしチーム移籍組が皆苦戦しているかというとそうでもなく、サインツルクレールを上回る5番手を獲得してますし、ベッテルも久しぶりのQ3進出となる10番手に食い込んでます。特にベッテルにはちょっと驚きましたね。ここんとこ堅調な仕事をしていたストロールが苦しんでいたので尚更。この辺はドライビングスタイルの違いから来るものもあるんですかねえ。

あと、11番手にラッセルが食い込んで来てるのスゴイですねえ。イモラの12番手も驚きでしたけど、さらに1つ順位を上げてきました。これQ3進出も視野に入ってきた?そのわりに、今回はラティフィの方は概ねいつものポジションに収まっているのがまた不思議なところですが。

角田はQ2でガスリーに0.4秒くらい離されての14番手。ソフトタイヤが上手く作動してくれなかったとのコトですが、まー今回のコンディションでは致し方ないところではあるんでしょうね。タイヤの温度もチェックしながら走っていたのにグリップしないというんだから、そりゃ厳しい。

【角田裕毅F1第3戦密着】改善されない低グリップ路面で奮闘「課題はあるが、それほど悪い予選ではなかった」 | F1 | autosport web

トロロッソのマシン自体がここのコースに上手くハマっていない感じはありますが、そういう意味では今回もきっちりQ3に進出して見せたガスリーの上手さが光る予選でもありました。