大須は萌えているか?

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『グリッドマンユニバース』を観てきた話

先週末に映画館へ『シン・仮面ライダー』を観に行ったのに続いて、今週末は『グリッドマンユニバース』を観に行きました。

端的に感想を言うと「とても良かった」です。TVシリーズの『SSSS.GRIDMAN』及び『SSSS.DYNAZENON』を観て、内容を気に入った人なら間違いなく満足できる作品。逆に言うと、完全にこの2作品を観ていることが前提となっているので、もしTVシリーズを観ていないけど気にはなるって人は、大急ぎでTVシリーズを配信でチェックしてから映画館にいきましょう。

かくいう私は、『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』はBlu-rayを集めちゃうくらいに気に入っているのですが、これらの作品の大元となっている特撮版の『電光超人グリッドマン』を観ていません。映画のパンフレットに掲載されている雨宮監督のインタビューによると、劇場版の映像内に『電光超人』の小ネタが散りばめられているらしい(ストーリーに関わるようなものではないそう)ので、『電光超人』もちゃんと観たほうが良いのかもしれません(期間限定で円谷イマジネーションのスタンダードプランでも観られるらしいので、加入しようかな……)。

劇場版の予告を見れば明らかなように、本来異なる世界であるはずの『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』のキャラクターたちが一同に会してしまう展開で、内海がマルチバースがどうこう言っているのを見るにストーリー的にはちょっとご都合主義的な感じのお祭り映画なのかなーと思いつつ観に行ったんですが、確かにお祭り映画ではあったものの、祭りの規模が自分の想像の2倍くらいあった感じ。名古屋のどまつり観に行ったつもりがリオのカーニバルだった、みたいな(?)。

劇中で学校の文化祭が描かれており、その中で内海と六花のクラスがグリッドマンの劇を出し物にする、というのも面白いですね。劇中でもまさにお祭りが行われていて、その題材もグリッドマンっていう。この何層にもメタな構造が重なっていく感じが。

ていうか、『SSSS.GRIDMAN』で「神様」ポジションのキャラが登場しちゃっている時点でこの劇場版のストーリーもなんか納得できちゃうものがあるし、TVシリーズの演出や設定を上手く生かしているな、という感じがします。劇場版だけの新キャラクターというのはほとんど登場しませんが、それでもTVシリーズの主要キャラだけでかなりの人数になるので、それぞれのキャラにちゃんと見せ場を作ろうと思うと大変ですよね。ストーリーの建付けとしては裕太と六花の二人の関係性がメインとなっている感じで、DYNAZENONメンバーはゲスト的な立ち位置。でも、DYNAZENONメンバーそれぞれの成長もちゃんと描かれており、特に夢芽はかなり人当たりが良くなってきましたねえ。

あと、改めて裕太と並べてみると蓬のリア充感が半端ない。ただ、裕太はその分ヒーローとしての自覚が蓬よりかなり強い。「グリッドマン」ではない「響裕太」も心根はかなり熱いヤツなんですね。こうしたそれぞれのシリーズの登場人物の対比も面白い。もちろん、蓬にもちゃんと熱いシーンがありますけども。

バトルシーンはもう圧巻の一言で、特にラストにかけてのバトルはサービス過剰なくらいでしたね。畳み掛けるようにさまざまな合体変形がなされるので、もうほんとに観ててお腹いっぱいです。グリッドマンとダイナゼノンが共演するとなると思わず期待してしまうパターンがいろいろあるかと思いますが、雨宮監督もファンが望むものがよくわかっていらっしゃる。しかしさすがにアイツまでが共闘するというのは予想外だった……。

続編への含みも残すような終わり方をしているので、劇場版の人気が高まれば続編もあるかもしれないですね。できれば、TVシリーズで続きを見たいとも思うのですが。