大須は萌えているか?

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F1[19] ハンガリーGP 予選

レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペン、ここまで勢いが出てくるとは思いませんでしたね……!F1ハンガリーGP予選。

初ポール

フェルスタッペンが、自身のF1初ポールを獲得。ホンダ4期目としても、もちろん初ポール。元々ハンガリーはホンダにとってはゲンの良いサーキットですし、ここ最近のフェルスタッペンの好調ぶりを見ているとポール狙えるかもね、とは思っていましたが、ホントに獲っちゃうとは。最後、ボタスが0.018秒差というめっちゃ僅差の2番手に食い込んできたのも驚きましたけど。

初ポール獲得に喜びを隠せない感じのフェルスタッペンですが、一方で冷静でもありますね。記者会見で初ポールを獲得した今の心境を尋ねられても、「皆がこれ以上この質問をしないでくれると良いかな。(今までポールを獲得できなかったのは)自分としてはそこまで大きな問題では無かったし、時間と運の問題だと思っていたからね」みたいなコメントも。F1で初ポールを獲得した若者とは思えない貫禄。もちろん、嬉しいのも確かなようです。

MV: People will stop asking me that question. Yeah, I guess so. For me it never really mattered. I knew it was a matter of time. You need a bit of luck sometimes as well. Of course, I made mistakes myself to miss a pole position shot. And today we got it, so very happy with that.

via: FIA post-qualifying press conference - Hungary | Formula 1

シャシーとホンダPUを含めたパッケージングの進化も賞賛していますが、ホンダPUがまだ望んでいるレベルには到達していない、ともコメントしてますね。これは別にホンダを批判しているワケではなくて、まだ進化の途上だと、というコトでしょう。メルセデスのボタスとのタイム比較を見てみると、セクター1と2では僅差でボタスがリードしており、セクター3でギリギリフェルスタッペンが上回った格好。

ONBOARD COMPARISON: How Verstappen beat Bottas to pole in Hungary(動画)

また、直線区間の長いセクター1ではフェラーリの2台がメルセデスを上回っており、確かにホンダPUのパワー面が十分か、というとそうでは無いってコトでしょう。ただ、以前アロンソにGP2エンジンだとまで言われたホンダPUが、パッケージに恵まれればメルセデスフェラーリと勝負できるところまで来た、というのは素晴らしいコトですよね。

残念なのは、フェルスタッペンがポールを獲得する一方で、ガスリーはなんとか6番手、という状態に留まっている点ですけども。金曜日はわりと調子良さげな雰囲気だったんですけどねえ……。決勝のロングランで巻き返しができるかどうか。

決勝でフェルスタペッンを仕留める作戦は練っているかと尋ねられたハミルトンは、「もう一台のレッドブルはどこだっけ?僕らはチームとして働くには良いポジションに居るよ」みたいなコメントをしており、1台だけが気を吐いているレッドブルよりも、2台ともが速いメルセデスのが有利と言いたげな感じ。

お互いミディアムスタートなのでタイヤの条件はイーブン、ここ最近フェルスタッペンはスタート大失敗するパターンがあるので、スタートでメルセデスの前に出られるかどうかがカギになりそうですね。そしてガスリーくんはここで結果出さないとヤバそうな気がする……。

そのほか

マクラーレンが2台揃ってトップ8入り。予選としてはポールリカール以来の好結果ですかね。予選でも比較的好調に見えるマクラーレンですが、案外予選で2台揃って好調というレースが少ない。中団グループトップの座は安泰そうな感じですが、再びトップチームに返り咲くためにはまだ超えなきゃいけないハードルも多そうではあります。

クビアトまさかの表彰台獲得とかあったもんだから、コンストラクターズランキングでまさかのトロロッソに抜かれてしまったルノーワークス、今回はヒュルケンベルグが11番手、リカルドに至っては18番手という悲惨な予選になってしまいました。リカルドはQ1最後のアタック直前で、ペレスを抜こうとしてハマっちゃったんですね。

Ricciardo: 'Perez and I screwed each other' in Hungary qualifying | Formula 1(動画あり)

前にベッテルも同じようなコトやって顰蹙を買ってた気がしますけど、こういうのエンジニアの方である程度コントロールできないもんなんですかねえ。「このままのペースでいくとアタック前にトラフィックに引っかかるぞ」とか。アタック前にタイヤを適温にしなきゃいけないっていう事情もあるから、一概にスローダウンできないのもわかるけどさ。

あと、ウィリアムズのラッセルがQ1通過寸前まで行ってたのは驚きでしたね。今までクビサと一緒に最後尾に居るのが当たり前だったので……。クビサは相変わらず最後尾なのがちょっと悲しいところですが、少しずつウィリアムズにも風が吹き始めたでしょうか。

決勝は1ストップ戦略がメインになるっぽい感じですが、マリオ・イゾラが「気温が上昇するとピット戦略に影響が出るかも」みたいなコメントをしており、基本はソフト⇒ミディアムの1ストップだけど、高温で厳しい状況だとハードの選択も有り得る、みたいな感じですかね。

コース上のオーバーテイクが難しいコースだけに、複数のピット戦略が考えられるような状況になった方がレースが盛り上がるとは思いますが、さてどうなりますか。