久しぶりにカメラの話題です。
今まで、キヤノンのEOS 90Dっていう約3年前に購入したカメラを使っていたんですが、これを同じキヤノンのR7に乗り換えました。最近発売されたばかりのミラーレス一眼ですね。
R7はキヤノンのRシリーズ初のAPS-C機という位置づけになっており、雰囲気的には90Dのミラーレス版後継機という感じ。5月24日に正式発表され、5月26日から予約開始、6月23日に発売というスケジュールだったんですが、発表直後は特に買い換える予定は無かったものの、予約解禁日から2週間位経過してからスペックとか見てみたらなんだか興味が湧いてきて、思わず予約をしてしまったものの思いの外大人気だったみたいでなかなか手元には届かず、発売後1ヶ月半くらいが経過してようやく手に入ったという流れです。
当初あまり興味が無かったのは、コロナ禍以降出かける頻度が激減しており、それに比例してカメラを使う機会も激減していたものだから、カメラを買い換えようなんていう発想があまり無かったというのがあります。ただ、今年も相変わらずコロナが蔓延しているものの、世間的にはこれ以上の行動制限を強いて経済活動を止めるマイナスの方が強く意識されるようになっており、私の好きなF1等のモータースポーツイベントも今年は(今のところ)開催される流れになっておりますので、それを考えるとちょっと新しいカメラに興味が湧いてしまった、という感じです。
R7のどこに興味が湧いたかといえば、端的にいえばモータースポーツのような「動き物」を撮影する能力にかなり磨きが掛かっている点。メカシャッターでも秒間15コマ連続撮影可能というRシリーズ最速の連射性能もさることながら、上位機種であるR3譲りの強力なオートフォーカス機能を持っているだとか、人や動物以外にも乗り物を優先してオートフォーカスのトラッキングをする機能もあるというのだから、それはもう興味津々です。私の場合なかなか撮影技術が向上しないもんだから、カメラ任せにできる部分が多ければ多いほど嬉しいというもの。キヤノンが4年前に最初のEOS Rを出したときには、動き物を撮るにはちょっと……という評判だったことを考えると、ミラーレス一眼の進化の速度というのも凄まじいですね。
コスパが良さそうなのも魅力で、フルサイズのR5だとボディだけで45万円、その弟分のR6でも30万円弱する一方で、R7なら18万円くらいで買えてしまうのは素晴らしい。絶対的な画質や高感度耐性ではAPS-Cはフルサイズに勝てないとは言うものの、サーキットなどで撮影したい身としては望遠側に強いAPS-Cの特性はメリットにもなります。あと、これだけの差額があればそれで良いレンズを追加で買えちゃうし。自分の場合、撮った写真はWEBに上げてブログに貼り付けたりする用途がほとんどなので、そこまでめちゃくちゃな高画質である必要が無いっていうのもあります。
カメラのキタムラのトクトク交換を使ってみた結果
R7を予約したのはカメラのキタムラのネットショップだったんですが、これはR7の購入と同時に今まで使っていた90Dを売却したいと思ったから。APS-Cを2台持ってても仕方ないかなーと思ったし。んで、キタムラだと「トクトク交換」という仕組みがあり、これを利用すると通常よりも買取金額が若干上乗せされ、購入金額と相殺してくれるというので試してみるコトに。
トクトク交換はなんでも買い取ってくれるワケではなく対象の商品が決められてはいるんですが、確認してみたところ自分が90Dと合わせて使っていたレンズも一通り対象に含まれていたので、これらもまとめて売っちゃうコトにしました。というのも、90DとR7ではレンズのマウントが違っており(EFマウントとRFマウント)、今までのレンズをR7で使うためには専用のアダプターを介する必要があります。アダプターを買えばちゃんと使えるんですが、個人的にはせっかくカメラを新しい世代にするんだったら、レンズも新しくしてみたいっていうのがあったので。手持ちのEFレンズも高価なレンズは使っていなかったので、売れるときに売っちゃいたいというのもありました。
トクトク交換を利用するのは初めてだったんですが、今回のR7を予約購入するようなケースではちょっと失敗だったかもしれません。というのは、トクトク交換を利用する場合、注文してからなるべく早めに下取り品を送らなきゃいけないみたいなんですよね。
この場合も下取品は、ご注文日から起算して10日以内に弊社へお送りください。(一部商品を除く) 10日を過ぎた場合はトクトク交換は不成立となりご注文商品の全額を決済し、メールにて買取品の査定金額を別途お送りいたします。 買取価格をご確認いただき、買取を希望されるか返却を希望されるか、選択ください。
via: 納期がかかる商品でもトクトク交換が申し込めるの? | よくあるご質問(FAQ) | カメラのキタムラ ネットショップ
トクトク交換を申し込む際に梱包資材も一緒に頼んだんですが、梱包資材自体は注文後2日くらいで到着。届いた資材の中にも「速やかにご返送ください」みたいなコトが書かれていたので、とりあえず下取りに出すものをすべて送ったんですが、結局R7が手元に届いたのが8月14日。キタムラでR7の予約とトクトク交換の申込みをしたのが6月9日、梱包キットを受け取って下取り品を発送したのが6月12日くらいだったので、丸2ヶ月の間手元にカメラが無い状態だったっていう。しかも、下取り品が問題なく買い取ってもらえるのかどうかはR7が発送されてからの連絡になるため、その間はひたすら待つしか無い状態になってしまいます。すでに発売されていてメーカーに在庫があるような商品であれば問題ないんですが、今回のR7のようにいつ届くかわからない商品に対してはトクトク交換のシステムはマッチしないように思います。
なお、私が下取りに出したものと、下取り金額は以下の通り。
- EOS 90D ボディ: 86,600円
- EF 70–300/4–5.6 IS II USM: 35,500円
- EF-S 60/2.8 マクロ USM: 25,300円
- EF-S 15–85/3.5–5.6 IS USM: 14,700円
- EF 35/2 IS USM: 25,500円
90Dは外箱を保管していたんですが、レンズは皆外箱を処分してしまっていたんですよね。それを考えたらまあこんなもんなのかな、という感じがします。やっぱり、Lレンズとかだとリセールバリューも高いんですかね……?R7はレンズキットを購入したので、差し引き45,000円くらいの追い金になりますね。
他に購入したもの
レンズキットを購入したため、便利ズームとして使えそうなRF-S 18–150は入手したワケなんですが、鈴鹿サーキットで写真撮ろうと思うと望遠レンズは必須。というワケで、R7が届く前にRF100–400mm F5.6–8 IS USMも購入しておりました。あと、単焦点も一本欲しいなと思ったので、RF35mm F1.8 MACRO IS STMも。EFレンズでも35mm単焦点持ってましたし、35mmってフルサイズ換算で50mmちょいとちょうど標準画角くらいになるので。
EFレンズで持っていた望遠は70–300だったので、400mmまで伸びたコトで撮れる範囲が広がるかちょっと楽しみ。F値が暗いのが気にはなりますが、基本的に明るい屋外で撮る前提ですし、90Dよりは高感度耐性も強くなっているみたいなのでわりとイケるんじゃないのかな、と思ったりはしています。日が暗くなってくるようなシチュエーションだとちょっと厳しいかな……?白レンズのRF100–500mm F4.5–7.1 Lなんてのもありますが、これ一本で40万円近くするからな……。この記事を書いている現在だとRF100–400は品薄になっているみたいなので、R7が届く前に買っておいたのは正解でした。
レンズフードやプロテクターなんかも購入しましたが、キットレンズ用のフードが品切れになっちゃってて入手までにしばらく時間がかかりそう。予備のバッテリーも買おうかと思ったらこれも数ヶ月待ちみたいですね。一応、90Dなどで使っていたバッテリーも流用できるみたいなので、とりあえずは古いバッテリーを予備として使う形になりますね。R7かなり人気みたいだし、ここらへんのアイテムはしばらく品薄の状態が続きそう。
あ、あと一個失敗だったのが、背面液晶の保護フィルムとしてハクバのEX-GUARDっていうのを買ったんですけど、これ四隅に気泡が残っちゃってピッタリ貼れません。それを指摘するレビューもあったものの、90Dでこのシリーズの製品使っていたときは問題が無かったもんだからそのまま注文しちゃったんですよね。そしたら、ほんとにダメでした。
これについては、違う製品を注文してみる予定……。
結局、R7レンズキットの追い金が45,000円で、そこにRFレンズ2本で約15万円ほど、あとフードやらなんやら購入して、合計で20万円ちょっとという感じでしょうか。ボディとレンズ一式まるっと乗り換え、というコトを考えればリーズナブル……なのかな?Lレンズにも興味はあるので、大三元……とは言わずとも小三元を揃えてみたい気もしますが、小三元でも全部揃えるとなると50万円以上……ううむ。
R7の性能はこれから確かめてみる段階ですが、とりあえず今月の終わりに鈴鹿サーキットのスーパーGTに行く予定なので、そこでいろいろ使ってみます。
……と、ここまで書いてそういえば前回の鈴鹿のスーパーGTの写真を整理途中のまま放ったらかしにしていたコトを思い出してしまったんですが、まあそのうちなんとかしよう(なんとかしないやつ)。