大須は萌えているか?

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F1[22] ベルギーGP 決勝

土日は鈴鹿サーキットスーパーGTを観戦しに行っていたので、予選の記事を書くタイミングがありませんでした。決勝はなんとか家で観るコトができたんですけど、予想通りというか途中で寝落ちしてしまう有様(疲れが溜まっていたので……)。録画はしておいたので後からちょっと見直したんですけど、あんまり内容が頭に入っていません。

そんなワケでちょっとグダグダな感じになりそうですが、F1シーズン後半戦の始まり、ベルギーGPのお話。

後半戦が始まったばかりではあるんですが

正直なところ、今回のレースがトドメになったかなっていう感じがしますね。つまり、フェルスタッペンのドライバーズタイトルは確定というコト。もちろんまだ数字の上の可能性はいろいろ残っているんですが、正直事実上はもう決まったと思っていいでしょう。今回のベルギーはさすがにフェルスタッペンの出来が良すぎたっていう感じもしますが、そうでなくとも大量リードを築いている上に、夏休み明け一発目のレースでこんな圧倒的な速さを見せつけられては、フェラーリ陣営の意気をくじくのには十分な感じがします。ルクレールもさすがに状況の厳しさを認めざるを得ない感じですね。

Leclerc demoted to P6 at Spa after pit lane speeding penalty – and admits title chances ‘start to look very difficult’ | Formula 1®

今回もルクレールはツキに恵まれていない感じで、挙げ句にファステストを狙って最後にソフトに交換しようとしたところでピットレーンの速度違反。結果としてファステストは取れないわ、順位も失うわで踏んだり蹴ったり。まあ、そういったミスが無くても今回のレースでフェラーリは為す術がない感じではありましたね。タイヤのデグラデーションがレッドブルに比べてかなり大きかったようですし。

正直この形勢が今後変わるとも考えづらく、こうなるとどこでタイトルが決まるのか、というのが最大の焦点になってくるワケです。鈴鹿で決まってくれれば盛り上がりそうですが、鈴鹿の後ろには4つレースがあるので、決勝でっ獲得可能な最大得点は26×4で104。それからブラジルでスプリント予選があるので、最大8ポイントが追加で獲得可能。となると、鈴鹿終了時点でフェルスタッペンが2番手のドライバーに112点差つけていればタイトル確定となります。

厳密に言うと、2番手のドライバーが112点ぴったりの差になっていて、かつ最終戦まで全勝すれば勝ち星でフェルスタッペンを上回れる場合は確定とはならないワケですが、ここまででフェルスタッペンがすでに9勝を上げていることを考えるとその可能性は限りなく低い気がします。ルクレールが次のオランダから鈴鹿までの4戦中3勝を上げれば今季通算6勝となり、数字的には10勝の可能性を残すワケですが、もしフェルスタッペンが1勝でもすればアウトなワケですしね。

今回のレースでランキング2番手はペレスとなっており、フェルスタッペンとの差は93。残り4戦で19ポイント差を広げる……というのは全然不可能な数字ではないですよね。むしろ、場合によっては鈴鹿よりさらに前で決まってしまう可能性もあるわけですが、シンガポールでタイトル決めようと思うと138点差が必要になり、残り3戦で45ポイント差をつける必要があります。これはちょっと厳しい感じがする。そう考えると、鈴鹿でのフェルスタッペン戴冠というシナリオはわりと現実味を帯びてきたな……とは思いますね。

鈴鹿もチケットは完売ということで混雑が心配ではありますが、楽しみになってまいりました。

調子が定まらないメルセデス

夏休み前のハンガリーではラッセルがまさかのポールポジション奪取で湧いたメルセデスですが、今回は予選でレッドブルに大差をつけられて意気消沈。フェラーリもまったくついていけない速さだったコトを考えれば仕方のない感じもしますが、それならせめてフェラーリにはもっと肉薄しておきたかった、という感じでしょうね。

徐々に調子が上向いてきていたので、チームとしてもマシンのセットアップの方向性はだいぶ固められてきたのかな、と思っていたんですが、やっぱりまだ気難しいところがある感じなんでしょうか。予選後ハミルトンは「今季よりも来季に集中すべき」みたいなコメントをしていたと思うんですが、まあ今季マシンのコンセプトの延長線上にはいい結果は待っていないでしょうしねえ……。

ハミルトンは決勝でもオープニングラップでアロンソと衝突してリタイヤするという散々な結果でしたが、ラッセルは相変わらず堅実なレースをして4位フィニッシュ。レースペースで苦しんでいたフェラーリサインツをかなり追い詰めるところまでは行っていたので、終わってみれば悪くはないレースだった、という感じでしょうか。とはいえ、レッドブルが別次元過ぎたコトを考えれば悩ましいところではありますが。

ハミルトンとアロンソがぶつかったとき、アロンソが無線で激高してハミルトンを罵倒したりしてましたが、そのことをハミルトンに伝えてコメントを引き出そうとするインタビュアーは少々意地が悪い。「GP2エンジン」事件に代表されるように、アロンソもレース中かなりキレたコメント言いがちですしね。レース後はアロンソも大人しいコメントしているようですし。

そのほか

アルファタウリは結局角田とガスリー二人共がピットレーンスタートという有様でしたが、ガスリーはそこから入賞まで持っていったってスゴイですねえ。角田も途中までは悪くないレースをしていたように見えますが、ピットでのタイムロスとDRSトレインに捕まってしまう格好で順位を上げきれなかったのが残念。角田はどうもツキが無い展開が続いちゃっているのが気になります。

来季のシートを巡るゴタゴタが片付いていないアルピーヌは悪くない結果。ピアストリが結局マクラーレンに行くのかアルピーヌに乗るのかまだ不明瞭ですが、一応コンストラクターズではアルピーヌのが上なのにねえ……。マクラーレンはリカルド放出が確定したワケですが、これでもしピアストリが乗らない、ってコトになったら誰を乗せるんだろ。パロウ?

リカルドの行き先もどうなるのか気になりますが、彼が本来の実力を発揮できるシートがあるといいですね……つっても、トップチームのシートには空きが無いしなあ。アルピーヌ復帰という線もあるのか無いのかって感じですが、ガスリーがアルピーヌ乗るとかって話まで飛び出しててなんだか混沌としている感じ。ガスリーがアルファタウリ出てくれたほうが、角田残留の可能性は高まるのか……?

あとアウディパワーユニットサプライヤーとして参戦することを発表してましたけど、参戦は2026年からで、組む相手もまだ未定という、正直なんで今発表したのかようわからん感じ。どこかのメディアに抜かれるよりは、先に発表だけしちゃえ、という感じなんでしょうか。これでポルシェも参戦が固まれば、F1としては自動車メーカーの力が非常に強くなっていく感じになりますね。ただちょっとドイツに偏ってるな……。やっぱり、日本のメーカーも参戦してて欲しいもんですが。

今回のベルギーは週末トータルで30万人以上が訪れるという大盛況だったようですが、これ「もしかしたら来年以降はもう開催されないかも」というのもあったんじゃないかなあ、という気がしますね。鈴鹿でも、最大の動員数となった2006年って富士に開催が移る前年でしたからね。「これが最後かも」っていうのはある意味一番の宣伝材料になってしまうっていう。結果的に来年も開催されることが発表されましたが、しかし単年の契約というコトで再来年は開催されない公算が大きいですよねえ。スパをカレンダーから削るなんて頭おかしいんちゃうか、と思ってしまうんですが。今のF1の流れを見ていると、鈴鹿もあっさりカレンダーから消されちゃいそうで怖い。

やっぱり、こういうイベントって生で見られるときに見ておくのが正解かな、なんて思ったりします。