以前から囁かれていたように、フェルナンド・アロンソがトヨタからWECに参戦するコトになったようで。
TOYOTA GAZOO Racing WEC 2018-19 シーズンの参戦ドライバーを決定 フェルナンド・アロンソが#8号車のドライバーに | トヨタ自動車のクルマ情報サイト‐GAZOO
豊田章男社長の
LMP1のクルマに乗ってみたい...、そしてル・マンを走りたい...勝ちたい...。その想いを叶えるためのパートナーとして、トヨタを選んでくれてありがとう。
via: TOYOTA GAZOO Racing WEC 2018-19 シーズンの参戦ドライバーを決定 フェルナンド・アロンソが#8号車のドライバーに | トヨタ自動車のクルマ情報サイト‐GAZOO
というコメントが出ていますが、アロンソがWECに出る目的はル・マンの優勝を勝ち取るコトであり、アウディもポルシェもWECから手を引いてしまった今、その目的を叶えるためにはトヨタに乗るしかない、というのが正直なところ。
逆に言うと、トヨタにさえ乗っておけば、今年のル・マンに優勝できる可能性は「かなり高い」とも言えるワケです。LMP1に出場するメーカーワークスはトヨタだけなんだから。トヨタにしてもても、アロンソにしてみてもさに千載一遇のチャンスというワケですが、しかしなんかコレ、ちょっとモヤモヤするんですよねえ。
トヨタにしてみれば今までル・マンで辛酸を嘗め続けてきたワケですし、今年ワークスのライバルが居ない中で優勝したとしてもそれを誇る権利は十分にあるとは思うんですが、アロンソにしてみればワークスがトヨタしか居ないときにポンと乗ってポンと勝つんじゃ、それ「いいとこ取り」しすぎじゃね?て思ってしまって。
しかもさー、アロンソってアンソニー・デビッドソンと入れ替わりで乗るんでしょ?デビッドソンって2012年にトヨタがル・マン復帰してからずっと乗り続けてきた功労者じゃないですか。トヨタの、そして自身のル・マン初優勝への期待値が最も大きくなるであろう今年になって、いきなりやって来たアロンソにシート取られるのってどうなのよって気がしちゃうんですが。
もちろんレースの世界なんてそんなもんと言えばそんなもんですし、トヨタにしてもアロンソを乗せるコトでメディア露出も増え大きな宣伝効果が期待できるってのもあるでしょうけど、しかしやっぱりなんかモヤモヤしてしまうのでした。ホセ・マリア・ロペス降ろすんじゃダメなのか。
なので、個人的には今年のル・マンは7号車の可夢偉が8号車のアロンソをぶっちぎる展開に期待させていただきます。
まー勿論、今年だってマシントラブルに見舞われる可能性だってあるでしょうし、レギュレーションの変更により非ハイブリッド車も性能調整の上同じクラスで走るって話もあるみたいなので、案外トヨタの楽勝ムードとはならない可能性だってあるワケですけどね。
アロンソのチャレンジ自体はとても興味深いものだと思うので、頑張って欲しいのは頑張って欲しいんですけども。ううむ。