大須は萌えているか?

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e-mailは日本語にすると電子手紙(キリッ)

以下の記事によると「e-mail」を日本語にすると「電子手紙」だから、Eメールでは手紙と同じマナーを心がけなくてはならない・・・らしいのですが。

西出:はい。ありがとうございます。

マナーのあるe-mailの書き方は、まだまだ普及していないのが現状と感じます。

まず最初にToの書き方です。Toの欄には相手のe-mailアドレスを書きますね。

e-mailは日本語にすると電子手紙。一般の手紙を出すときには、住所と名前を書きます。このとき、相手の名前には“様”“御中”などの“敬称”を必ずつけます。

Sさん:はい。

西出:このように考えるとe-mailのときも、Toに敬称をつけるのが相手に失礼のないe-mailの書き方となりますので、次のように書きます。

via: マナーのあるメールの書き方 | キャリワカ:コミュニケーション | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

こういう例えってなんかアレですね、「ホームページは個人の家みたいなものだから、ちゃんと入り口から挨拶をして入りましょう」みたいなのと同じようなむず痒さを感じてしまいますね。別にホームページは個人の家じゃないし、Eメールは手紙じゃないワケです。

そもそも手紙の宛名に敬称を付けるのはなんでかって言えば、受け取った人が必ず一番最初に見るところだから、というのが一番大きいんじゃないかと思います。手紙ってのは家や会社に届くモノです。郵便屋さんが自分の目の前まで来て、「○○さんはあなたですね?はいどうぞ」と渡してくれるモノじゃありません。なので、まずは宛名を確認して、誰に届いた手紙なのかを確認する必要がある。宛名を見ない人は居ない(余程のうっかりさんなら別かもですが)。だから敬称を付けなければ失礼だ、というのは自然に理解できます。

んでEメールの場合は、個人のアカウントに届くワケでして。自分のメールボックスに届いている以上、どう考えても自分宛なワケです。人間と違って誤配もありません。つまり、Eメールの場合宛名(To)を見る必要が無い。メールを受け取ったときに確認するところといえば、From(誰から)とSubject(どういう要件で)と本文。

敢えてToを見る必要があるシチュエーションを挙げるならば、複数のメールアカウントを持っていて、特定のアカウントに届いたメールを別のアカウントに転送している場合でしょうか。ただ、この場合も肝心なのは「どのアカウントに届いたか」を確認することなので、「~様」なんて表記は不要というか、むしろ邪魔なのです。

例えばGmailの表示を見るとわかりやすいんですけど。

gmailの表示

受信したメールの初期表示では「誰からどのアカウントに届いたか」のみ表示され、Toの中身をちゃんと見ようと思ったら「詳細を表示」をクリックする必要があります。でも、別にコレで何の不便もないんですよね。EメールのToってそういうモンでしょう。メールアドレスだけ書かれていれば何の問題も無い。

まぁToに敬称付けることで「ああ、この人は丁寧な人なのだな」という印象を与えることもあるかもしれませんが、逆に大量のメールをやりとりしている人にとっては「なに考えてんだコイツ」と思われる可能性も考えられます。もちろん、Toに敬称が無いと言って怒る人が居る可能性も否定できませんが、正直仕事であってもそういう人とやりとりするのはまっぴら御免というか、お前もうパソコンなんて使わず一生手紙書いてろバーカと思ったりしないワケでもないです。

あ、本文の最初に相手の所属、名前と敬称を書くのは当然のマナーですよ?それはToとは別の話。

しかし引用元のマナー論語ってる人、次回の記事ではさらっと「手紙とは違い、Eメールでは『拝啓』等は不要です。」とか言ってそうで怖いわー。