大須は萌えているか?

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思いやりにも理由が必要だと思うんだ

↓こちらのエントリを読んで。

「オンラインブックマーク(はてブ)禁止」について思うこと|某氏のたわごと NEXT

はてなブックマーク等のソーシャル……じゃなくてオンラインか……ブックマークをしないでください、と訴えるサイトと、「自分がどのサイトをブックマークしようと自由だよ」というオンラインブックマークユーザーの対立の構図は結構昔からあるよーな気がしますが、なんだかずっと話が平行線を辿っているようです。ちなみに、私はオンラインブックマークユーザーであり、自由にブックマークするよ派(?)の人間です。

で、上記リンク先のエントリでは、こういうのは譲り合い、思いやりの問題ではないのか、と書かれています。相手がやめてくれ、と言っているコトを聞き入れるコトができないのは何故?それはもう大義名分を振りかざした暴力なのでは?……という感覚は、確かにわからなくも無いなぁと。

しかし、この手の問題は譲り合い、思いやりを訴えても解決しない問題ではないかと。だって人間、譲り合うにも思いやるにも、理由が必要だと思うからです。……こんなコト言うと、すごく嫌な人間だと思われそうだけど。

お互い半歩ずつ譲れあえば問題なく通れる道を、僕のほうが通る権利があるとか言って譲らないのもよいでしょう。また相手が半歩譲らないのなら、僕も半歩も譲らないという考え方もよいでしょう。

via: 「オンラインブックマーク(はてブ)禁止」について思うこと|某氏のたわごと NEXT

なぜ狭い道ですれ違うとき、お互い半歩譲り合うか?それがお互い一番スムーズにすれ違えるからです。つまり、ギブ&テイクです。じゃあ、「オンラインブックマークしないでください」というサイトのお願いを受け入れて、ブックマークするコトをやめた場合、ギブ&テイクは成立してるでしょうか?してません。

でも、ギブ&テイクではない思いやりだってありますね。交通マナーで例えるなら、渋滞の列に横から入ろうとするクルマを入れてあげる、とか。これ、譲ってあげたクルマ(とその後ろのクルマ)が一方的に損してますね。じゃあ、なんでこれが成立するかといえば、自分がもし譲って貰う立場だったら……と考えるからです。自分だっていつ譲って貰う立場になるかわからないし、そうした時に譲って貰えたらすごく嬉しいだろうなぁ、と。

相手の立場を理解できるから、人は他人を思いやれるんじゃないでしょうか。例えば、右折レーンから直進レーンにルール無用で割り込んできたクルマに譲ろうと思うでしょうか。私は正直、そんな運転が理解できないので譲りたくないです。

で。これをオンラインブックマークの話に戻すと、「オンラインブックマークをやめてください」と言うその理由が問題なんです。「ブックマークされることで、Google等の検索に引っ掛かってしまうから」?「ブックマークコメントで悪口を言われるから」?検索に引っ掛かりたくないなら公開範囲を限定すれば良いのでは。悪口の話は個人のモラルの問題であり、オンラインブックマークそのものを禁ずる理由にはならないのでは。

つまり、「オンラインブックマークをしないでください」と言っている人の立場が理解できないのです。なので思いやれないのです。理解できなくても他人のお願いは尊重すべき?親しい仲ならそれもあり得るかも知れませんが、知らない人が全然理解できない内容のお願いしてきたら、ホントにそれを受け入れる気になれます?私には無理です。もし「他人のお願いは無条件で受け入れるべき」なんて価値観が蔓延してしまったら、それこそギスギスした社会になっちゃうでしょうね、きっと。