ferarri is back. F1マレーシアGP決勝。
- 決勝結果: Race
- 決勝後ドライバーコメント: In quotes - Sunday in Kuala Lumpur
- 決勝後記者会見: FIA post-race press conference - Malaysia
2戦目にして
開幕戦を見る限り、今年もメルセデス(ていうかハミルトン)最強伝説は揺るぎないものと思われましたし、メルセデスにトラブルでも襲いかからない限りは他チームに勝機は見えてこないだろうなぁ……なんて思っていたりしたんですが、早くも2戦目にしてメルセデス以外のチームが勝つという状況となり、結構ビックリなワケです。しかもメルセデスと真っ向勝負して。
もちろん、優勝したフェラーリのベッテルは予選からメルセデス2台の間に割って入るという速さを披露していたんですが、今ノリに乗っているハミルトンを倒すには至らないだろう、と思ってたんですよね。ところがフェラーリは、この高温のセパンにおいて2ストップ作戦で速いタイムを維持できるだけのマシンを持っており、対するメルセデスはタイヤデグラデーションについてはフェラーリより厳しかった。
そして勝負の行方を決定的に分けたのが、4周目のエリクソンのスピンによるセーフティカー出動。ミディアムスタートであることを考えても、タイヤ交換するにはちょっち早いタイミング。このすごーく微妙なタイミングでのセーフティーカーランで、メルセデスは2台ともタイヤを換え、そしてベッテルはコース上に留まるという判断を下し、結果的にこれが勝敗を決定づけました。
他チームもタイヤを換える・換えないの判断が割れたため、メルセデスの2台はセーフティーカーがどいた後に、何台ものマシンをパスしていかなくてはならない状態に。これにより、ただでさえデグラデーションが懸念されるタイヤをさらに使ってしまう結果となり、ベッテルの追撃態勢に入れなかった。一方でベッテルは、タイヤをマネージメントしながらトップでペースコントロールするという、まさにレッドブルの常勝時代のオハコのパターンとなったワケで。
それでも、最終スティントでは再びハミルトンがベッテルを猛追し、このペースが維持できればフェラーリの背中が見えてくるかも……と思ったりもしたんですが、やっぱりここでも後半ペースが伸び悩み、追撃し切れない結果に。仮にセーフティカーランが無かったとしても、メルセデスは相当苦しい戦いを強いられていたでしょうね。
今回のフェラーリの勝利は、高温のコンディションやセーフティーカー導入のタイミングをきっちり味方に付けたモノと言えるでしょうし、逆に言うとトータルでの速さはまだメルセデスに及ぶモノでは無いでしょう。ただ、展開次第でフェラーリがメルセデスを正面から打ち負かせるコトを証明したのはファンにとっては嬉しいサプライズだし、今シーズンの楽しみが増えたと言えますよね。
ドイツ国歌とイタリア国歌が流れる表彰台で、少しうれし涙を浮かべるベッテルや、国歌を一緒に歌ってるアリバベーネを見ると「ああ、フェラーリが勝てて良かったなぁ」などと思ってしました。一応私メルセデスユーザーなんですが。
また、序盤くそみそな展開により順位を落としたライコネンも、最終的に4位まで順位を上げたというのもスゴイですね。タイヤに優しいマシンの性能に、ベッテルとライコネンというF1ドライバーの中でもタイヤマネージメントに定評のある2人のワールドチャンピオンが乗っているんだから、ある意味この結果も当然だったのかもしれません。
さて、次の中国ではメルセデスとフェラーリの差はどうなるのか?気になるところです。
セカンドグループの争い
そういやセカンドグループで意外だったのはウイリアムズ。フェラーリとは対照的に、いかにもタイヤに厳しそうなチームなんですが、決勝ではそれなりにコンスタントなペースを見せてボタス5位、マッサ6位。最後はチームメイトバトルまでやる元気もありました。メルセデスがデグラデーションに苦しんでいた一方で、きっちり決勝をまとめ上げてきたウイリアムズ、この違いは興味深いというか、気になるところだなぁ。
そのウイリアムズに続いたのはトロロッソの2台、フェルスタッペンは初入賞、即ちF1の最年少入賞記録更新ですね。17歳と180日だそうで。……いや改めてこの年齢見るとびっくりですね。しかも、フェルスタッペンのデビュー後スーパーライセンスが18歳以上じゃないと発給しないというルールに改められたので、このルールが再度改訂されない限りはこの記録は破られないコトになります。
サインツも開幕戦に続いての連続入賞。そして本家レッドブルはその後ろ、クビアト9位・リカルド10位という有様。完全にトロロッソに食われてますね。これはこれで結構ビックリなんですけどね。レッドブルはなにかとルノーを批判していましたが、しかしそれトロロッソに負けた理由にはなりませんしね。大変ですね。
あと、まともに走ればポイント取れそうだったのに、早々に自爆したエリクソンは「ああ、やっぱエリクソンってこんなもんだよなぁ」って感じでした(失礼)。今回はナスルもパッとしませんでしたねぇ。ていうか、ライコネンを撃墜したのはいただけないですな。これが若さか。
マクラーレンは走りきれませんでしたが
マクラーレン・ホンダは、あわよくば入賞できるんじゃね?くらいのポジションを走れていたものの、アロンソ・バトンともにリタイヤに終わるという結果に。二人ともPU絡みのトラブル、しかも原因がそれぞれ違う(アロンソはERSの冷却、バトンはターボのトラブル)というコトで、改めてテスト不足が祟っているような状況。
正直、しばらくは実戦テストを兼ねている状態と割り切るしか無いんでしょうね。ただ、開幕戦があまりにもアレだったので、そこから比較すれば格段の進歩を遂げているのも間違い無いところ。案外ポイント圏内を走れるようになるまでそんなに時間は掛からないんじゃ……とも思ってしまいますが、それはさすがに楽観的すぎ?ただ、なんとなく今後を期待したくなるレースでした。
さぞ退屈なシーズンになるだろうと思われた今年のF1ですが、思いの外見るべき所があるかもしれませんね。