auのiPhone5がテザリング対応するっていうんで、サクッとauへの乗り換えを決めた私ですが、ここに来てSoftBankが後追いでテザリング対応を表明。なんだか正面からの殴り合いの様相を呈してきました。ていうか、やるなら最初からやるって言ってよ。
テザリング「やりましょう」 ソフトバンクモバイル、来年から - ITmedia ニュース
この記事には『テザリングについては昨年から「ずっと慎重に検討してきた」という孫社長』なんて書かれてますが、ただ本音では対応したくは無かったんじゃないのかな－、という気もします。最初から対応する気があるなら、予約開始日に対応を発表しているハズですからね。それにサービス開始は来年1月15日からというコトなので、即始められる状態でも無いワケです。
auのテザリング対応発表と、それに伴うユーザーの反応を見て急遽対応を決めたという印象。具体的に言うとMNP予約番号取得するユーザーが思いの外多かったので、という感じじゃないのかなぁと。もちろん、こういう事態を想定してなかったワケではないと思うんですが、できればこのカードは切りたくなかったのでは。妄想ですが。
でもなんせ、数日前にはSoftBank CTOのこんなインタビュー記事↓が出ていたくらいですしね。
さらに同氏は「営業からはテザリングを早くやれやれと言われているが、もう少し落ちつくまでは（難しい）と思っている。上位4％のユーザーが50％ぐらいのネットワークを占有している現在、テザリングをやるともっと極端に偏ってしまう。今、その選択をするよりは、まだまだスマートフォンにしていないユーザーが多いので、スマートフォン化を加速したいと思っている。そうしたユーザーが青天井の料金でスマートフォンの料金にびっくりしてしまうような時代にするよりはいいと思う。いつまで社内にこの声が届き続けるかはわからないが、今のところは理解してもらっている」と語った。
ただ、テザリング対応に伴いデータ通信量には月間7GB制限を設けるとのコトなので、結局条件としてはauとほぼトントンですね。
私はもうすでにMNP予約番号まで取得しちゃってるものの、その気になればauの予約キャンセルしてSoftBank継続でiPhone5に機種変更……というのもアリなんですが、このままauに鞍替えしようと思います。それはやっぱり回線の品質面でauに分があるとふんでいるから。ていうか、iPhone3Gからトータル4年くらいSoftBankユーザーやってみて、やっぱりSoftBankの回線を信用しきれないから、と言った方が良いのかもしれません。
そこにauに張り合う形でテザリング対応というのは、正直不安の方が大きいです。どうみても準備万端で対応する、って形じゃないですからね。iPhone5とLTEが普及すればユーザーに迷惑を掛けずにテザリング実現できるのでは、と孫社長はコメントしているみたいですが、そのLTEの展開スピードがSoftBankの課題ともされているワケで。上記の宮川氏インタビュー記事によると、
宮川氏は、ソフトバンクのネットワークについて、「うちの会社（ソフトバンク）がちょっと胸張ってやっとできたと話せるのは、2年後ぐらいだと思う。その頃には一通りやりたかったネットワークが完成するだろう」と話した。
という話。
auは現状LTE基地局の数ではSoftBankに劣ると言われているものの、トラフィックに対する余裕と展開スピードはSoftBankに勝るという話と、あと3Gの通信速度も高速化しているという点にも期待が持てるかなと。
なお、au版「iPhone 5」は、3Gの通信速度が従来の下り最大3.1Mbpsから、下り最大9.2Mbpsに拡張した。
門脇氏は「iPhone 4Sでは体感上、ソフトバンク版とそれほど差はなかったと思うが、理論値ながら3.1Mbpsから9.2Mbpsに3倍になった。おそらく3Gの体感速度は我々の方が速くなるのではないか」と話す。
繋がりやすく、3Gでもそこそこ速いという点で考えると、トータルの使い勝手ではauのが優れているのでは、と予想。フタを開けてみないと、実際のとこどうなのかはわからないですけどね。
でもまー、なんにせよ選択肢があるというコトはユーザーにとって歓迎すべき話です。SoftBankとauにはぜひ今後とも全力で殴り合っていただきたく。……docomo？なんでしたっけそれ？
