大須は萌えているか?

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飽和するエイプリルフール便乗サイト

なんだかインターネット上では、4月1日いわゆるひとつのエイプリルフールになると、いろんなサイトが趣向を凝らしたウソというかネタを披露するのがすっかり定番になっているワケですが、近年では個人サイトよりも企業サイトの方が熱心にネタを仕込んでいるような気もしますね。

エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2015年版 - GIGAZINE

ただ、良く指摘されるように企業サイトで仕込まれるエイプリルフールネタの陳腐化の激しさというか、ウケを狙ってるんだろうけどちっとも笑えない感というのも年々増している気がします。そもそも無理にエイプリルフールの便乗ネタなんてやらなくてもいいのに、なんでこぞってつまらないネタを披露し合っているんだ、っていう。

しかし、これだけ多くの企業サイトが便乗しているというのは、単に「面白そうだから」とかそんな理由では無くて、なんらかのメリットがあると考えているからでしょう。

パッと思いつくのは企業イメージの向上。「ユーモアのある会社」みたいなイメージ作りをしたい会社にとっては、エイプリルフールはうってつけ。まーホントにユーモアのある会社は、エイプリルフールに便乗するまでも無く日頃から面白いコンテンツ作ってそうな気がしますけど。

あとは単純にWEBサイトへのアクセス増狙い。エイプリルフールネタをそれこそGIGAZINEみたいなまとめ記事書いてるとこにリンクしてもらったり、Twitterとかで上手いこと広まればそれなりにアクセスが増える、かもしれない。それに、こういうネタを目当てに従来の顧客層とは違う人がサイトを訪れる可能性もあるワケで、企業の認知度向上にも一役買う、かもしれない。

それから内輪向けの効果として、社員の気分転換・リフレッシュ。通常業務とは離れたコンテンツの制作によって気分転換を図り、業務へのモチベーションを向上させる……等々。

こうして思いついたコト並べてみると、なんとなく「やってみて損は無いんじゃね?」的な雰囲気はあるのかな、と。

ただ、そうしてエイプリルフールに便乗する企業サイトが増えまくってきた結果、気合い入れてネタ作ってみたものの案外アクセス数が増えなかったり、余所のサイトとネタが被ってると指摘されたり、本来の業務で忙殺されているWEB担当者がさらに仕事増やされる結果となりモチベーション上がるどころかブチギレ寸前になったりするケースも増えてきているんじゃないかなぁ、とも思ったりするんですけどね。

なんとなくですが、たぶんこの手のエイプリルフール便乗ネタは今ぐらいがピークなのかなぁ、という気がしないでもありません。手間が掛かる割りに思ったほど反響が無いなぁ、と判断されれば、エイプリルフールに便乗する企業サイトは次第にその数を減じていくのでしょう。

……ていうかね、どうせウソつくならちゃんと騙す気でウソついて欲しいんですよね。企業サイトのウソの多くが、一目でウソとわかる当たり障りの無いものばっかじゃないですか。本気で騙しにかかったら企業イメージがむしろ悪化しかねないという判断もあるんでしょうけど、そういうのが陳腐化する一番の原因じゃないかと思うんですよねぇ。